Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

映画監督別10傑(38)ウォルター・ヒル

2019-01-29 00:10:00 | コラム
~ウォルター・ヒルのキャリア10傑~

男の世界を描かせたら右に出るものは居ない―現在ではマイケル・マンだろうけれど、
70年代後半~80年代にかけては、「男=ウォルター・ヒル」だったはず。

男くさいアクション映画を中心にキャリアを築きつつ、意外なSF大作をプロデュースしたりもする職人。

77歳のおじいちゃん監督は、いわゆるジャンル映画を得意としてきたひとなので、同世代のコッポラやスピルバーグ、スコセッシなどに比べると過小評価され過ぎかもしれない。

この名を知らぬひとでも、以下の映画のいずれかは観たことあるのではないかな。


(1)『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)

音楽と映画が幸福な結婚を果たした好例。

ロックと美女とナイスガイ、それを助ける女戦士。

これ以上、なにが必要だっていうんだい?



(2)『ジョニー・ハンサム』(89)

ミッキー・ローク主演の犯罪劇。

一般的な評価は低めだが、モノスゴ好き。

悪女役のエレン・バーキンも、最高に素敵なビッチを好演している。




「俺の顔はどうなった?」

ラストでロークがそう問う相手は、まだ有名になる前のモーガン・フリーマンなのだった。

(3)『48時間』(82)

軽薄なエディ・マーフィーと重厚なニック・ノルティによる、いわゆるバディ物。

ヒルの演出もキレッキレで、最後まで一気に見・魅せる。

(4)『レッドブル』(88)

シュワ氏が旧ソ連の刑事に扮したアクション。

ドルフ・ラングレンほどではないが、意外に似合っていた。

でかくて、ぬぼっとしていると、ロシア系に見えるということか?(失礼!!)



(5)『ウォリアーズ』(79)

ストリートギャングの抗争を実録風に撮った野心作。

ボロボロのファッションも、なんだかリアリティに貢献。

クライマックス、黒澤の『用心棒』(61)オマージュが登場するので注目。



(6)『ザ・ドライバー』(78)

スマッシュヒット作『ベイビー・ドライバー』(2017)の元ネタになったアクション。

しかしオリジナルのほうは、主人公は音楽にノルことはせず「とことんクール!」だった。

(7)『ダブルボーダー』(87)

麻薬組織と戦う保安官をニック・ノルティが熱演。

ヒルのファンでも観ていないひとが多いだろうが、知られざる佳作かと。

(8)『エイリアン』シリーズ(79~)

第1作目から最近作まで制作に携わっている・・・って、やっぱり意外。

自分で撮ろうとしないのも面白い、たぶん柄じゃないと自覚しているのだろう。

えらい。

(9)『ストリートファイター』(75)

記念すべき監督デビュー作。

しかも、主演はチャールズ・ブロンソンとジェームズ・コバーン。

ね、男くっさい世界でしょう!!

(10)『ゲッタウェイ』(72)

サム・ペキンパー×スティーブ・マックィーンによる野蛮な快作の、なんと脚本を手がけていた。



オリバー・ストーンもそうだし、この世代の監督は脚本家あがりのひと多し。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『年収いくら??』
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« こだわりは、昔より弱くなり... | トップ | 年収いくら?? »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
挙げられた映画は殆ど (夢見)
2019-01-29 09:16:13
好きなものばかりです

何処か笑える 人をくったようなセリフと描写とか♪
返信する

コメントを投稿

コラム」カテゴリの最新記事