fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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Information

『みちのく山のゆなな』(国土社)『ファミリーマップ』、エンタメシリーズ『家守神』1~4巻、『おはようの声』幼年童話『ヘビくんブランコくん』『オンチの葉っぱららららら♪』、短編集『友だちの木』・歴史物語『アテルイ 坂上田村麻呂と交えたエミシの勇士』他、好評発売中です。原稿・講演など各種ご依頼は、左側のメッセージからお願いいたします。    

第3回みちのく童話賞受付開始

2023年03月15日 | 活動
 みちのく童話賞の受付が本日より始まります。~5月10日
 昨夜は、スタッフミーティング。童話賞関連以外もいろいろ話ができて、この月に一度のミーティング、作家の集まりなので、とてもいいです。
 どんな作品に出会えるか楽しみです。

      辛夷か、木蓮か? 辛夷かな。

 うららか.花粉さえなければもっと気持ちいいのですが。
 ただし、花粉症、いぜんほどではありません。

佐伯祐三展~東京ステーションギャラリー

2023年03月14日 | 日記
            

 思った以上にたくさんの絵があって、壮観でした!
 30歳で亡くなったのに、一年に何十枚も描いているのです。なので、とても多い。
 2日で3枚とかのペースのときもあったようです。
 今回のこの「郵便夫」は、亡くなる寸前に訪れた郵便夫にモデルになってもらったとのこと。絶筆はドアを描いたものですが、どちらも気迫がすごい。パリの街並みの絵も、さすがでした。

        

 久々の東京駅。

       

 お寺さんの次男だったとのこと。

『ぼくらの種』次良丸忍作・ao絵(国土社)

2023年03月13日 | 本の紹介
            

 昨日に続き、パステルショートストーリー新作のご紹介です。
 次良丸忍さんの『ぼくらの種』の表紙が幻想的なので、ファンタジーなのかと思いきや、リアリズムの短編集でした。

 プロローグをご紹介させてください。

 だれもが心に種をいくつも持っている。
 かたい種、やわらかい種、
 つるりとした種、とげとげした種
 ふくらんだ種、しぼんだ種
 やがてからを破って、みずみずしい目があらわれる
 でも、すべての種が芽吹くわけではない

 ぞくっとしました。
 そして、「たかが五百円の……」、はなんと、クラスメートの成績に500円をかけるという、私には絶対書けない物語でした。すごいです。
 他のパステルショートストーリーに比べると、割と長めな物語の集まりです。
 どの作品も、しっかりと主人公の心情を描いていて、短編のお手本として読むのもありなのでは? と感じました。デビューを目指している方、このごろよく耳にするのは、「プロットの書き方を学びたい」ということ。でも私は一番大事なのは、登場人物の心の動き、他者との関わりを描くことなのではと思うのですよ(自戒も含めて)。まあ、講座などでノウハウを伝えられるようなことでもないので,
ぜひ、こういう作品を読んでいただきたい。不思議なことなど起こらない、リアリズム・・物語の基本です。

さて、シリーズ揃えるとこんな感じになります。

        

『友だちの木』もどうぞよろしくお願いいたします。

 

『ちょっとねがっただけ』赤羽じゅんこ作・ふすい絵(国土社)

2023年03月12日 | 本の紹介
            

 パステルショートストーリーの新作が出ました。
 赤羽じゅんこさんは、pink。
 
 いろいろな願い、そして願いを叶えるためのアイテムが出ます。
 1 まぼろしガチャ
 2 お家さま
 3 ねがい箱
 4 こわい絵
 5 アニマル目薬
 6 だれも読み終えられない本  

 ねがい箱に出てくるからくり箱のアイディア、よかった!
 からくり箱って、魅力的。それに願い事が絡むのですから、おもしろい。

 一番好きだったのは、2 のお家さまです。これも、古い家だからこそ、ありそうって思います。
 ~だったらいいのに。と願うことって、いつの時代でも、誰にでもあること。永遠のテーマですよね。その願いをどう昇華させるのか、悪い方にころがることもあったりして。人の心理と「物」がうまく融合している短編集だと思います。

 さて、パステルショートストーリー、今回2冊発売になり、私のyellow green 「友だちの木」を含む6冊が完結しました。
 評判もよく、第2期も制作されるという情報も入っています。
 6冊セットで、図書館などに並ぶと壮観です。

