テレビでお馴染みのキャスター佐藤のりゆき氏がコーディネーターを務める北大の創成研究機構主催のシンポジウムに参加し、北海道の農業の現状について学んできました。
北大の創成研究機構とは、これまで分野別、部局別に進められていた研究を横断的に組織替えすることによって、異分野研究者交流を進め新しい知を創造すること。併せて大学と地域社会との連携協力することをねらいとして平成21年4月に発足した組織とのことである。
その発足に当たってキャスターの佐藤のりゆき氏が、大学と地域社会(市民)との橋渡し役として客員教授に就任したことは知られていた。
※ 「理系人間・文系人間」と題してレクチャーする佐藤のりゆき氏です。
その佐藤氏をコーディネーターとして3月23日(水)、北大学術交流センターで「のりさんと科学を語ろう!」と題するシンポジウムが開催された。
シンポジウムは佐藤氏が「理系人間・文系人間」と題してレクチャーした後、4氏がそれぞれの専門の立場から農業ビジネスの現状についてのレクチャーがあり、その後その方々のトークセッションがもたれた。
4氏のレクチャーのタイトル名は、
◇「北海道は農業で生き残る」 北海道農業研究センター 信濃卓郎氏
◇「工学で食のブランド化」 北大工学センター 船水尚行氏
◇「農業をビジネスにする」 農業コンサルタント 鈴木善人氏
◇「おいしくたのしい農業観光!」北大観光学高等研究センター 敷田麻実氏
というものだった。
※ 登壇した5氏によるトークセッションの様子です。
レクチャーやトークセッションを聴いて私の正直な思いは「噛み合わなかったなぁ」という印象だった。佐藤氏がなんとか繋ごうと試みていたのだが…。
その中で私は船水氏のレクチャーが興味深かった。氏のレクチャーの内容を報告する。
氏の言う「食のブランド化」とは、①健康に良い作物、②安全な作物、③きれいな空気・水と良い土壌(環境)④農家のみんなが羨む自然と共生した生活、だという。
そして農家の人が羨む生活とは、①廃棄物、排水を再利用する農業、②CO2をなるべく出さない農業、③自然の仕組みを利用する農業だとし、そこに工学が貢献できるところがあるという。
※ 船水氏がレクチャーした循環型農業のモデル図です。
私にとって新しい知見だったが、農業にとって重要な肥料である窒素とリンが私たちが排出する糞便と尿に含まれているという。この糞便と尿から窒素とリンを効率的に取り出す技術は工学が貢献する分野であるという。
リンは既に世界的にも不足してきているらしいが、これを工学的に処理し取り出す技術を開発することで船水氏の言う「食のブランド化」に近づくという。
新たな視点を与えられた思いだった。
北大の創成研究機構とは、これまで分野別、部局別に進められていた研究を横断的に組織替えすることによって、異分野研究者交流を進め新しい知を創造すること。併せて大学と地域社会との連携協力することをねらいとして平成21年4月に発足した組織とのことである。
その発足に当たってキャスターの佐藤のりゆき氏が、大学と地域社会(市民)との橋渡し役として客員教授に就任したことは知られていた。
※ 「理系人間・文系人間」と題してレクチャーする佐藤のりゆき氏です。
その佐藤氏をコーディネーターとして3月23日(水)、北大学術交流センターで「のりさんと科学を語ろう!」と題するシンポジウムが開催された。
シンポジウムは佐藤氏が「理系人間・文系人間」と題してレクチャーした後、4氏がそれぞれの専門の立場から農業ビジネスの現状についてのレクチャーがあり、その後その方々のトークセッションがもたれた。
4氏のレクチャーのタイトル名は、
◇「北海道は農業で生き残る」 北海道農業研究センター 信濃卓郎氏
◇「工学で食のブランド化」 北大工学センター 船水尚行氏
◇「農業をビジネスにする」 農業コンサルタント 鈴木善人氏
◇「おいしくたのしい農業観光!」北大観光学高等研究センター 敷田麻実氏
というものだった。
※ 登壇した5氏によるトークセッションの様子です。
レクチャーやトークセッションを聴いて私の正直な思いは「噛み合わなかったなぁ」という印象だった。佐藤氏がなんとか繋ごうと試みていたのだが…。
その中で私は船水氏のレクチャーが興味深かった。氏のレクチャーの内容を報告する。
氏の言う「食のブランド化」とは、①健康に良い作物、②安全な作物、③きれいな空気・水と良い土壌(環境)④農家のみんなが羨む自然と共生した生活、だという。
そして農家の人が羨む生活とは、①廃棄物、排水を再利用する農業、②CO2をなるべく出さない農業、③自然の仕組みを利用する農業だとし、そこに工学が貢献できるところがあるという。
※ 船水氏がレクチャーした循環型農業のモデル図です。
私にとって新しい知見だったが、農業にとって重要な肥料である窒素とリンが私たちが排出する糞便と尿に含まれているという。この糞便と尿から窒素とリンを効率的に取り出す技術は工学が貢献する分野であるという。
リンは既に世界的にも不足してきているらしいが、これを工学的に処理し取り出す技術を開発することで船水氏の言う「食のブランド化」に近づくという。
新たな視点を与えられた思いだった。