笑う社会人の生活

笑う学生の生活 改め
主に、映画やドラマ、小説、音楽などの私的な趣味のことや日々の出来事を綴っています。

少年の揺れ動くこころ

2008年04月15日 | 2008年 映画 レビュー
日曜日のことですが、「パラノイドパーク」を鑑賞しました。

ガス・バン・サント監督の新作です。
しかし、恥ずかしながら監督の作品はあまり見てないのですが・・・
ただ、評判の良い監督なので期待でした。

ストーリーは・・・ 
スケートボードに夢中な少年、アレックス。
パラノイドパークというボーダーの集まる場所で遊ぶ日々を送っていた。
しかし、アレックスはある事件に巻き込まれていく。

この事件については予告やさまざまな映画サイトなどでもネタばれしているがあえて書かないでおく。

たしかに、事件そのものよりその事件により揺れ動くアレックスの、少年のこころを描いた作品である。
しかし、無の状態で見たほうがやはり良いだろう。

そんなこともあり、作品的には淡々としている。
ある意味退屈になる人もいるのではないだろうか。

しかし、私的にはそれなり飽きずに見れた。
たしかに、ハラハラドキドキみたいなことはない。
しかし、少年のこころの動きや心情をとても巧くあらわしている。

撮影は名カメラマンのクリストファー・ドイルが担当しただけあり、凝っている。
特にスケートボードのシーンはゆっくりとした、ゆれている映像美である。
それは、まるでアレックスの心情のように。

また、同じシーンが繰り返されたり、時間列もバラバラである。
私的にはそのような作りは好きなので良かったですね。

多くの若者の出演者は新人、素人らしいです。
アレックスはもちろん素人ですよ。
決して、巧いというのではないですが自然な感じがしてよかったですね。
まぁ、これは監督の力が大きいでしょう。

私的にはアレックスの友人であるメイシーがいいキャラでしたね。

この映画で印象深かったシーンはアレックスのシャワーシーン。
鳥の鳴き声のような音、アレックスの恐怖心を巧く捉えていて素晴らしかった。

パンフレット:700円
      レビューなども多く、読みごたえがあります。

評価:4 評価はある意味分かれる作品だろう。
    ただ、今までのガス・バン・サント作品が好きなら大丈夫かと

ここから、ちょっとネタバレです


ラスト、どうなったのかははっきりとは示されない。
しかし、授業で寝ているシーンを見ると乗り越えたのではないかと考える。
手紙を書き、燃やしたことによってスッキリと消したのだ。
私的にはそんな考えです。

とにかく、この映画はストーリーなどはともかく少年のこころを描いた素晴らしい作品かと思います。
凝った映像、カメラワーク、音楽、編集なども巧いです。

万人受けはしないと思いますが、ハマる人はハマる映画ですね。


それでは、また




最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (カミュ)
2008-04-15 19:17:37
ガス・バン・サント監督の新作か・・・。最近は渋谷の単館映画を観にいったりしてないな。揺れ動く心を描いているとなると趣向が同じそうだ。是非、機会を作ってみにいこっと。
返信する

コメントを投稿