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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

音を楽しませてくれた札幌市消防音楽隊コンサート

2024-01-25 15:20:31 | ステージ & エンターテイメント
 文字どおり音を楽しませてくれたコンサートだった…、と思えた札幌市消防音楽隊NEWYEAR CONCERTだった。けっして音楽的な技量が素晴らしかったというわけではないのだが、コンサート全体を通じて楽しいコンサートだった。
     
 1月23日(火)夜、札幌コンサートホールKitaraにおいて「札幌市消防音楽隊119 NEWYEAR CONCERT 2024」が開催され、友人が招待券を入手したので同席させてもらった。
 札幌市消防音楽隊はプログラムでも自己紹介されているとおり音楽専任の音楽隊ではない。消防署職員として日常業務をこなしながら音楽隊業務にも従事しているいわばセミプロ的存在である。そして消防音楽隊の目的として市民と消防を結ぶ「音の架け橋」として期待されている音楽隊であるとあった。だからであろうか?演奏された曲目は比較的馴染みの曲が多いように感じられた。その曲目を紹介すると…、
【第1部 札幌市消防音楽隊】
 ◇石田昌勝/ハロー・ファイアマン
 ◇星野源/ドラえもん
 ◇E.リース、L.プリマ/Let’s Swing!!
 ◇A.メンケン 他/プリンセス・メドレー
 (美女と野獣~いつか夢で~夢はひそかに~フレンド・ライク・ミー~ひとりぼっちの晩餐会~アンダー・ザ・シー~ホール・ニュー・ワールド~いつか王子様が)
 ◇桑田佳祐/希望の轍
 ◇破矢ジンタ 他/北海道ヒット曲メドレー (夏祭り~箱館の女~田園~地上の星)
   
※ ウェブ上から拝借した写真ですが、当日は写真と違い白い制服を着用していました。

【第2部 市民ゲストとともに】
 ※ オカリナアンサンブル「椎名坂」〈単独演奏〉
 ◇L.アンダーソン/トランペット吹きの休日
 ◇久石譲/となりのトトロ
 ◇田島篤(編曲)/日本の四季より「冬」
 ◇J.P.スーザ/星条旗よ永遠なれ
〈合同演奏〉
 ◇菅野よう子/花は咲く
 ◇葉加瀬太郎/情熱大陸コレクション(エトピリカ~情熱大陸)
〈アンコール〉◇中川博之/好きですサッポロ
 どうでしょうか?「椎名坂」の演奏も含めて、比較的馴染みの曲のラインナップという印象ではないだろうか?つまり消防音楽隊の目的である市民と消防を結び付ける「音の架け橋」ということを意識された選曲だったように思えるのである。したがって、難しい曲に挑戦するというよりは、コンサートに集まった市民に音楽を楽しんでもらうという目的意識がはっきりとしたコンサートだったように思えたのだった。
 指揮を担当した音楽隊楽長の菅原克広氏もけっして目立とうとするところはなく、音楽隊員の演奏をさりげなくリードしている姿が私には好ましく映った。
 ゲストとしてオカリナアンサンブルの「椎名坂」を招請したことも、その目的を敵えるための一つの手段だったように思えた。オカリナによるアンサンブルなど私にとって初めて聴く体験だった。その技量も含めて楽しい音を聴くことができたひと時だった。ただ、オカリナというと、私たちの世代では宗次郎のオカリナが強烈な印象として記憶に刻まれている。彼の日本人の心の奥底に浸み入るような音とはまったく違う、オカリナの別な魅力を体験した思いだった。
 
※ この写真は「椎名坂」のHPから借用しましたが、当日の札幌消防音楽隊をバックにした当日の「椎名坂」のみなさんの演奏の様子です。

 コンサートの最後のアンコール曲も私は音の出だしでは曲名が出てこなかったのだが、会場の多くの人たちは曲の出だしから手拍子を打ち始めた。市民にとっては誰もがお馴染みの曲だったようだ。私は曲の歌いだしのところまできて、初めて「好きですサッポロ」という曲だと分かったのだが、その選曲がまた良かったのでは?
 そしてコンサートの最後である。27名の音楽隊員が三列に分かれて列ごとにステージ正面まで出て挨拶をしながらステージを後にするという演出も私には初めての経験であり、「うまい方法だなぁ」と思いながら、最後まで楽しませてくれた札幌市消防音楽隊に心からの拍手を贈ったのだった。 



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