 ぜひ、お読みください。

12年目の311

2023年03月11日 | 日記
 12年前の午後2時46分。
 毎年書いていることですが、私は岩手の家にいました。内陸部だったので、被害はありませんでしたが、義父が入院していたため、広くて古い家にひとりでいて、すぐに外に飛び出し、ぐらんぐらんと揺れている地球にこれは・・と恐ろしくなりました。
 津波が来ていることはラジオで少し把握していたけど、停電がどれくらい続くかわならなかったので、電池をなるべく消費しないようオフにしていて、沿岸部の状況を知ったのは、翌日夕方のテレビでした。
 沿岸部へ走る自衛隊の車のただならないサイレン音が耳に残っています。
 
 そして一ヶ月後ようやく岩手へ来ることができた夫と沿岸部へ・・。
 義妹の家は、なんとか残っていましたが、3軒となりはもう流されていました。
 その大船渡から陸前高田へ行ったときの衝撃。陸前高田は町がまるごとなくなっていました。

 佐々木朗希投手は、陸前高田出身、お父さんと祖父母が震災で亡くなられ、お母さんと兄弟と大船渡の仮設住宅に移り住みました。彼は本日WBCで登板です。本当に立派に成長しました。それを考えただけでも泣きたくなります。
 
 私は、被災者にはほど遠い存在ですが、伝えるということはしていきたい。
 芥川賞受賞した「荒地の家族」は、震災後10年以上経った情景が出てきます。ここから電柱が新しくなる という描写、まさに。
 佐々木ひとみさんの『ぼくんちの震災日記』は、沿岸部で被災したわけではないけれど・・というたくさんの方を励ましてくれる作品です。私は、たくさんあった米とジャガイモ、灯油のストーブで過ごしました。
田沢五月さんの『海よ光れ!』は、岩手県の大沢小学校の皆さんの記録です。当時の小学生の様子、そして成長した現在。
 皆様、ぜひお読みください。

 そして、すみません。拙著『オオカミのお札』シリーズ3巻「美咲が感じた光」も、上に書いたような私が見た震災を描いています。

        

東洋文庫

2023年03月10日 | 日記
 六義園の近くにある東洋文庫に、初めて行ってきました。文庫だから、書庫のようなもの。

         

        

 古い本がほとんどでしたが、こういう図鑑をパチリ。色彩が褪せてなくてきれいです。

 奥のレストランは、おいしくて、素敵でした。

 六義園も、こちらも、三菱財閥系なのかな。
 小岩井農場のパンフやお菓子があり、そういえば、小岩井農場は中央資本だったと思いだしました。こちらも同じ系列っぽいです。
 

打ち合わせ

2023年03月09日 | 日記
  昨日2件のお打ち合わせは、        

   と、

   
 
 ロングセラーは、強いです! 
 アンパンマンのところは、『家守神』シリーズを書かせていただいています。つくも神の妖怪達、そして主人公と仲間達を今後ともよろしくお願いいたします。赤をクリックすると、通販サイトへ飛びます。

           

 『どこどこ山はどこにある』も、とても思い入れのある作品です。もしまだな方、ぜひ読んでいただけたら、嬉しいです。*今見たら、紙の本が2500円近くなってしまっています。書店からのご注文で定価でご購入いただけます。低学年から読めるファンタジーです。ファンタジーはなかなか量産できないのですが、またこういうファンタジー、書きたい。
      
ぐりぐらのところは、のんびりゆっくり進んでいるので、今年来年どうのということはありません。

      
「くもにアイロン」は、品切れです。楽しいナンセンス絵本で、絵は世界的アニメーターの山村浩二さん。書籍化絶賛希望中なのですが。
デビュー作『しゅるしゅるぱん』は、現在電子書籍でお求めになれます。

           
 この2社、近いとは思っていたけど、歩いたらホントに近い。その間は超高級住宅街。目の保養ができました。

 

蕗の薹

2023年03月08日 | 日記


 この蕗の薹があるのは、家の東側。庭部分は、ほんの少し。その先はずっと空き地だったのですが、今整地が終わり、これから家が建ちます。つまり、日が当たらなくなるわけで、蕗の薹は、来年出てきてくれるのか・・・。朝日も素晴らしかったのに、非常に残念です。

