ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

埼玉県の荒川河川敷で、冬鳥のタゲリの群れに約10年ぶりに出合いました

2014年01月11日 | 季節の移ろい
 幸運にも、冬鳥のタゲリの群れを、約10年ぶりに観察することができました。

 ある野鳥愛好家の方から「埼玉県桶川市と比企郡川島町に挟まれた荒川の河川敷に、タゲリが時々来る」と教えていただき、早速行ってみたら、幸運にもタゲリの群れに出会いました。



 タゲリは、チドリ目チドリ科タゲリ属の野鳥で、ハトぐらいの大きさです。警戒心が強く、遠目に人影を見つけると、すぐに飛び去ることが多いために、なかなか近くで観察できない冬鳥です。





 タゲリは、背中の羽根が濃い緑色系のメタリックな光沢を持っています。このため、太陽光のあたる角度によっては、とても美しい色合いになるため、観察対象として人気が高い冬鳥です。頭部には、冠(かんむり)のような冠羽あります。顔の隈取り模様も目立ちます。





 10数羽のタゲリの群れは、互いに50メートルぐらいの間隔でそれぞれエサを探しています。

 夏にユーラシア大陸の中緯度の地域で繁殖し、冬にはアフリカ大陸北部やユーラシア大陸南部などの移動して越冬するそうです。その内のいくらかが越冬のために、日本の本州の中部・関東地方などに飛来するようです。

 タゲリは警戒心が強いので、見通しのよい視界が開けた場所に飛来します。10年ぐらい前までは、近所の稲を刈り取った後の広大な田んぼに、冬になると10数羽の群れが来ていました。この時も、数100メートルぐらいまで近づくと、タゲリの一羽が飛び立ち、群れが続きます。そして、さらに数100メートルぐらい先に降りたつ感じでした。10数羽が一直線に並んだ飛ぶ姿は美しいものです。この時は、双眼鏡でないとタゲリを観察できませんでした。

 昨年2013年2月にも、埼玉県戸田市の荒川河川敷にある彩湖・道満グリーンパーク行った時に、「昨日はタゲリの群れが草原部分に来ていた」と伺いました。その時は、もう飛来しませんでした。

 4月末から5月初めごろに、田んぼに水が張られて、水田となって田植えが始まるころには、タゲリは北に向かう体力をつけるために、田んぼの中の昆虫や節足動物、ミミズなどを食べることに夢中になり、比較的近くまで近づけるとの話です。しかし残念ながら、この時期にタゲリに出会ったことがありません。