fromイーハトーヴ ーー児童文学(筆名おおぎやなぎちか)&俳句(俳号北柳あぶみ)

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市民文化情報ひろば(NPOの理事法人千歳ひと・魅力まちづくりネットワーク)

2013年04月10日 | 日記

             

 千歳市在住の友人(季節風会員)のHさんが、ご自身がコラムを書いている情報誌で、このブログの記事を引用してくださいました。北海道の今年の雪は半端じゃなかったことでしょう。ことさら春が嬉しいですね。以下青字が、全文です。(許可をいただいたので、掲載します)

    木の根開く

  今年の冬は、例年になく雪の嵐が吹いた。

 千歳には珍しい吹きだまりを経験し、重たい雪の投げ場に困った。「他の所はもっと大変なんだ」と自分に言い聞かせながら、無駄に広い(と言うほどもないが)玄関前の雪を投げる。そんな日々が一段落したころ、友人のブログで春の季語をみつけた。

それが「木の根開く」。添付された写真を見て、「ああ、春になる」とほっこりと思った。私の故郷では見られない風景。雪にしっかりと囲まれ、凛として立つ木の周りが解けて、黒い土が顔を出す。木が生きていることを感じさせる風景だ。いつのまにか北海道に住むことに慣れてしまったのだろう、この景色をあたりまえのように受け止めている私がいる。ブログの写真に添えられた一句。

 「木の根開き農業委員から電話   あぶみ」

 また、季節がめぐる。     (久)

 (久)というのが、友人。児童文学の分野では、昨年グリム童話賞で見事に大賞を受賞したほどの実力者ですが、地元でも幅広く活躍してらっしゃいます。同人誌を一度いただいたことがあるのですが、大人向けの小説を載せてらして、「これ、本にしてください」と思わず言ったほどのレベルでした。いつもブログを読んでくれてありがとうございます。

  「木の根開く」のコラムのとなりには、「除雪マンの活躍」と公園を除雪している方の紹介と、雪国ならではの記事。また「木の根開く」に添えられた写真は青葉公園ということです。千歳というのは、空港には降りるけど、町を歩くということがなかなかないのですが、このことで千歳という町と住んでいる方に少しばかり思いを馳せることができました。

 千歳は人口九万強。空港と自衛隊と農業とちょっぴり観光の町です。
 あっ、世界遺産になるかも知れない可能性もちょっとだけ。(久)