pure breath★マリーの映画館

好きな映画とイロイロなこと・・・

『エージェント:ライアン』

2014-02-15 20:06:57 | 映画(え)
巨大な謎を<解析>せよ



『エージェント:ライアン』
監督・・・ケネス・ブラナー
原作: トム・クランシー
出演・・・クリス・パイン、キーラ・ナイトレイ、ケヴィン・コスナー、ケネス・ブラナー 他

【解説】
『レッド・オクトーバーを追え!』などの原作で知られる、トム・クランシーの人気小説「ジャック・ライアン」シリーズを新たに実写化したサスペンスアクション。投資銀行員という表向きの顔を持つCIA情報分析アナリストのジャック・ライアンが、世界恐慌勃発を狙う巨大な陰謀に立ち向かう。主演は『スター・トレック』シリーズのクリス・パイン。共演には、監督も務めるケネス・ブラナーに『プライドと偏見』などのキーラ・ナイトレイ、ベテランのケヴィン・コスナーと、実力派が結集する。
【STORY】
ウォール街にある投資銀行のコンプライアンスと経済テロ阻止を目的としたCIA情報分析班のアナリストという、二つの顔を持つジャック・ライアン(クリス・パイン)。ある日、モスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不審な動きをキャッチし、上官ハーパー(ケヴィン・コスナー)にエージェントの現地派遣を要請する。しかし、彼から返ってきたのはライアン自身による調査命令だった。チェレヴィン・グループへの監査を装ってモスクワへと飛んだライアンだが、そんな彼に同グループの警護員が襲い掛かってくる。



これってサクサク進む~アッという間に終わった?と思ったら1時間46分しかないんだ。最近珍しくない?こんだけ短いのは。しかも、割と人が死なないっていうか悲壮感があまりなく・・・
元々クリス・パインが普通っぽい人で、不死身とかスーパーやる人っていうイメージがないから~トムちんみたいに見るからに出来る子じゃないとこがいいのかな(褒めてます)
ごく普通の愛国心に満ちた人がCIAにスカウトされてっていうのがいいんだね。
重症からの立ち直り(完治)も超早い!時間かけないとこ好きよ。
しかもヒロインが思った通りの行動して、思った通りの結末っていうのが心地よいほどです(笑)
そしてCIAの後始末?まるでなかったことにしちゃうのが凄かった!部屋の片づけから~財布抜き取り~の戻し~の。あれが一番面白かったりして(笑)


クリス・パインはカーク船長が一番好きなんだけど、この役も合っていたから~シリーズ化されるのかな?
そんなに出来る男に見えないとこがいろんな役をこなせて良いのかも・・・


最後まで怪しんでしまった上官ケヴィン・コスナー ・・・他の人はみんな思わなかったのかな?怪しいって。私はミスリードされそうになったけど。


私って本当に監督さんに関して無知だなぁと思った!監督兼悪者で出てたケネス・ブラナーって『マイティ・ソー』の監督さんだってこと知らなかった・・・
こういうお話は悪役で決まるって言っても過言じゃないけど、悪役ぶりがよかったな~~~。


キーラが「ジャッ~ク」「ジャックぅ~」と呼ぶ度にクネクネとしたジャック船長が現れそうで一人ウケていた(笑)
男だらけのこの映画で、華やかでよかったけど・・・ドクター役はあんまり似合わない気も~


自分の彼氏がナイショで映画に行っていたり、なんか秘密を持ってそう・・って疑ってしまうのはよくあることだけど。
真相が分かって「よかった!浮気じゃないのね」っていう台詞はちょっとなぁ。直訳なのかしらん?脚本が少し古臭くない?

こういう映画だと、ジャックがハッキングするシーンが一番ハラハラするわけだけど・・・
その企みに気づくのが遅い敵。そして・・・その後のキャサリンに対する仕打ちがちょっと甘かったりして、イマイチ緩い・・・他のスパイ映画だったらもっとひどい目に合ってるし、ヘタしたら殺されてるとこだよね~。
白熱球を噛むとどの程度大変なのかも分からないし・・・

まぁ全編通して、そんなにキツくないから万人が楽しめるかな?

観終わって知ったけど~同じ“ジャック・ライアン”シリーズって過去にもたくさんあるのね~。
アレック・ボールドウィンの『レッド・オクトーバーを追え!』とかハリソン・フォードの『パトリオット・ゲーム』『今そこにある危機』そしてベン・アフのも~。
しかも原作者のトム・クランシーって2013年66歳の若さで謎の死・・・って、内情を知りすぎたのでは?とか、何か勘ぐってしまう。

イオン3か月フリーパスポート19本目でした♪



マリー的お気に入り度・・・ ★8個+半(面白かったけど、予想通りすぎ?)


