詩の現場

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1日じゅう雨

2016-08-14 | トークタイム
1日じゅう雨。アメ、アメ…。
雨は、天と地を繋ぐもの。雨降りには、そう思う。
天と地を結ぶ雨の糸をくぐりながら、鳥が時々羽ばたく。

いつか神話の使いのような名前の猫の物語を、
読んだことがあった。詩のような、なにかの呪文のような、
不思議な現実を歩く猫の話。
時間とは、どこからはじまり、どこへ集約されて行くのかなと思う。

不思議な名前を持つ猫の物語は、
モノローグのトーンに、とても不思議な響きがあった。
たぶん作者の深い心の時間を一緒に歩いているような。
古代にも未来にも、思いだけで簡単に飛んでいける
マシーン(術)があるのだと思った。

現在だけが、きっと不自由な身を持って、
生きているのかなと。
想像ということが、如何に自由であるか、
不思議な名前を持つ猫の物語、過去へも未来へも、
一緒に歩いてくれそうな物語。

その作者は、とても心の深さを持っている人だと思った。
…心というものは、どんどん深くなってみたい。
遠くの湧き水の音が聞き取れるような、
星のまたたきのかすかな擦れる音がわかるような、
人の心が感じ取れるような。

物語の絵のような時間の猫達のことを思い出していたら、
どうやら雨が上がってきた。
空はまだ白い雲に覆われているけれど、
今日は月が見えるだろうか。
雨上がりの月は、ことのほか綺麗だから。


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