天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

金融商品取引法違反日産自動車会長カルロス・ゴーン氏に仏語格言『noblesse oblige』を捧ぐ

2018-11-22 10:51:19 | 日記
今日の日記は、金融商品取引法違反で東京地検に逮捕された日産自動車会長カルロス・ゴーン容疑者の経営者としての資質の事です。
私は、日産自動車の経営再建の為、フランスのルノーの副社長から派遣されたカルロス・ゴーン氏の著書『ルネッサンスー再生への挑戦』(2001年ダイヤモンド社刊)を出版された当時リアルタイムに購読して、彼の経営手法「コストカッター」の実態はよくわかりましたが、何ら企業人・経営者としての彼には、私は全く共感出来なかったです。
何故なら、私の深く尊敬する日本人経営者・土光敏夫氏(1896年9月15日~1988年8月4日・石川島重工と東芝を再建し第四代経団連会長になる)とは、全く毛色の違う企業家だったからです。土光敏夫氏は、自らの企業人の座有の銘として、『日に新たに、日々に新たなり(古代中国・「大学」より』を挙げています。(注:私の2010年1月15日付日記『日航新会長最高責任者内定の稲盛和夫氏に、石川島重工・東芝を見事に再建した土光敏夫さんの覚悟を』に詳細有り)
フランス国籍を持つカルロス・ゴーン氏は『ルネッサンス(芸術の再生・復興:1855年フランス人歴史家ミシュレが提唱)』を、日産自動車の再建を象徴する言葉として使用しています。しかし、この自著を当時読んでも、西欧史上での「ルネッサンス」が持つ【熱い思い】が、私には全く伝わってこなかったです。
さらに、欧米メディアの報道によると、2017年3月にカルロス・ゴーン氏は、ベルサイユの大トリアノン宮殿で、再婚した妻と結婚式「キャロルとカルロス・ゴーンが王と女王にふさわしい結婚式を挙げた」を行っていたそうです。添付した写真は、18世紀のフランスを再現した豪華な衣装を着た男に出迎えられるゴーン夫妻とその家族です。レバノン人系のルーツを持つゴーン氏にとっては、フランス国籍を持っていてもベルサイユ宮殿は、願望であり夢の世界だったのでしょう。それが真の世界になり彼は得意満面の笑顔になっています。
しかし、フランス人(国籍を有しているなら)なら、フランス語のとても有名な格言『ノブレス・オブリージ(仏: noblesse oblige ノブレ(ッ)セォビリージ)』を、彼は決して忘れていけないと、私は今強く思います。
ノブレス・オブリージとは、「高貴さは(義務を)強制する」を意味し、一般的に財産、権力、社会的地位の保持には、責任が伴うことを指します。古代ローマでは、有力な資産の有る貴族は自らの資金で、国内のインフラ事業を行っていました。現代でも資産があるセレブは、慈善事業や社会的な寄付を頻繁に行っています。
だから、今回の法違反のカルロス・ゴーン氏は、『ノブレス・オブリージ』とは全く正反対の単なる卑しい【守銭奴】の悪行です。私の尊敬する土光敏夫氏は、日本人ながらこの『ノブレス・オブリージ』を強く実践し、自己の私財(私腹を肥やさず、学校教育の為に社会還元)を全て母親が開校した私学校に投入しています。
だから、今拘置所にいるカルロス・ゴーン氏に、私はこのフランス語格言『noblesse oblige』を強く捧げたいです。

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