詩の現場

小林万利子/Arim 「詩のブログ」 詩をいつも目の前に
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ねこへ

2014-12-02 | フリー Poem
あの日 君に話しかけるには
言葉なんていらなかった

月夜の光
どこからか聞こえてくる音楽
通りすぎていく風
いつだって物語はつづいていて
その意味に気づいていくだけ

とても大事なことは
君のひとみの中にあること

ねこの君と私の間には
無音の調べが流れている
でも 人間から人間へは
心にしまってある宝物の言葉を
大事に 手渡さなければいけないんだと
教えてくれた
そんな時の君は
ひげをピンとはり
哲学者のようでもあり
予言者のようでもあり

言葉の群れを休ませる夜
疲れはてた私たちの足元に
君はすりよってくる


外は ずっと雨

天気予報をみても
晴れわたる朝がいつくるのか
わからないけれど
美しい虹がかかる日もくるのかもしれないね
君のひとみに映る光を追って
ひだまりのある橋まで歩いていってみようか



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