pure breath★マリーの映画館

好きな映画とイロイロなこと・・・

『杉原千畝 スギハラチウネ』

2015-12-09 21:44:01 | 映画(す)


『杉原千畝 スギハラチウネ』



解説等はこちら



今までTVで観ていた杉原千畝さんは、日本の命に背いて大勢のユダヤ人にヴィザを発行し命を救った方としてドラマチックに描かれていました。でも、その中では彼は一人の外交官として紹介されていたことが多かったと思います。
この映画を観て初めて、なんか思ってたのと違う・・・一番の仕事は諜報活動、いわゆるスパイだったんだ・・・初めて知りました。
私が無知なだけ?


公式サイトによると
◆杉原千畝は、英語、ロシア語、ドイツ語、フランス語など数カ国語を操るインテリジェンス・オフィサーとして、満洲、フィンランド、リトアニア、ドイツ、チェコ、ルーマニアなど様々な国に滞在。身の危険を冒しながら、混沌とする世界情勢の情報を収集し、日本に発信し続けていた。そのため、当時のソ連から警戒され【ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)】に指定された日本初の外交官でもあった。◆
と、はっきり書いてありますね。

多国語を操り、世界情勢に明るく未来を見通す力があっても“戦争”というものを止めることは出来ないなんて皮肉・・・
そして、結果が分かっていることがどれだけ辛いことか・・・知らない方がシアワセってことが多いなぁ。
危険なことも多く~ご家族も大変だったろうなと思う。こういう方を支えた奥さまの方に興味を持った私でした。

この映画では、ナチによる虐殺とかも結構淡々と描いていた。まぁ、日本が作った作品だし~焦点を当てるところが違うからかもしれないけど。
そして絶望の中待っていた、たくさんの方々にヴィザを発行するシーンもそんなに切迫した感じがなくて~今までTVとかで寝る間も惜しんで発行し続けていたのとは違ってて・・・
実際はこうだったのか・・・
列車に乗るギリギリまで駅でも発行していた姿とかも、そんなに迫ってこなかった。
私が先入観から期待しすぎていたからかもですが・・・


唐沢さん、久々に見た気がする・・・
最近あんまり映画とか出てなかったかな・・・

現地でサポートしてくれた日本領事館職員の役者さんが、予告ではポール・ベタニーかと勝手に思ってた。ちょっと似てた・・・

ソ連で協力してくれてた彼女のような存在イリーナさんも実際、いた方なのでしょうか。諜報活動には異性のペアって必要ですよね。

考えていたものとはちょっと違っていたかな。
ヴィザ発行で多くの命を救った人というより、杉原さんの人となりが分かる作品となっていました。


マリー的お気に入り度・・・ ★8個ぐらい