父さん、あの頃の僕は、あなたが嫌いだった・・・
『ツリー・オブ・ライフ』
監督・脚本・・・テレンス・マリック
プロデューサー・・・サラ・グリーン / ビル・ポーラッド / ブラッド・ピット / デデ・ガードナー / グラント・ヒル
出演・・・ブラッド・ピット、ショーン・ペン、ジェシカ・チャステイン 他
【解説】
『シン・レッド・ライン』テレンス・マリック監督が、ブラッド・ピットとショーン・ペンというハリウッドの2大スターを迎えた壮大な家族物語。1950年代のテキサスを舞台に、ある一家の40年にわたる日々を描きながら、人生の根源的な意味を問い掛ける。本作で製作も務めるブラッド・ピットが厳格な父親を熱演し、その成人した息子をショーン・ペンが好演する。何げない日常の風景を鮮烈に映し出すマリック監督の映像美に酔う。
【STORY】
1950年代、オブライエン夫妻は3人の息子にも恵まれ、テキサスの小さな町で満ち足りた生活を送っていた。一家の大黒柱の父親(ブラッド・ピット)は西部男らしく子どもたちに厳しく接し、逆に母親(ジェシカ・チャステイン)がすべての愛情を彼らに注ぎ込んでいた。一見幸福そうに見える家族の中で、長男ジャックは孤独を感じ……。
シンプルな親子の関係、命の連鎖・・・そういうお話かと思ってました。
でも、ちょっと宗教的な雰囲気があって~
私には、そこは掴み取れなかったかな?
でも映像や音楽は本当に美しく・・・
家族のただの日常を描いてるそんな風景さえ、見ていて涙がこぼれそうになるぐらい美しかったです。
壮大なテーマ性も感じたのですが・・・
飲み込み悪い私なので
三途の川?海?が出てきたから、ジャックさんが不知の病とかになっちゃって
母たちが、まだ来ちゃダメよ。みたいなのかな~とか勝手に思ったりしたけど
どうも違うみたいだし・・・(それではありきたりすぎ?)
安直な考えでスミマセン
ブラピがインタビューで語ってたことが分かりやすいかも・・・
《この映画は、宇宙の誕生と並べてみると、僕たち個人の存在がいかに取るに足りないものか、ということを語っている。
マイクロ(小さなもの)とマクロ(大きなもの)の並列だね。
同時に、宇宙にはものすごい、未知のパワーがある。
その相関関係からすると、これらのマイクロな出来事(家族の物語)にもすごいパワーがあって、そのパワーは、僕らがどういう大人になるかを形作っていくと語っているんだ。
子どもたちにフォーカスすることで、そのテーマが、とても美しく描かれていると思ったよ。》
そっか・・・
そんなに難しく考えなくてよかったのかな?
想像もつかない広い宇宙の中の小さな地球・・・
そこでオブライエン夫妻と3人の子供たちがいかに生きたか・・・そういうことなのかな~~~。
長男のジャックが大人になっても感じる孤独。
その感情はいかにして生まれたか・・・
今になってわかる事もある。彼の回想シーン。
ブラピの役は、他の役者さんが決まっていて、都合で降板のピンチヒッターらしいですね。
誰だったのかな?
最初は製作だけの予定だったとしても、演じるとちゃんとブラピカラーを消してて、頑固な普通なお父さんでした。
母親のオブライエン夫人=ジェシカ・チャステイン。
知らない方だったけど、凄くよかったです。
とても強い母性、大きな包容力を感じました~~。
ステキな女優さんですね。
子供たち3人はオーデションで選ばれたほとんど演技経験のない子たちだとか・・・
そのイキイキとした自然な演技が素晴らしかった!
長男役の彼、ちょっと屈折した雰囲気・・・天性のものなのかホントよかったです。
次男くんはブラピに似てた・・・
ショーン・ペン、もっと見たかった!
けど、台詞は少なくても存在感が光っていた。
こういう映画を観ていつも思うことは・・・
大きな大きな宇宙の中で、
今、存在している“私”に生を与えてくれた方に感謝したいってことです。
生きているこの不思議・・・
泣いたり笑ったり、一喜一憂。生きてるから味わえる。
私に人生を与えてくれてありがとう。
心から感謝。
マリー的お気に入り度 ・・・ ★8個+半 (赤ちゃんのアンヨが可愛い♪感動の出産~で涙)