ちょこっと本音

自分のこと、趣味のこと、ダイエットのこと・・・
心の声をちょこっと文字に。

2016年02月18日 | 日々雑感

今、小川洋子さんの本にはまっている。
以前、「博士の愛した数式」を読んだきりだったが、「ことり」と「琥珀のまたたき」を続けて読む機会があった。
どちらも借りたのだが、小川ワールドの異様な魅力に虜になってしまった。
「博士の愛した数式」は事故で現在の記憶が80分しかない数学者の話で、博士と家政婦とその息子の変わっているけれどあたたかいはなしだった。
「ことり」も変わったひとがでてくる。
ポーポー語という小鳥のようなことばしか話せなくなった兄と、それを理解できる唯一の人、弟=小父さんとの生活を描いたもの。
「琥珀のまたたき」は、末の子供が犬に噛まれて死んだと思い込んだ母親が、残った3人の子供を別荘に閉じ込めてしまう。
世間と隔離してしまった3人の子供の自由な想像をめぐらせる生活をたんたんと綴ったもの。
どれも、あり得ない世界の話。
それでも、読んでいるとのめりこんでしまう。
静かに文章が流れるのを、すくい上げるように、次へ次へとページをめくる。
もう止まらないのだ。

そして今、最後の1冊を読み終わって、書店へ次の本を買いに行った。
久しぶりで書店へ行く。
やはり小川作品にしようかと思ったのだが、少し違う空気を吸いたい。
新聞広告で見た、お目当ての本がなかったので、池井戸作品の上下巻を買う。
これも、勢いですぐに読めてしまいそう。

いつも出かけるとき、本を持っていないと何か忘れたような気がしてしまう。
家にいても、テレビ番組で面白いのをやっていない時は、本を読んでいる。
電車の中で読んでいると、夢中になって降りる駅を乗り過ごしそうになってしまう。

作家でも好き嫌いがあるので、だいたい同じ人のを読むのが多い。
初めての作家だと、時々、肌にあわないときがあった。
何度も同じところを読み、なかなか先に進めないのだ。
ストーリーが頭に入ってこないのだ。
だから、つい、今まで面白かったと思った人のを選んでしまう。

最近借りる機会があったのは百田尚樹さんの本だ。
「永遠のゼロ」は戦争ものなので読みたくなかったが、時代物と、短編集を読んだら、意外と面白かった。
時には新しい作品を手に取ることも必要だと思う。
そうしなければ、新しい世界は広がらない。

私の唯一の子供のころからの趣味、読書。
面白いのを読むと、お腹が一杯になるから、やめられないのだ。
さあ、次はどんな本に挑戦しようか。


コメント
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