田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

植松努氏 精力的に語る

2012-07-10 22:50:46 | 講演・講義・フォーラム等
 北海道赤平市でロケットエンジンや小型人工衛星の開発を産学協同で手掛けている植松努氏の「思うは招く」~夢があればなんでもできる~と題する講演聴くことができた。氏のポジティブな思考に私はおおいに刺激された。
 

               

 7月7日(土)午後、札幌市コンベンションセンターで植松努氏の講演を聴く機会を得た。植松氏は植松電機を率いる傍ら、北海道大学のロケットエンジン研究者と連携して既存のロケットエンジンとはまったく違うロケットエンジンの開発に情熱を注いでいる方として知られている。
 また氏は子どもの教育にも非常に関心が高く、氏の考えや実践を広く伝えようと全国を講演で飛び回っているとも聞いている。

 氏の講演はまさに立て板に水という感じで、息つく暇もないほどに90分間話し続けた。
 その内容は氏のこれまでの来歴や現在の取り組みを縦糸として、そこで感じた矛盾や世の中の非常識を鋭く突くことを横糸として、聴く者に対して「夢を持ち続け、そこに向かって努力せよ」と説く内容であった。

 氏の早口に私のメモはまったく追いつかなかった。
 ただ氏はパワーポイントを使用していたので、途中からそれをカメラで写し残すことを思いついたので、そこに残っていた植松語録を紹介することにする。

          
          ※ 植松氏は子ども対象の「ロケット教室」を全国各地で積極的に怪異際しています。

 植松氏はまず「夢」を持つことを勧めます。そしてこう説きます。(紫字が植松語録です)
 夢を見つけるためには「感動」すればいい! 「うわ-、すご-い!」「うわ-、やってみたい!」
  
 夢がたくさんあれば一個くらい挫折しようが、くじけようが平気でいられます。 

 そして植松氏は「ど-せ無理」という言葉を多用しました。
 人の努力をやめさせる言葉  意味なくね!  なにそれ自慢?  どーせ無理だ
 どーせ無理 = 人を殺す言葉 
 「どーせ無理」がいじめと暴力の連鎖を生み出す 
 「どーせ無理」をなくせば、いじめ、暴力、戦争がなくなる。 

 植松氏は自らの来歴の中で、「どーせ無理」と言われたことでも果敢にそれを克服する努力をしてきたという。そして今があると…。
 氏のロケットエンジン開発や小型人工衛星などの宇宙開発技術も「どーせ無理」と囁かれながらもあきらめずに夢を持ちづけた結果、今花開こうとしているという。
 氏は最後にこう締めくくった。
 思うは招く 「どーせ無理」から「だったらこうしてみたら!」へ 

          
          ※ 植松氏の著書「NASAより宇宙に近い町工場」の表紙の写真です。

 植松氏の口からはまだまだ植松語録がたくさん飛び出した。
 その語録一つ一つが氏の生き方や実践を通して語られた一語一語だったので説得力を伴いながら私の耳に届いた。

 氏が代表を務める宇宙開発企業「カムイスペースワークス」の将来性に期待したいし、その動きから目が離せないと思った。


最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
 (ちゃんこま )
2012-07-11 06:10:08
 植松氏の講演会は、だいぶまえになんかの機会に聞いたことがあります。子どものころから自分の夢を追求し、あきらめることなくそれの実現に向かって行くエネルギッシュな人だなあという印象でした。ずいぶん前に聞いたので内容はあまり覚えていませんが、「夢はあきらめなければ実現する」ということを今も自分の仕事に生かしているような印象でした。子どもの夢を大切にして育てて行きたいのでしょう。 
本来は一番夢のある分野 (おなら出ちゃっ太)
2012-07-11 16:02:15
本来は一番夢があるはずのロケットや宇宙開発ですが、若い世代への人気はどうなんでしょうね?
少なくとも娘やその周辺で宇宙関連に進みたい、という話はきかないので心配です。はやぶさ帰還とか日食の時は話題になるけど、それ以外ではどうもみんな地に足がつきすぎているような。

あと、個人的には「夢があれば何でもできる」というような「夢万能論」には素直に賛同しかねます。
夢が叶わない人もいるワケで、そういう人が自分は努力が足りないのかとか、余計なコンプレックスを持つこともあるワケです。

植松氏が無責任に夢を強調しているとは思えませんが、夢の扱いには気をつけたいものです。

Re:夢 (マル)
2012-07-11 18:50:48
 植松氏のお話を聴いていると、ことのほか子どもの教育に関心があるようです。特に子供たちが「夢」を抱いて、その実現に向かって努力してほしいと願っているようです。
 まじめに「努力」するということがなかなか難しい今の世の中にあって、植松氏は愚直にその努力をすることの大切さを説き続けているように思えます。
Re:本来は一番夢のある分野  (マル)
2012-07-11 18:58:30
 本来は一番夢のある分野のはずがそうなっていないのは、植松氏が言うところの「どーせ無理」という雰囲気が世の中に、若者の間に蔓延していることなのではないでしょうか?

 植松氏の言葉の中で新鮮に聴こえた言葉が「夢にたくさんあれば一個くらい挫折しようが、くじけようが平気でいられます」と言った言葉です。
 一つの夢ではなく、たくさん夢を抱くことによって、一つの夢が破れたとしてもけっして絶望することも、へこむことはないと言っているのです。
 彼は「夢があれば何でもできる」
とは言っていません。自ら夢を描き、それに向かって愚直に努力してみよう、と説いていると私は受け取りました。彼はいわゆる「しらけ」気分を一番嫌っているように思えました。
無理というよりも (おなら出ちゃっ太)
2012-07-12 16:41:05
どーせ無理、よりもむしろ、就職に繋がるかどうか、金銭的な見返りはどうか、という躊躇があるのではないでしょうか?
確かに宇宙開発事業はこれから注目されると思いますが、現状ではまだ景気のいい状態ではなさそうです。
世の中が不景気だと、そういう分野に人材を送ることが困難になるのでしょうか?
夢があれば、の件、わたしの早とちりというか、よく世間で言われる言葉と植松氏とを安易に結びつけて考えてしまいました。
大変失礼致しました。
Re:無理というよりも (マル)
2012-07-12 19:27:03
 なるほど今の若者の価値判断が就職とか、金銭的見返りを基準としているということですか…。
 現実として理解できないこともありませんが、それではあまりにも寂しいですね。そのあたりを植松氏は突いていたようにも思いますが…。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。