学校教育を考える

混迷する教育現場で,
日々奮闘していらっしゃる
真面目な先生方への
応援の意味を込めて書いています。

学習用具を整える

2008-09-17 | 教育
私が先輩の先生に習った授業作法は,
生徒全員が教科書とノート,
筆記用具を机上に出し,
教科書は,今日の授業箇所のページが開かれ,
ノートは,今日記入すべきページが開かれ,
手をひざの上において静粛な状態になっていることを
確認した後に,教壇に上がりなさいというものであった。

もし,その準備ができていない者が一人でもあるときは,
教壇に上がらず,準備が整うまで待ちなさいと
いうものであった。

私は,一所懸命この作法の実践に心がけてきた。
完全とはいかないまでも,
かなり授業の姿勢は整えることができた。

最近,いろいろなところで,
授業を参観する機会があるのだが,
子どもたちの机の上に
教科書やノートが揃っていないのに
平気で授業が進められているのを
見ることが多くなった。
先生が気づいておられるのかどうかも
疑問に感じることがある。

いったい,どうしてこうなってしまったのか。
授業の根本のゆらぎを感じている。


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4 Comments

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Unknown (madographos)
2008-09-19 07:27:53
>taketyann様。コメントありがとうございます。確かに小学校では,忘れ物をすべて本人の責任にすることはできませんね。先生のように忘れ物をした子どもに対するフォローをきちんとなさっている先生はすばらしいです。要は,学習姿勢を整えようとする意志が教師側にどれだけあるかだと思っています。学習用具が揃っておらず,それに対する教師のフォローもなく手持ち無沙汰にしている,そんな子どもが教室の中に何人かいるような公開授業を,最近,何度も見ていて,ちょっと疑問に思っています。
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レベルに合った指導を (taketyann)
2008-09-18 21:10:25
私の担任したクラスにも、忘れ物が絶えない児童が必ずいました。そういう子どもも授業に参加できるように、予備の教科書、文房具、習字道具、絵の具、リコーダー、ノートの代わりになるマス目の用紙などが、私の教室には必ず備えてあります。

もちろん、忘れ物をしないように連絡を徹底し、指導をした上でのことです。過保護と思われるかもしれませんが、残念ながら小学生レベルでは、忘れ物を全て本人の責任に帰することはできませんので。

「持ち物をきちんと揃えて授業に参加しろ。万が一忘れ物があればすぐに先生に言いに来い。勉強に必要な道具を欠いたまま、授業に参加しないこと。」最初の授業の日に、私は子どもたちに必ずこのことを伝えるようにしています。
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Unknown (madographos)
2008-09-17 21:04:04
>kurazoh様。コメントありがとうございます。教科書を持ってきていない子どもの学習をどう保証するか,ノートを持ってきていない子どもの学習をどう保証するかということを,教師が前もって考えておいて,教科書・ノートが揃うように指導を続けなければ,全員揃うことはありません。
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教育環境のレベルの違い (kurazoh)
2008-09-17 19:51:41
私も授業規律には厳しい方ですが、ノート・教科書の準備については、授業開始時にそれらを開いている生徒を見つけて「こうでなければ!」とほめたり、「みんなが授業の続きを楽しみに、ノートを開いて待っていてくれるような教師になりたい」というようなコメントをしたりする程度で、それらがなければ授業が成立しない、というところまではいきませんでした。
「一人残らず」要求できるmadographosさんの地域は、やはりすばらしい教育環境と教師の指導力があるところですね。
私と話がかみ合わないはずです。
私が経験した学校はどこでも、そもそも教科書やノートをもってきているのかどうかがあやしい子どもが1人2人は各クラスに必ずいましたから。
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