AKira Manabe ブンブン日記

enjoy eating fun to cooking

理念と経営六月号通信1

2007-06-05 19:20:56 | Weblog
◆◆今週のことば 

仕事そのものがよくて、世の中のためになるという場合には、お金は自然とついてくるものです。

たとえば、歌手を考えてみても、あの人の歌は大変うまい、 と思うからこそ、お金を払って聞きにいくのですね。

あるいは、うどん屋さんでも、あそこはおいしい、と思うからこそ、食べにいくんです。

なんぼ金もうけしようと思っても、それに値するものがなければお金はついてきませんわ。

その人の仕事に社会的な価値があれば、それにふさわしいお金がついてくる。

それは、“おまえ、もっとしっかりやれよ”、という世間の声とも解釈できますね。

松下電器産業株式会社 創業者 松下幸之助

★関連記事は、月刊「理念と経営」6月号に記載されています。
(5ページ 「道~おカネとは何か」)


企業事例研究

今週は高知県にある『ネッツトヨタ南国株式会社』をご紹介します。

トヨタ系ディーラー約300社の顧客満足調査で1999年以来ずっと第1位を獲得。

『顧客満足経営』と『従業員満足経営』を実現している背景には、人間性尊重の理念と人材戦略があります。

その理念、経営哲学とはどういうものなのでしょうか?
代表取締役社長の横田英毅氏にお話を伺いました。

☆『顧客満足調査』で第1位を続ける秘密高知市の郊外にあるネッツトヨタ南国株式会社。

素晴らしい顧客満足経営と従業員満足経営を実現しています。

全国のトヨタ系ディーラー顧客満足調査で、1999年以来、ずっと第1位を獲得されています。


その要因は3つあると、横田氏は語られます。

1.CS(顧客満足)が大事という認識が早くから強かったこと

2.業績を上げたいがためのCSではなく、ES(従業員満足)を上げるためのCSであったこと

3.自分たちの喜びのためにCSをやっているから下心がないこと


☆人間性尊重の理念

日本人の本来の職業観は、職場、仕事を通じて自己を磨いていくことでした。

その『仕事の満足』がいつの間にか賃金を上げ、休みを増やすことにすっかりかわってしまったと、横田氏は話します。


「賃金は労働への『代償』となってしまっています。

辛くて嫌な仕事をしたことの見返りとしての賃金で満足しようとする。

本来は仕事そのものにやりがいを見出し満足するものです。」


☆人材戦略

横田氏には確かな人材戦略がありました。

それは社員に理念をもたせ、完成度を高め、組織に浸透させていくことです。

そのためには根本の真因を発見し、安易な問題対処ではなく、本質的な問題解決が求められ、徹底して考えるプロセスが重要視されるのだそうです。

横田社長は、社員成長の4原則として、

1.「考える」 
2.「発言する」
3.「行動する」
4.「反省する」 

を挙げています。


そして、4番目の反省する社員を増やすポイントも非常に感銘を深めました。

実際に、横田氏は27年間、社員をどなったことがありません。
いつもニコニコしておられるそうです。

叱らないと増長しないか、という疑問にも明快に答えています。

 
「答えは簡単、そういう人を採用してはダメです。」(横田氏)
 

重要なことは、教えないで考えさせること。自分で考え、発言する中での『気づき』を重視しているのだそうです。


☆組織づくりは風土と文化づくり


理念の実践について、横田氏は下記のように語ります。


「組織づくりは風土と文化づくり。

仕組みは現場の対話から自然と生まれてきます。多くの企業は仕組み、ノウハウから考えようとする、これでは人材は育ちにくいと思います。

独自の風土と文化ができてくれば、自ずと共鳴する人が入ってきます。

自動車営業職などは学生から敬遠されやすい職種ですが、不人気ゆえに、採用は成功します。

はっきりした理念とここで働きたいと思わせる風土と文化を創っていけば、良い人が迷わず入ってきます。」

まず、しっかりとした風土、土台を会社内につくり、その中で自由に仕事をさせる。若いときから、『考える習慣』をつけさせる。企業文化を根付かせる。

そのような『人間性が尊重される風土』にしていかなければならないと語られます。


「農業と同じですね。土を耕して種をまき、水をやる。
人間は『革新』するものではありません。

しっかりと時間と手間をかけて進化、成長を促していくという考えが最も重要なことです。」(横田氏)


★関連記事は、月刊「理念と経営」6月号に掲載されています。
(14~23ページ「企業事例研究1」)

人の証(あかし)

2007-06-05 00:32:36 | Weblog
◆◆ポン太

我が家には“ポン太”という雑種の犬が居ます。

私は血統付きのブランド犬には興味がなく、いつも飼うのは雑種です。

私自身が雑種みたいなもんですからでしょう。


最近よく散歩につれていきます。(たまにです。)


私のことはどうも恐れているらしく、よく言うことをききます。

ポン太を観察していて不思議に思うことがあります。


生まれてから、ずっとドックフードだけを与えていますが、一度も文句を言いません。

飲み物は庭にある水道水です。アイスティが飲みたいとは言いません。

散歩のルートもほぼ同じ。たまには違う道にいこうとは言いません。

つないでいる鎖も長さは1メートル位ですが、もっと長くしてよ~とは言いません。


◆◆ろく太

我が家にはフェレットの“ろく太”くんも居ますが、これも一日中狭いゲージのなかにいます。

同じ餌をずっと食べています。

出してくれ~と騒いだりもしません。

淋しいから抱き締めてよ~なんて言ったことはありません。

たまにゲージの扉を開けても、飛び出して逃げようとしません。

昼間はほとんど寝ていて、夜になるとゴゾゴゾしています。


◆◆環境に馴染む

ポン太とろく太を見ていると…

どうも動物は環境に馴染もうとするようです。


人間はどうでしょうか?


人間も環境に合わせて生きようとするところはありますね。

ただ人間は、環境を自分に合わせながも、いい方向へ変化させる生き物だと思います。

またさせたいと願っています。


毎日食事も工夫します。

好きな飲み物を選びます。

住まいも住みやすいように模様替えしたりします。

通勤ルートも気分で変えたりします。

いい方向へ変化させないで、ただ環境になじもうとするのは動物ですね。


人間は環境を自分に合わせて、いい方向へ変化させる生物です。


仕事も同じではないでしょうか。
仕事も与えられた環境の一つですからね。


働きやすいように職場を改善したり…

お客さまがより喜んでいただくように料理の工程を換えたり…

もっといい接客ができないかと、チームワークをよくしたり…


改善や改革を通して、今の環境を変化させるのが人間です。


私は動物的な主体性のない生き方はしたくないですね。

自主性と創造性を持って生きることが人間の証(あかし)だと思っています。


そんな人が集まった集団を作りたいのです。

マルブンはそういう会社でありたいですね。

まずは私自身から…