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『トロール・ハンター』

2012-04-10 17:45:03 | 映画(た行)
                     本当に本当に、いる!

『トロール・ハンター』

監督・脚本・・・アンドレ・オブレダル
出演・・・オットー・イェスペルセン、グレン・エルランド・トスタード 、ヨハンナ・モールク 他


 【解説】
ノルウェーの森に住むと古来より言い伝えられている伝説の妖精、トロールの謎に迫る異色作。取材中に、政府機関に雇われた“トロール・ハンター”と出会った学生たちが、ハンターと行動を共にしながら、トロールの生態や政府の陰謀を暴き出す。

 【STORY】
ヴォルダ大学の学生3名が、地元で問題になっていた熊の密猟事件をドキュメンタリーとして追った事がきっかけとなり、偶然にも本記録映像の撮影に成功した。
密猟者を追う中で出会った謎の男、ハンス(オットー・イェスペルセン)。夜な夜な森の中に姿を消す彼を尾行すると、そこにはおとぎ話だと思っていたトロールそのものが現れたのである。
ハンスはノルウェー王国の政府機関であるトロール保安機関(TSS)に雇われたハンターで、テリトリーから抜けだして民家に近づくトロールを抹殺、トロールの存在を民間人から隠し続ける事が主たる任務であった。だが、生活も保障されず、深夜・残業手当もない、孤独な現状に嫌気がさしていると同時に、今までのトロールの扱い方にも疑問をもっており、遂に今回、トロールの全貌を明かす証言者となったのだ……。




面白かったです♪
トロールいるよ~、絶対いるわ~~~。


※ちょっとネタばれしてます~







私、手ブレのカメラワークって大の苦手なんだけどこれは大丈夫だった。
地元大学生が撮っているという設定なので、ブレブレか?って不安だったけど見やすかったわ。

みんなが真面目~にやってるのがちょっと可笑しくて・・・
特に孤高のトロールハンター、ハンスがとっても真剣に語ってるからそれが逆に笑えてしまって・・・

あと学生たちがカメラに思わせぶりな笑みを見せるとこが可笑しくて~(自分たち、いいネタ掴んだっしょ?みたいに自慢げな顔)
そういう風に、これは本当のことだよ。という姿勢がなんか笑えて・・・。

きっちり真面目に取り組めば取り組むほど笑える。


全員知らない役者さんなのですが~みんな演技は上手です。
トロールの造形も決して漫画ちっくではなく、古くからの言い伝えどおりみたいな感じ?

洞窟~トロールの巣みたいなとこに隠れてるシーンとかドキドキした~!

いろんなトロールも楽しいけど
見どころは、ノルウェーの大自然でもあるかな。
広い湖や、美しい山々・・・
たくさんの木々が生い茂る森が素晴らしい。
実際あっちやこっちからトロールが現れそう。でも送電線張ってあるから~ダイジョウブ。みたいな?


キリスト教徒は何故、気付かれてしまうのでしょう?
なんかそういう匂いってあるのかな~~~。イスラム教なら大丈夫だろうって、そこもいい加減で可笑しい。


オズの魔法使いみたいなブリキの格好をしたハンスにも笑ってしまった(本当は笑うとこじゃない)
それに、噛まれて投げられても平気って、凄すぎる・・・


ラストの本物の首相の失言(笑)いかにも本当にトロールがいる。みたいな会見は、実は2010年に論争の的となったノルウェー沖のトロール油田のことなんだって。
別のエンディングが用意されていたのに、このオイシイ発言を買い取って使っちゃうっていうのがまた楽しい。


トロールが日光に当たると石化するワケ=太陽光に当たると生まれるビタミンDをカルシウムに変えることが出来ない。だから太陽に当たると体が過剰反応して、内臓が膨らみ、ガスが急激に腸や血管に溜まり耐えきれず爆発。
石になるのは年のいったトロール。老化して血管が収縮しているから、代わりに骨が爆発してしまう。
それで一瞬にして体中が骨化して石になってしまう。
なんと分かりやすい解説でしょう!これなら納得。メデューサと目が合うと石になる。よりも理にかなった説明ですよね。


行方の分からない学生さんたちが本当に心配になってしまうほど、よく出来た映画でした~。


マリー的お気に入り度 ・・・ ★8個+半 (Twitterで日本トロール保安機関からフォローされちゃった 笑)