まいぱん日記

身近なあれこれ、植物のことなど

タガンログのナナカマド

2023年09月07日 | ロシア

ダーチャの庭のナナカマドの実はうっすらと色づいていました。

黒っぽい葉があるのは、今年の猛暑のせいかもしれません。

ロシアだったら、もう真っ赤な実が鈴なりになっていることでしょう。

ナナカマドにしても、今は思い出す前に、ロシアといったらまずプーチンの顔が浮かんできてしまいます。

だからロシアの植物のことも考えないようにしてきました。それが会誌の原稿のためにタガンログのチェーホフ家を追っているうち19世紀に生きたタガンログのチェーホフ家のことが頭からはなれなっていました。今しばらくタガンログにこだわってみようと思うようになりました。

つい数日前、タガンログへの攻撃があり、報道に国境から40キロってありました。国境だけあって、軍事施設もありますから、これからもロシアの侵攻が終わらない限りはあることでしょう。

 

"рябина в таганроге"  (タガンログのナナカマド)と検索してみました。

写真では 

記事で最初に出てきたのは、

<タガンログのナナカマド:苗床所直売>

左から1番目は、チョールナヤ・リャビーナ(黒いナナカマド)」 これは、呼び名はナナカマドですが、アロニアです。英語名 チョークベリー、和名 セイヨウカマツカ

 2番目は、セイヨウナナカマド(赤いリャビーナ)これが中央ロシアでふつうに生えているナナカマドです。

      ロシア名も「ふつうのナナカマド」

 3番目は、ナナカマド(黒い)これも最初のと品種はちがうかもしれませんが、ナナカマドではなくてアロニアです。

 4番目は、オレンジのナナカマド これは実(み)がオレンジ色のナナカマド。

 5番目は、オーク状の葉のナナカマド 私は初めて見ました。それでこんな葉のナナカマドはないだろう、これは何だろう?と思いました。でも読んでみたらナナカマドでした。葉は黒っぽい緑色だそうです。新しい品種でしょう。今は分かりませんが、ソ連時代は品種改良がさかんでした。

タガンログの町中のナナカマドの写真が少ないのは街路樹で使われていないからでしょうか。セイヨウナナカマドは中部ロシアを代表する樹木ですから、南部ロシアのタガンログにはあまりないのかもしれません。「南部」とはいうものの、冬にはタガンログ湾が凍結する(しない年もある)そうですから、日本より寒いです。緯度は北海道より北でしたっけ?

そういえば、アロニアこと「黒い(黒実の)ナナカマド」、チョークベリーを北杜市の庭に20年くらい前に植えた記憶があります。大木になる木ではないので、きっとつる性の雑草にまきつかれて目にはいらなくなっているのかもしれません。今度行ったら、探してみます。

こちらの商品はナナカマド柄ですね。いっぱい! ナナカマドはロシアの伝統的な模様で、おみやげの塗り物の食器やお盆によく使われます。私もロシアで旅の途中で買ってしまって、持ち歩くのに苦労したナナカマド柄の大きなお盆をもっています。

こちらは「タガンログのナナカマドの実」ロシアではナナカマドの実をいろんなものに使います。ジャムとか、ジュースとか、薬屋にも売ってます。ナナカマドの実は、ふつう苦いのですが、なかに苦くないのがあるそうです。「ネヴェージノのナナカマド」は昔からにがくなく、一級品と評判のナナカマドでした。今はもっとちがう品種が人気かもしれません。

今日のブログの写真のナナカマドは「北海ナナカマド」です。きっと北大のナナカマドと同じでしょう。以前ナナカマドに憧れて、カタログで探して、買いました。鉢植えにして、北杜市に家をつくるまでは八王子の家のベランダで育てていました。今は家の屋根より高いかもしれません。

ひさしぶりのロシアの植物の話題は楽しいので果てがないです。夕飯の支度をするとしましょう。

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