 

『エンダーのゲーム』

2014-01-24 21:15:14 | 映画(え)
                   禁断のサードの少年。
                     彼は、宇宙戦争を“終わらせる”使命をもって生まれた。



『エンダーのゲーム』
監督・脚本・・・ギャヴィン・フッド
原作・・・オースン・スコット・カード
出演・・・エイサ・バターフィールド、ヘイリー・スタインフェルド、ベン・キングズレー、ヴィオラ・デイヴィス、アビゲイル・ブレスリン、ハリソン・フォード 他

                     【解説】
1985年に出版された、オースン・スコット・カードによるSF小説の名作を実写化。昆虫型生命体と人類の戦争を終息させる能力と宿命を背負った少年の成長と苦悩が描かれる。監督は、『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』などのギャヴィン・フッド。『ヒューゴの不思議な発明』で注目を浴びたエイサ・バターフィールドが主人公のエンダーを好演、名優ハリソン・フォードやベン・キングズレーなどの実力派が脇を固める。宇宙船の艦隊が銀河を行く戦闘シーンなどのVFXビジュアルも必見。
                     【STORY】
強大な軍事力を持つ昆虫型生命体、フォーミックとの宇宙戦争を続けている人類。その第2次侵攻に備えるべく、世界中から優れた少年兵士たちが防衛軍ベースキャンプのバトルスクールへと集められ、宇宙で戦う技術と知識をたたき込まれていた。そんな中、戦いを終わらせる特殊な能力を秘めているとして少年エンダー(エイサ・バターフィールド)もベースキャンプに送られる。生命を持つ者同士が戦争で殺し合うことに強い疑問を抱きながらも戦士の才覚を発揮し、少年戦士の指揮官となるエンダーだった。




この映画、吹替え版が多いのですね~。字幕版やってるとこを捜して行って来ました。
3Dもあるのかと思ったら、2Dのみ!いいね~~~。すぐ3Dに頼ろうとする映画が多すぎる。
主演の少年は特徴ある顔だな~。見たことあるな~って思ってたら、「ヒューゴ・・・」の子?髪形が違うとワカラナイものだなぁ・・・

あまり予備知識なく観たので、サードの子(第三子)っていう意味がよく分からなくて・・・
近未来~一度襲われた地球外生命体?は昆虫っぽくて・・・撃退してからも、その攻撃に備えている。しかもその役目を担うのは子供なの?
そこもイマイチよく分からなくて・・・確かに子供の方が頭が柔軟で、ゲーム感覚も優れているけど。それだけで重い責任を背負わせるなんて!と思ってたら~案の定、大変なことが・・・
何気に出演者も豪華で~。
ハン・ソロ・・・じゃなかった、ハリソンくんにナイトの称号を持つベンさん(笑)芸達者なアビゲイルちゃんも!ちょっと勿体なくない?って言い過ぎかしら~~~。

主人公がステップアップしていく過程が結構丁寧に描かれていて~面白い。本当にゲームみたいで・・・
ここでも無重力が大活躍!この撮影も、『ゼログラ』みたいにやったのかな?


エンダーのエイサ・バターフィールド くんは、どこか寂しげでいいカンジ。
複雑な生い立ち、持て余す才能・・・まだ幼い少年のハズなのに、とても大人びた表情が切ない。彼が空中で全てのものを操る姿がカッコいい!


ハリソン・フォード。宇宙ものには欠かせない存在?←ウソ。
鬼監督官さん・・・なんか秘密がありそうなんだけど~。続編あるのかな・・・?


ベン・キングズレー、大御所登場~のシーンは、エンダーと一緒に私もびっくりしたわ。あの顔で急に現れたりしたら驚いてしまう(笑)
でも、第一次侵攻を撃退したって設定で、まだ生きてらっしゃるのも不思議な・・・


優しいお姉ちゃんヴァレンタインちゃんがアビゲイルちゃんって、最初気付かず・・・
途中で、あれ?似てる~と思ったら本人。きれいなお姉さんになったなぁ~。子役の成長するのを見守るのが楽しいよね~。


勝気な少女ぺトラ、ヘイリー・スタインフェルドって、見覚えあると思ったら『トゥルー・グリット』の主演の子だ~。
三つ編みしてないと分からないよ・・・(笑)


サラマンダー隊の上級生、ボンソー=モイセス・アリアス。って、ちっこいのに生意気で特徴ある顔してる~。
忘れられない顔っていうのかな・・・ああいう印象に残る役者さんは、他の映画に出ていてもすぐ分かるんだよね。


地球外生命体フォーミック・・・あのまま、ジッと待っていたらちゃんと“何か”を伝えてくれたのでしょうか・・・
お互いに共存の道を探りあいましょうとか、同じ人間同士でも争いあう世の中・・・それは難しですよね。ただ、“他の道”はあったかもしれない。
エンダーはこれから、それを考えながら生きてゆくのね。
それにしてもウソは、いかんわ~~~。私もすっかり騙されましたわ・・・

でもSFって楽しい~。
未来ってこんなかな~っていろんな空想が出来て面白い・・・子供に大事な将来を任せるのは共感出来ないけどね・・・



マリー的お気に入り度 ・・・★8個+半(ちょっと地味めだけど、楽しめたからOK)


『エリジウム』

2013-09-21 22:47:55 | 映画(え)
                    なぜ、そこに行くのか?
                      そこには何があるのか?



