田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道論 Part Ⅳ 地域を考えるということ

2006-09-13 16:46:32 | 札幌学 & ほっかいどう学
 今日の投稿で私は自分の職業を明かさねばならなくなりました。
 私の職業について薄々感じていた方もいらっしゃるのではと思いますが、大方の方が予想される(?)とおり、私の職業は小学校の教員です。実は今日の話題が、私の教え子に関することなのです。

 私の教え子であるA氏は現在45才、某町の町議会議員として活躍しています。
 某町は第一次の市町村合併は回避しましたが、次の機会には合併やむなしの機運が町の中に広がる中で、なんとか自立の道はないものかと奮闘しています。
 そんなA氏と会った時、二人の間で次のような会話が交わされました。
 「先生、退職後はどこに住まわれるのですか?」
 「息子のいる札幌に行くことにしたよ」
 「えーっ、先生は田舎暮らしが似合うと思うんですけどねぇ」
 「・・・・・・」

 A氏がそう言うのには理由があるのです。
 私は一時教員の道を離れ、社会教育の仕事を6年間ほど経験しました。
 その時、私は社会教育の立場から地域づくりに関わり、生き生きと仕事をしていた姿を彼は覚えていたのです。
 確かに、自分の手の届く範囲に収まるような小さな地域において、地域に積極的にコミットすることによって、地域に刺激や影響を与える醍醐味を味わうことができました。
 教え子は言外に、札幌のような大都会に住めば、地域のことを考え、行動しようと発想すること自体しなくなくなり、自らの身辺に関心事が移ってしまい、小さくまとまってしまうということを指摘しているのだと思います。

 確かに教え子の指摘は的を得たものだと思います。札幌のような大都会では、地域づくりといっても、どこに、どのようにコミットすべきかも分かりませんし、難しいことでしょう。
 しかし、反対に札幌に住むことによって、地域という概念をもっと広い視点で見て、考えることができるのでは、とも思います。つまり道都に自らの身をおくことによって、今と比べ、より「北海道」というものを全体として考えられるようになるのではないかと自分自身に期待しているところもあるのです。
 そこで思ったこと、考えたことを、こうしてネット上に発信していくことができれば、リタイア後の姿としてはベストではないでしょうか。
 リタイアということは、何かに対して直接的にコミットするという行為から一歩退くことを意味するのではないか、とも考えているのです。

 これにて、ひとまず拙い「北海道論」を閉じたいと思います。
 次回からはもっと身の丈に合った話題を、と考えているのですが…。


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