田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

金管の音色のシャワーを浴び続けた3時間

2022-10-24 18:16:17 | ステージ & エンターテイメント

 ビッグバンド・ジャズの音を浴び続けた。ゲストプレイヤーにプロも混じるなど、セミプロ級の三つのバンドは円熟した技量を十分に発揮したステージを展開してくれ、ビッグバンドの良さをたっぷりと堪能した3時間だった。

        

 10月22日(土)午後4時30分から札幌サンプラザホールにおいて「ビッグバンド・フェスティバル2022が開催され、友人二人と一緒に参加した。

 今回参加したのは、私が9月19日に同じ札幌サンプラザホールで「札幌ジャズオーケストラ」の演奏を聴いた感想を拙ブログにアップしたところ、それをたまたま友人が目にして、「ビッグバンドのジャズを聴きたいなぁ」と呟いたので、私が「こうしたコンサートがあるけど…」と「ビッグバンド・フェスティバル2022」の開催要項を見せたところ「行きたい!」ということに三人が衆議一決して参加が実現したのだった。

 出演したバンドは次の三つのバンドだった。(出演順)

 ◆ソリッド・サウンズ・ジャズ・オーケストラ

 ◆銀河鉄道

 ◆スウィング・ハート・ジャス・オーケストラ

それぞれのバンドが約1時間の持ち時間の中で7~9曲を演奏した。例によってそれぞれの演奏曲を羅列すると、

 ◆ソリッド・サウンズ・ジャズ・オーケストラ

  ①ヘンリー・マンシーニー/ムーン・リバー

  ②サミー・ネスティコ/ヘイ・バーナー

  ③サミー・ネスティコ/ザ・フォー・オブ・アス(ユーン・ミー)

     ④ディジー/ガレスビー/チュニジアの夜

  ⑤和泉宏隆/トワイライト・イン・アッツパー・ウエスト

  ⑥トム・クビス/ザ・マンデー・ナイト・ハングアウト

  ⑦ショータ・リー/喜望峰

   

 ◆銀河鉄道

  ①ジェリー・ロール・モートン/キング・ポーター・ストンプ

  ②フレデリック・ロウ/オン・ザ・ストリート・ホエア・ユー・リブ

  ③デューク・エリントン/イン・ア・センチメンタル・ムード

  ④ロジャー・ニコルス/カーペンターズ・メドレー

  ⑤ニール・ヘフテイー/ベンシブ・ミス

  ⑥ゴードン・グッドウイン/バックロウ・ポリティクス

  ⑦サミー・ネスティコ/フライト・トゥー・ナッソー

   

 ◆スウィング・ハート・ジャス・オーケストラ

  ①ジョージ・ガーシュウィン/スーン

  ②サミー・ネスティコ/ハブ・ア・ナイス・ディ

  ③ジェローム・カーン/君は我がすべて

  ④サミー・フェイン/ふしぎの国のアリス

  ⑤チック・コリア/クリスタル・サイエンス

  ⑥フレッド・エブ/ニューヨーク・ニューヨーク Withグスダヴォ・トッツォ・ハイメ(Vocal)

  ⑦ジョニー・マーサー/ザット・オールド・ブラック・マジック With  同上

  ⑧作曲者不詳(グスダヴォ自身?)/メロディー・フォー・グスタヴォ With  同上

  ⑨ジェリー・リビングストン/ビビデ・バビデ・ブー

   

 最後に、3バンドから選抜されたメンバーでの合同演奏があった。一曲目は失念したが、二曲目はルイ・アームストロングの名曲「この素晴らしき世界」で締め括った。

   

   ※ 出演した3バンドからの選抜メンバーでのステージです。

 音楽そのものに詳しくない私だが、特にジャズは超初心者である。今回の演奏の中でも特に私が興味を抱いたのはベースとなる曲を良く知っている「カーペンターズ・メドレー」だった。演奏時間15分間の中にカーペンターズの曲が17曲も入っていたとか?面白い試みでジャズテイストへの編曲も良かった。

 今回、初心者の私が気付いたのはビッグバンドの場合、その編成に共通性があることが分かった。3つのバンドともに、管楽器セクションとして一列目が5本の各種サキソフォーン、二列目が4本のトロンボーン、三列目が4本のトランペットは各バンド共通だった。それにリズムセクションとしてドラム、ベース、ギター、ピアノが各一人ずつ加わるという編成である。(一つのバンドだけギターが欠けていたバンドがあった)この基本的な編成を維持するために、バンドによっては友情出演やOB出演、ゲスト出演などによって足りない部分を補っていたようだ。ゲスト出演の中にはプロ活動をされているプレイヤーもいるとのことだったし、過去にプロバンドに所属し現在はバンドの一員として活動されているトランペットの横山均さんという原信夫とシャープス&フラッツや東京キューバンボーイズなどで活躍された方も含まれていた。

 金管楽器の音色に酔いながら、私が最もジャズ音楽らしい雰囲気に浸れたのは、スウィング・ハート・ジャス・オーケストラの演奏に途中から加わったVocalのグスタヴォ・トッツォ・ハイメさんが加わった時だった。グスタヴォさんのジャズテイストに溢れた美声は一気にサンプラザホール内を高給クラブのホールに誘ってくれたような錯覚に陥らせてくれたほどだった。日本語もかなり上達しているグスタヴォさんはおそらくかなり長い期間日本でプロの歌手として活動されているものと思われた。

   

   ※ アルゼンチン人のグスタヴォ・トッツォ・ハイメさんのステージです。

 出演したバンドのメンバーの平均年齢はかなり高いと推察された。それだけジャズミュージックに長く触れてこられた方たちばかりなのだろう。円熟した音が耳に心地良いコンサートだった。



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