 本日は久し振りにリアル打ち合わせ2件。がんばりまする。

かわせみ句会 2023/3

2023年03月07日 | 俳句
 児童文学の人達とやっているかわせみ句会の記録です。

 山に住み婆となりしや雛出す     穂波
 残日を惜しむ山の端山桜       結
 鬼やらい独り居の声ほそぼそと    ろく
 氷瀑や体の芯をたしかめる      ふくね
 肩越しに咲き乱れけり波の花     あこ
 初蝶で占おうかな君のこと       こはく
 猫の背に宇宙を見しと卒業子     真理
 舌にのる味噌の甘みと桜鯛      不埒
 剪定をされし木ぐるり母眠る     あぶみ
臓(はらわた)のごと羽毛布団の穴押さえ   朋
 春光や本棚ひとつ組みて寝る     耕実


 おめでたい報告に盛り上がりました! 
私、結構容赦なく、指導させていただいています。いいなと思った句は、しっかり褒めます。
 この句会では、忖度しません。(他ではする? どうだろ・・なるべくしたくはないですね)
 むむむっと思っている方もいらっしゃるかもしれません。でも楽しかったと言っていただけると、励みになります。今なかなかお会いできないので、ZOOMですが、お会いできるのも嬉しいですしね。

           

 鳥の巣に鳥がはいっていくところ   爽波

かもめのちくわ~物価が上がる今、お勧め節約料理

2023年03月06日 | 日記
 卵、海苔、いろいろなものが、少しずつ値上がりしています。
 卵は毎日必ず食べます。


 最近、お気に入りのタンパク質は、竹輪です(前にも書いたかな)。これまでは、あまり食べてきてないんですが、最近、おいしいなあと思っていて。
 斜め切りにして、ゴマ油で蕪の葉っぱ、大根の葉っぱ、セロリの葉っぱなど、そのときにある葉っぱと炒めると、とってもおいしいです。そして安上がり。栄養もばっちり! お勧めです。



白ゴマとかふれば、見栄えがもう少しいいかも。
 竹輪は、かもめの竹輪が、いいらしい。らしい、というのは、実は私は、他のメーカーの竹輪との違いがよくわかりません。でも、竹輪に目覚めた孫が、かもめの竹輪以外はNOなんですよ。匂いが違うのだとか・・。製造元は、青森県八戸です。
 高タンパク質、低脂肪、DHA入り。日本の魚のみ。うーむ。

 そういえば、先日俵万智さんの番組をやっていました。
 日常は、あなどれない とおっしゃっていて、アボガトや介護用のヤワラカナールという商品など気にしてましたね。
 私は、このごろこの竹輪で一句作りたいと思っていて、作りました。
 かわせみ句会に出したのは、

 きのふけふ少し年寄る竹輪かな  あぶみ  

 季語がなかったー! 

三月の空

2023年03月05日 | 日記
            

 人気番組の「プレバト」、いつも途中から見る感じです。
 先日一位になった春風亭昇吉さんの俳句よかったですねー。
 著作権の問題もあるかもなので、ここには出しませんが、三月の空に~ というの。 

 三月の空、あきらかに二月までの空と違いますね。毎日散歩してて、思います。読んだ方は、それぞれが自分の見た空を思い浮かべるでしょう。先日はこのように雲が出てましたが、雲ひとつない、まさに「水色」の空も、ああ春だなと感じます。

 あの番組、私いつも、ああだこうだ言いながら見ています。この前も「この『も』がダメ」「下五が六音で座りが悪い」とか言っていたら、梅沢さんとフジモンさんが同じこといっていて、うんうんと。夫はうるさがりますが。先生が言った後に、「私もそう思った」といってもダメですからね。
 一応、だいたい同じ意見です。

 でも、私があのお題でいいのが作れるかというと、まったく自信ありません。みなさん、すごいです。
 でもね、俳句は自己放下の文学ですから、自分の句をいいでしょいいでしょとこだわる必要はないのです。いい句と出会えて嬉しい。そこ。

新刊が並びはじめました!~『おはようの声』

2023年03月04日 | 自作紹介
           

 新刊『おはようの声』が、書店に並びはじめました。
 未来屋書店多摩平の森店さんです。

         

 おおぎやなぎちかコーナー、まだ展開してくださってました(2月末くらいまでと言われてたので、もしかしたら、もう?)写真を撮ったのは、3月1日です。ありがとうございます。

『おはようの声』、嬉しい感想をいただいています。おいおいご紹介させていただきますね! ありがとうございます!! 

