詩の現場

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「人間は考える葦である」というパスカルの言葉が

2014-06-04 | 詩を歩く


雑草の佇まいに惹かれていたら、
「人間は考える葦である」というパスカルの言葉が、
心に甦ってきた。

子供の頃に、授業でよく耳にした言葉。
どういうことをいっているのか、
採点で○をもらう以外のところ、
本当の回答への道のりは、自分の中に
長い年月、宿題となって残っているように思う。

「人間は考える葦だ」‥
人間は考える役割を許されている生き物。
思考し、目の前の壁を越えて未来へ向かう力を
与えられている。

1+1=2は自明の法則。
しかし、1+1=2と諦めない、という想像力も
同時に持っている。
1+1=2の背景に拡がる世界を思考する。
「習慣」に埋没するレンズを磨いて、いつも
何故だろうと出発点に立ってあれこれ考えてみる。

それにしても、時々思うが、
現代人の便利さをあたり前のように享受して
過ごしているのだが、電気が消え、道がなくなり、
通信機能を断たれ、水の供給が止まった時、
私たちは、どう前へ進めるというのか。

自然災害がこのところ頻繁におき、このようなことが
本当になってしまうことがある。
1+1=2になった理由、無限の可能性を秘めている0の
秘密を、思考しておかなければ生きていかれなくなる。
本当の意味で、「人間は考える葦だ」と
一人思考の原野に立ち想像をめぐらし、
人間力を取り戻さなければと思うのだ。



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