詩の現場

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Flowers

2016-02-25 | 詩を歩く
花は、美しい。
花は、出会いであると思う。
もうじき咲きだすのを待つ時間は、
幸せな予感に満ちている。
だが、花の美しい姿は永遠ではない。
時間の魔法にかかり、変貌していく。
光と風に揺られ、一瞬を生ききる覚悟が
あるようにさえ感じたり。

花が美しいのは、
きっと、2度と同じ時間はないという
潔さがあるからだとも思う。
花の美しさを止めたい。
そんな願いが絵になったり、
香りや染色の世界に命を宿し続けて。

"Kenji Shibata Photographs Of Frozen Flowers "
を見て、
…花を氷に閉じ込める、
一見残酷にも感じるけれど、
活け花のようでもあり。
それこそ花の一瞬の命との邂逅なのだろうか、
と思ったのだ。

花の美は、時間が連れ去る。
朽ち果ててしまう。
でも花の美しさは、私たちの心に残る。
永遠の住む場所に、である。
美の印象が強ければ強いほど、
永遠性も色濃いことは、確かである…。


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