詩の現場

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12月の夜

2013-12-07 | フリー Poem
夜がきた
人があつまりだす夜がきた

今夜は 何の日ですか
キリストがお生まれになる日も
そうだった
あなたが生まれる夜も そうだった
心の奥に 打ち震える予感が
みなを この場所へ呼んだ

明け方の方角からやってきた人々は
今夜は しかし 
なんと長い夜ふけを迎えているのだろう

空は宇宙につながっている ということも
忘れてしまいそうな夜
昨日まで 手の届きそうな場所にあった星々が
小さな点のように 遠くで光っている

暗闇がましていく夜
1人の孤独が もう1人の心に
さらに 別のもう1人の心に伝わっていき

人があつまりだす夜がきて
夜がきて
白んでいく夜明けが 少しづつ早まり
暗い夜がふたたび短くなっていくことは
宇宙の法則
私たちの12月の約束



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