『エリジウム』
監督・脚本・・・ニール・ブロムカンプ
出演・・・マット・デイモン、ジョディ・フォスター、シャールト・コプリー、ディエゴ・ルナ 他

            
                   【解説】
『第9地区』が第82回アカデミー賞作品賞などにノミネートされた新鋭ニール・ブロムカンプ監督が、マット・デイモンを主演に迎えたSFアクション。22世紀、富裕層だけが居住を許されるスペースコロニー“エリジウム”を舞台に、虐げられた地球の住人の反撃をハードに描く。マットのほか、ジョディ・フォスターや『第9地区』『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』のシャールト・コプリーが出演。ブロムカンプ監督の斬新なアイデアや演出に期待。
                   【STORY】
2154年。スペースコロニー“エリジウム”で生活する富裕層はパーフェクトな居住空間で過ごす一方、荒廃した地球に暮らす貧困層はひどい搾取に苦しんでいた。エリジウム政府高官のローズ(ジョディ・フォスター)が地球の人間を消そうと動く中、地球で暮らすマックス(マット・デイモン)はエリジウムに潜入することを決意。残り5日しかない寿命を懸けて戦いに挑む。




予告編から、だいたいの筋が読めていて・・・やはり、想像通りのエンディング。私としては期待を外して欲しかったな・・・

照射線事故(被ばくとは言わないのね?)で余命5日・・・にしては元気に動け回れるのは※マイポロールという錠剤のおかげ
※放射線被爆などによる人体の損傷を防ぐ錠剤。毎食後2錠飲むことによって体調を維持できる。だが延命作用はなく余命が尽きれば死亡する。
こんな薬があるなら~延命の薬ありそうだけど~貧乏人は使い捨て。人口が増えても困るものね・・・


事故でつるつるマットになったのかと思っていたら、最初からつるつるだった。
しかも役作りが成功したのか、ボーンの時とは大違い。弱々しいマット・・・涙
パワードスーツを装着しても(このオペシーンが生々しく痛い~)なんか生気もなく弱々しい・・・


一番よかったのが友達フリオ役のディエゴ・ルナ。
私は久々に見たけど、ガエルくん同様~歳取らないよね。この2人・・・
今回はちょっと悪だけど、なかなかいいヤツだった。三編みがなんか可愛い。


傭兵クルーガー『第9地区』でエイリアンになっちゃったシャールト・コプリーはラスボス扱い?かなり悪かった!
顔面吹っ飛び~再生~とかこのへんちょっとグロい。
この方、元々善人顔じゃないから(酷い)すご~~くよかった。使う武器が日本風?日本刀だったり手裏剣みたいなの使っていたような・・・


がっくり来たのがジョディ・フォスターのデラコート長官・・・年齢108歳。
理想郷を守る為には手段を選ばない冷酷な女性。もうちょっと期待してました~~。でも・・・あっけない!あまりにもあっけない退場にえっ?って感じでした。


地球の貧困層ロサンゼルスに暮らす人々がみんなラテン系に見えたんですけど・・・これって理由ありますか?

行政サポート用ロボットが笑えた。腹話術の人形みたいな顔だった!こんなヤツにあれこれ決められるなんて~これこそ屈辱です。

エリジウムの楽園ぶりをもっともっと観たかったな~~~。エリジウムの全景は時々見れたけど、暮らしぶりが少なかったわ・・・
貧困層の地球はもういいわってほど観れたけど(苦笑)エリジウムシーンが少なすぎ!

予告編で医療ポッドに入って癌を治すシーンを観てたけど本編にはなかったような?あんな装置あったら本当に寿命は延びるだろうけど、精神面のサポートは出来るのかな?とか考えてしまった。
この医療ポッドはヴェルサーチデザインだって。

マックス達がカーライル拉致に使った車は日産GT-R しかも150年経っても健在で高速で突っ走る設定!すご~~い。

ヒューマノイド(この響きは特別♪)たちが人間っぽくて凄いなぁと。
あれって中に人が入ってる?←夢がない言い方

「あなたは特別な子」と言い続けていた孤児院のシスターは、マックスの未来が見えていたのか、それともそう言うことで彼が自暴自棄にならないようにしていたのか、そこがはっきり分からなかった。
あの地球の絵のロケットに意味があるのかと深読みしてしまった。

哀しいラストになるのではないかと思ってました。
やはり切ない切ない終わり方でした。あのミーアキャットとカバのお話が効いてましたね~。

でも、いつまでも老いず~ただ楽をして遊んで暮らす毎日に意味なんてあるのかな。
地球から遥か遠くに浮かんで見えるエリジウム・・・
現実にそんな地球に住んでいたら、私はどんな気持ちで毎日見上げるんだろう・・・憧れ、妬み、あきらめ。
何が本当に幸せなのかよく分からなくなる。



マリー的お気に入り度・・・ ★8個ちょっと