天命を知る齢に成りながらその命を果たせなかった男の人生懺悔録

人生のターミナルに近づきながら、己の信念を貫けなかった弱い男が、その生き様を回想し懺悔告白します

千年恨み節を掲げ理不尽に日本を貶める朴大統領に同じく父親を暗殺された渡辺和子さん著書『美しい人に』を

2014-06-08 17:34:04 | 日記
今日の日記は、”千年恨み節”を掲げ日本を理不尽に貶める朴大統領に、是非読んでもらいたい私の蔵書・渡辺和子著『美しい人に 愛はほほえみから』(1973年12月初版・PHP研究所刊)のことです。添付した写真は、その著書の表紙です。
私は、昨日の日記で韓国の理不尽な非道に関係した朴韓国大統領を紹介しました。この現在の朴韓国大統領は、大統領だった父親を政治クーデターで暗殺されています。日本にも、戦前の政治クーデター『226事件』で、目の前で殺された9歳の少女がいます。この日記で添付した著書の著者・渡辺和子さんです。彼女は東京で暮らしていた自宅で、1936年2月26日、陸軍教育総監だった父親・渡辺錠太郎大将が反乱軍将校らに暗殺されています。朴韓国大統領は、父親が暗殺された時にはその現場に居らず(海外に遊学中)、渡辺和子さんはその殺害現場に居て、目撃しているのです。同じような境遇ですが、渡辺和子さんの方が、より悲惨な出来事だったのです。そして、二人の後の人としての生き方は、その悲惨度と逆に、今、全く違ったものとなっています。
以下に、その渡辺和子さんが過去を振り返り語った珠玉の言葉の一部を、引用・掲載します。
『9歳の時に父を失いました。・・自分の目の前で身体が機関銃に撃たれて蜂の巣のようになり、やがて数人の兵に銃剣で切りつけられて息絶えた光景は、30数年たった今日もあざやかに脳裏にやきつけられています。・・同じ部屋にいた私は、父の唯一人の目撃者でした。・・ある時、一人の新聞記者の方が逢いにいらしゃって、いろいろ大学について取材なさいました。気持ちよくお話をした後、いよいよお帰りになるという時に、急にあらたまって、
「実は私の叔父は、あなたのお父さまを殺した○○中尉だったのです。叔母が今も生きていますが、今日、私があなたとインタビューするということを聞いて、お恨みになっていないかどうか、お尋ねするように言われて来ました」とおっしゃいました。
「いいえ、少しも」
とお答えして、私は、自分が不思議なほど動揺しなかったを嬉しく思いました。東京、雪、血痕、機関銃、ピストル、さまざまのものが目に浮かびます。何度、父が生きていてくれたらと思ったことがあったか知れません。でも今、敵をゆるすことを、そしてさらに、愛することをきびしく求める宗教に入らせていただいたことに感謝しています。嫉妬も、虚栄心も、憎しみも人一倍強かった私も、神の恵みと、すばらしい人々との出逢いによって、いろいろのことを教えていただきました。・・神でもなければ、単なる動物でもない人間の人間たるゆえんに思いをいたして、考えながら、愛しながら、そして許し合いながら生きてゆくことを大切にすることを広めていきたいです。』
仏教や神道が国教(渡辺和子さんの暗殺された父親の法事も仏事)となっている日本と違い、韓国はキリスト教(注:私は朴大統領の信仰は不知)が優勢です。だから、日本人より韓国人の朴韓国大統領の方が、この渡辺和子さんの言葉”敵をゆるし、愛する”を深く理解できるはずです。
でも、この国の最高指導者の朴大統領は、この国の伝統的な国民性の宿悪”恨”を深く信仰して、今、日本との未来志向の付き合いを完全に拒否しています。だから、この渡辺和子著『美しい人に 愛はほほえみから』(注:日本語に堪能な韓国人が翻訳した韓国版作成)を是非、読んで自らの短慮を心から改めてほしいと、私は今痛感しています。
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