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いまさらという感じですが、結社歳時記で「童子」が取りあげられていて、その中に私の句、
この家の庭に瀧あり涸れてをり あぶみ
が載っていました。先日図書館でパラパラ見ていて、気づいた次第。もうすっかり春なのに冬の句を紹介するのもなんですが(なにせ12月号なので)、他には
正座してこの凶年を逝かすかな 辻 桃子
冬の夜の勉強足りず知恵足りず 安部元気
百尋の枯蘆原の奥に院 佐藤明彦
水洟や空のまなかに月尖り 増田真麻
姉にまた言ひまかされて龍の玉 中 小雪
枯蓮の折れると折れぬ一つ池 舟まどひ
などなど、たっぷり「童子」の句が載っていました。もう少しアンテナ立てておかなくてはなりませんね。私の句は2年前だったかなあ、友人の友人宅がもう取り壊しになるけどすばらしいとこなのと言われ、お邪魔したことがありました。都内の旧宅、その庭には瀧まであって、でも涸れていて、という景を詠んだものです。もうきっと跡形もないことでしょう。「瀧涸れる」が冬の季語です。
錦秋湖SAの残雪