田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

小樽観光ガイドツアー

2018-12-12 16:49:40 | 札幌(圏)探訪

 歴史的建造物が林立する小樽市だが、改めてガイドの案内で巡ってみると往時の小樽の栄華の様子がより理解できたような気がした。また、運河や銀行などの歴史的建造物が残った理由も伺うことができ興味深いガイドツアーだった。

           

          ※ 寒い中、屋外で行われた「小樽観光ガイドツアー」の開会式です。

 12月9日(日)午後、小樽市商工会議所青年部が主催する小樽観光プロジェクト「小樽観光ガイドツアー」があることを新聞で知り、申し込んだところ参加を許されたので参加した。

 「なにを物好きに、わざわざ小樽まで…」といぶかる向きもあるかもしれないが、実は私が所属する「めだかの学校」の来年の野外講座の一環として小樽市をその対象として予定していることもあり、その事前踏査の意味もあったのだ。 

 集合場所の小樽市の観光案内所ともなっている「小樽運河プラザ(旧小樽倉庫)」に集まった参加者は100名弱だったと主催者から教えていただいた。その参加者を8つのグループに分け、そのグループに「おたる案内人ボランティアの会」の公認ガイドが一人ずつ付けられた。私たちGグルーブには阿部という50代の若いガイドが担当者となった。

           

          ※ 私たちのグループのガイドを務めた阿部氏が小樽運河について説明しています。

 案内されたコースは、小樽運河、そして「北のウォール街」とも呼ばれた旧銀行群の建物を次々と案内された。さらには、隆盛を誇った小樽経済界を支えた商社や商店の建造物も狭い地域にぎっしりと詰めるように遺されているのを案内していただいた。

 その数があまりにも多いので、ここではその一部のみ写真で報告することにしたい。

           

        ※ 往時の姿を残す焦点の建物です。屋根の端に載っているのは、「鯱」ならぬ「シャケホコ」だそうです。

          

          ※ 旧三菱銀行小樽支店です。現在は小樽運河ターミナルとなっています。

          

          ※ 旧第一銀行小樽支店の建物です。

               

              ※ 旧北海道銀行本店です。現在の北海道銀行とは関係ないとのことです。

               

               ※ 旧安田銀行小樽支店です。道路の拡幅工事のため移動(曳家)したそうです。

          

          ※ 旧四十七銀行小樽支店です。4本の柱に特徴のある建物です。

 それにしてもこの日(9日)はとても寒かった。この冬一番の冷え込みだったようで、私は万全の冬仕様で参加したつもりだったが、それでも体の芯から冷えるような思いだった。

 その寒さに対して、主催者はホッカイロを提供してくれ、さらには案内のコース途上に休憩ポイントを設定し、そこでは温かいコーヒーと肉まんじゅうを提供してくれるおもてなしをしてくれた。

          

       ※ 中華レストランが入る店内もレトロ調です。(休憩地点でコーヒーと肉まんをいただきました)

 私たちのガイドを務めた阿部氏は小樽の歴史を深く学んでいらっしゃる方のようで、とても懇切丁寧で小樽市の歴史を詳しく説明してくれた。

 その中でも印象的だったのは「小樽運河」の栄枯盛衰のストーリーである。運河がなぜできたのか、運河としての使命を終えた後、なぜ遺ったのか、等々とても興味深いものだった。

 また、運河と共に、旧銀行群がたくさん遺った理由にもある偶然が作用したというお話も興味深いお話だった。

           

          ※ この建物は大正時代に建築されたもので、現在も創設者が商いをしています。

 私はガイドツアーを終えた後、来たる来年6月の私たち「めだかの学校」の学習にあたってガイドをお願いできないかを関係者にお伺いしたところ、快諾を得ることができた。現在、来年の「めだかの学校」の野外講座の一環として、小樽市総合博物館で学習することを構想しているが、その後に小樽市の「歴史的建造物」をガイド付きのツアーを付加する方向で検討したいと思っている。近く再び現地踏査を実施する予定でいる。

 それにしても寒かったぁ~。