天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

映画『七年目の浮気』ビリーワイルダー監督マリリンモンローを「台詞に特別な味を付ける天性素質が備わる」

2010-07-19 19:15:15 | 日記
今日の日記も続々編日記も、映画『七年目の浮気』(1955年製作:ジョージ・アクセルロッド原作戯曲 ビリー・ワイルダー脚色・監督 マリリン・モンロー トム・イーウェル主演)のことです。
マリリン・モンローの評論『マリリン・モンロー 最後の真実』(ドナルド・スポト著:小沢瑞穂 真崎義博共訳 1993年光文社刊)から、この映画の監督ビリー・ワイルダーのマリリン・モンローの印象記述を一部抜粋し、ここに掲載します。そして、全世界に報道される有名なシーン前の、ニューヨーク市内で映画鑑賞から一緒に出て来たとてもセクシーな娘マリリン・モンローと隣人中年妄想男トム・イーウェルが、街を散歩する映画シーンの写真を添付しました。
『「調子のいい日にあたると、彼女は素晴らしかった。相変わらず、あのライテス(私注:マリリン・モンローの私的演技指導コーチ)って女がうろうろしてて、マリリンがいちいちお伺いをたてるんだ。それが気に入らなかったが、思いどおりのシーンを撮るために、私は何でもやった」とワイルダーは語り、たいへんな困難にもめげず思いどおりにやり遂げた。・・「スクリーンのマリリンは、手をのばせば触れることができるかに見える。単なる写真を超えた、ほんもののイメージだ。しかも、他にも何かがあった。コミカルな台詞の読み方や、そこに特別な味をどうつけるか、天性の素質が備わっていた。下品になりかねない役を演じても、決して下品にはならなかったし、スクリーンの彼女を見ると、なんだかみんな楽しくなる。ようするに、ガルボを除いては、他の誰にもない才能をもっていたね」』
ビリー・ワイルダー監督の女優マリリン・モンロー評に、私も強く同意します。彼女だけが自分の才能に気が付かず、常に自分の演技にコンプレックスを持っていました。だから、彼女には、前代未聞の私的な演技コーチ女性がいたのです。また、彼は彼女からとても信頼されて、1955年12月31日に20世紀フォックスと最後の映画契約書で希望監督のリストの一人に名前を連ねています。だから、4年後映画『お熱いのがお好き』で彼は彼女と再会しています。
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