火事跡

2023年03月03日 | 日記
 28日、いつも散歩している土手から川原にかけて、火事がありました。
 ゴミを焼いた方がいて、あっという間に広がったとのこと。



 翌日行ってみたら、野焼きの跡のようになっていました。
 民家も近いので、そちらに延焼しなくてよかったです。

 野焼きをすることで、森にならないなど、いろいろな効果があります。
 渡瀬遊水池の野焼きを見にいったことがあります。朝5時くらいに家を出て・・。そういうのに興味を持つのも、俳句をやっていたからです。

野焼き 山焼き 畑焼き 春の季語です。焼いたあとの灰は肥料にもなるわけですね。

『辻桃子の津軽歳時記』辻桃子・安部元気(文學の森社)

2023年03月02日 | 本の紹介
        

 「童子」主宰辻桃子は、都会の生まれ育ちの方ですが、あるとき突然津軽に居を移しました。その後は東京と津軽を行き来して、句作、俳句指導をしているわけですが、濃厚な津軽の自然や伝統行事、言葉に接して、『津軽歳時記』を作ろうと決めました。
 10年を経て、できたのがこの歳時記です。

 津軽にもたくさんの著名の俳人がいらっしゃるし、たくさんの俳句が生まれている。でもその句を全部探し出して、著作権の許諾をとってというのは並大抵のことではなく、例句は「童子」で作られたものに限ったということです。津軽句会、秋田句会の方の句、もちろん辻桃子、安部元気の句がたくさん。そして、なんと私の句も、思いがけずたくさん載っていて感激しました。
 そういえば、何年も前に、岩手の家にいたとき、先生からお電話があり、○○の季語の例句でいいのがないんだけど、何かない? と言われ、津軽の先生のお宅にファックスをした覚えがあります。そのとき、思いついた句もお送りしたところ、喜んでいただけたのでした。ああ、これはあのときの句というのも、ありました。

 津軽の書店では、きっと並んでいると思います。私は書店に注文しようと思ったら3週間くらいかかるといわれたため、○マゾンで取り寄せました。こちらのサイト序文の一部も載っていますので、ぜひお読みください。赤をクリックすると、サイトに飛びます。

 掲載されている私の句は、春では、

 里人のふえて狐の牡丹かな  あぶみ  など。
 
 この歳時記、特筆すべきは、他に載っていない津軽ならではの季語もあることです。

 林檎止め市 というのは、林檎の産地で行われるその季最後の林檎の市だそうです。

 止め市や林檎木箱の縁歩み   辻桃子

乳穂ヶ瀧祭祀の餅に雪降つて   高橋涼

 乳穂瀧氷祭 が春に載っているのが、津軽ならでは。2月の一番寒いときでしょうからね。この瀧、一度行ったことがあるんですが、すごかった。一本の大きな氷の柱になっていて、それが青いんですよ。

近所のセブンイレブンが閉店

2023年03月01日 | 日記
 一つの通りにいくつもコンビニがある場合がありますが、そこの通りは、そうじゃないんです。でも、2月で閉店になりました。
 私は、宅配便はいつもここを使っていたので、不便になります。
 閉店セールをしていたので、せっせと買い物しました。

 ワインとか、冷凍のブルーベリーとか、洗剤とか・・・。
 コロナでいろいろなお店が打撃を受けたと思いますが、コンビニは家にこもる方が気軽に買い物をする場として、重宝されていたように思います。閉店理由はわかりませんが、なんにでも永遠ということはありませんからね。
 
 先日は、広島の図書館が大量に本を廃棄したことがニュースになりました。それに対してツイッターでは、たくさんの司書さんが、何十年も前の古い本がおかれている図書館はNO。廃棄も司書の仕事と反論していました。本当に!
 私の本も、永遠ではありません。心して、今をがんばろうと思います。



新刊『おはようの声』発売になりました! よろしくお願いいたします。