野牛山(やぎゅうざん)の山頂に立って、後は下りるだけだったのだがこれが意外に難しかった。私たちは登るより多くの時間を費やして、登山口とは反対の滝野集落に下り立ったのだった。
野牛山を後にして、私たちはしばらく尾根伝いに進んだ。パーティの中の人話によると途中で[野中山]というところを通過するという。
しばらく行くと、朽ちた百葉箱が二つ目に入った。

※ 朽ちた百葉箱は何を表すのだろうか?この山中で気象観測をしていたのだろうか?
朽ちた百葉箱のところでリーダーはストップし、マップを取り出し現在地を確認していた。はっきりはしなかったようだが、どうやら[野中山]の山頂近くだったようだ。

※ 標識はどこにも見当たらなかったが、青いアウターを着た人の後方が[野中山]山頂のようだ。
そこからは一路下りが続いた。
この下りが大変だった。雪上とあって、リーダーは上り同様に真っ直ぐに下りてゆくのだ。リーダーは一本杖(昔風の竹製の一本ストック)を器用に使ってカンジキを滑らせながら下りていく。
私はというと、スノーシューには滑り止めの爪がついているためにカンジキのように滑らかには滑らない。それでも急な斜度のところでは滑り下りなければならない。雪は腐っている。バランスを崩して何度も雪の中に倒れた。

※ このように私たちはやわらかくなった雪の上を下山してきた。

※ リーダーの一本杖です。年季が入った山男と見ました。
途中でリーダーが足を止めた。そこには木の根元の皮がぺろりと剥かれてしまったカラマツの木が立っていた。エゾヤチネズミの仕業だという。カラマツは早晩枯れてしまうだろうとのことだった。

※ このようにぺろりと剥かれてしまったカラマツは痛々しい表情でした。
高度が下がってくると雪はますますやわらかくなってきた。
小さな小川が見えてきた。その側まで行ったときリーダーの体がすっぽりと半身埋まってしまった。雪の下が空洞になっている証拠だろう。雪が消えるのも間もなくだ。

※ 春はすぐそこまで来ています。私たちはこの小川を渡って下山しました。
野牛山から下りはじめて1時間15分。雪が消えてアスファルト道路が顔を出した。見ると近くには民家も見える。登山口の滝野集落に着いたようだ。
そこで私はスノーシューを脱いだ。

※ 雪が途切れたところでカンジキを脱いで、下山も終了です。
時間にして2時間少々の小さな山の登山だった。
それほど疲れてはいないと思っていたのだが、大違いだった。
昨日も、そして今朝(19日朝)も、いつもの時間には起きることができなかった。かなり疲労したようだ。
やはりやわらかい雪が体力を相当奪ったようだ。そして下りで滑ったときにも…。
それでも私の中には心地良い疲労感が残っている。
今、夏の「札幌近郊低山紀行」を思っている。
昨年秋の熊騒動はどうやら今年も続きそうだ。そうすると、私が行っている単独行はどうしても不安になる。
今回のように登山団体やグループが主催する登山会にスポット参加するのが一番良い方法かな?と今思っている。
他に何か良い方法があるだろうか?
【野牛山 登山データー(春山の雪中登山で野牛山を中心に横断する登山)】
標 高 539.2m
駐車場 登山口、下山口それぞれ数台の車を駐車するスペース有。
行 程 エンジュダイラ(登山口)→(50分)→野牛山山頂→(85分)→滝野集落
時 間 登山(約50分) 下山(約1時間25分)
※ 野牛山から滝野集落間に[野中山]を通過した。
天 候 曇り、一時小雨&霧雨
登山日 ‘12/04/17
野牛山を後にして、私たちはしばらく尾根伝いに進んだ。パーティの中の人話によると途中で[野中山]というところを通過するという。
しばらく行くと、朽ちた百葉箱が二つ目に入った。

※ 朽ちた百葉箱は何を表すのだろうか?この山中で気象観測をしていたのだろうか?
朽ちた百葉箱のところでリーダーはストップし、マップを取り出し現在地を確認していた。はっきりはしなかったようだが、どうやら[野中山]の山頂近くだったようだ。

※ 標識はどこにも見当たらなかったが、青いアウターを着た人の後方が[野中山]山頂のようだ。
そこからは一路下りが続いた。
この下りが大変だった。雪上とあって、リーダーは上り同様に真っ直ぐに下りてゆくのだ。リーダーは一本杖(昔風の竹製の一本ストック)を器用に使ってカンジキを滑らせながら下りていく。
私はというと、スノーシューには滑り止めの爪がついているためにカンジキのように滑らかには滑らない。それでも急な斜度のところでは滑り下りなければならない。雪は腐っている。バランスを崩して何度も雪の中に倒れた。

※ このように私たちはやわらかくなった雪の上を下山してきた。

※ リーダーの一本杖です。年季が入った山男と見ました。
途中でリーダーが足を止めた。そこには木の根元の皮がぺろりと剥かれてしまったカラマツの木が立っていた。エゾヤチネズミの仕業だという。カラマツは早晩枯れてしまうだろうとのことだった。

※ このようにぺろりと剥かれてしまったカラマツは痛々しい表情でした。
高度が下がってくると雪はますますやわらかくなってきた。
小さな小川が見えてきた。その側まで行ったときリーダーの体がすっぽりと半身埋まってしまった。雪の下が空洞になっている証拠だろう。雪が消えるのも間もなくだ。

※ 春はすぐそこまで来ています。私たちはこの小川を渡って下山しました。
野牛山から下りはじめて1時間15分。雪が消えてアスファルト道路が顔を出した。見ると近くには民家も見える。登山口の滝野集落に着いたようだ。
そこで私はスノーシューを脱いだ。

※ 雪が途切れたところでカンジキを脱いで、下山も終了です。
時間にして2時間少々の小さな山の登山だった。
それほど疲れてはいないと思っていたのだが、大違いだった。
昨日も、そして今朝(19日朝)も、いつもの時間には起きることができなかった。かなり疲労したようだ。
やはりやわらかい雪が体力を相当奪ったようだ。そして下りで滑ったときにも…。
それでも私の中には心地良い疲労感が残っている。
今、夏の「札幌近郊低山紀行」を思っている。
昨年秋の熊騒動はどうやら今年も続きそうだ。そうすると、私が行っている単独行はどうしても不安になる。
今回のように登山団体やグループが主催する登山会にスポット参加するのが一番良い方法かな?と今思っている。
他に何か良い方法があるだろうか?
【野牛山 登山データー(春山の雪中登山で野牛山を中心に横断する登山)】
標 高 539.2m
駐車場 登山口、下山口それぞれ数台の車を駐車するスペース有。
行 程 エンジュダイラ(登山口)→(50分)→野牛山山頂→(85分)→滝野集落
時 間 登山(約50分) 下山(約1時間25分)
※ 野牛山から滝野集落間に[野中山]を通過した。
天 候 曇り、一時小雨&霧雨
登山日 ‘12/04/17