masumiノート

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発券店値付けカード問題収束なるか?!№8

2020年07月21日 | ガソリンスタンド5

7月20日燃料油脂新聞より

「社説」安すぎる手数料が招く問題








「発券店値付けカードは給油作業のみとなります」と計量機に張り出し、「masumiノートで検索」と書いたメモを渡すようになった頃、発券店値付けカードのお客様から「迷惑ですか?来ない方が良いですか?」と問われました。
「給油代行手数料が入ってきますので迷惑ではないです。窓ふきなどのサービスは出来ませんがそれでよろしければどうぞご来店ください」とお答えしました。


2020年7月27日ぜんせきより




2020年8月11日燃料油脂新聞より





2020年8月14日燃料油脂新聞より



当ブログで初めて発券店値付けカードの記事を書いたのは2010年です。

過去記事でも書いていますがもう一度。

掛売で月間100万円前後の売上高があった法人客が本社の意向でこの発券店値付けカードに切り替えられたのは20年以上前のことになりますが、その時の発券店は当時全石連の会長をされていた方の会社(大手特約店)です。

以前から全国で組合員の間から不満の声のあったこの発券店値付けカードですが、東京都石商で「発券店値付けカード問題委員会」が発足したのは2014年になってからのことでした。

何故なら、全石連の執行役員の会社がこのカードの発券店という構図だったから、組合員の声は支部から上へ上がっていく毎に小さくなり、立ち消えていたのです。

規制緩和によって異業種がこのカードの発券を行えるようになり、シェアを奪われたから、全石連として発券店値付けカード問題委員会が発足したと私はみています。

※「燃料カード」とか「給油カード」でググって見れば、様々な業界の組合やカード会社など、石油販売業界以外の“発券店”が並んでいるのが分かります。



優位的な仕入れ立場を利用して安売り競争に参加したのも大手特約店です。
この発券店値付けカードの発券も彼らの武器でした。

仕入で不利な立場の3者店を高値店とすることで安値店となり、小規模な地場3者店を廃業撤退へと追い込んできた彼ら。
3者店の「卸格差の是正」を訴える声に対して、「経営は自己責任です」と言い放った大手特約店もある。
それが異業種コストコセルフSSの台頭で、公取委に対して不当廉売申告を繰り返している。

某掲示板も同じ。
全量系列仕入れの3者店をスケープゴートに出来ていた頃は、「水は低きに流れる」「業転を取らない経営者が無能」などといった書き込みが幅を利かせていたあの掲示板で、最近では「皆で値上げを」みたいな論調がみられる。

どれだけ苦しくても全量正規仕入を貫いてきた全国の3者店は、恐らく私と同じように、冷ややかな目でこの業界を見ているのではないかと思う。




2020年8月12日ぜんせきより








8月14日ぜんせきより




2020年8月19日ぜんせきより
発券店値付けカードに新局面 コロナ禍で弊害浮き彫り




2020年8月21日燃料油脂新聞より
発券店値付けカード 経営意欲奪う




2020年8月26日ぜんせきより
発券店値付けカード「お断り」相次ぐ 種子島




2020年8月29日燃料油脂新聞より
発券店値付けカードに不満高まる 離島では“給油拒否”も



2020年8月31日ぜんせきより

>業界内であれば適正に流通すれば業界全体の発展になるだろうが、業界とは何も関係のない業者があまりコストもかけないで利益だけを追求していることは大きな違和感がある。
業界内のカードについてはみんなが知恵を絞って“手数料の落としどころ”を考えなければならない

>SSを持たない者の発券は問題


当該カードを発券していない販売店にとって、そして又消費者にとっても、
そのカードを発券したのが業界内の業者か業界外の業者かなんて関係ない。


2020年9月7日ぜんせきより




2020年9月10日ぜんせきより




2020年9月22日燃料油脂新聞より




2020年10月2日燃料油脂新聞より



2020年10月2日ぜんせきより


代行給油をするかどうかは販売店が選択できる。
アンケート回答者の35%がそのことを「知らない」と答えた。

>その先に「知っていても現実的に拒否できない」という、さらに根本的かつ深刻な問題が控えている。




2020年10月5日ぜんせきより



>もはや放置できない
>これ以上放置できない

>発券店を石油業界内と業界外に分けたい。
業界内であれば適正に流通すれば業界全体の発展になるだろう。
しかし業界とは無関係な業者があまりコストもかけず利益だけを追求しているのは大きな違和感がある。
退出していただきたいというのが正直な気持ちだ。
それに対して業界内のカードについては、関係者みんなが知恵を絞って『手数料の落としどころ』を考えなければならないと思う。


2015年07月27日「CAも調整・戻しも、根は同じ。」より加筆修正の上、一部再掲

何年も前からこの発券店値付けカードは組合で問題になっていました。
末端の販売店がこのカードで困っていても、(主に)組合の上層部にいる系列特約店はそのカードを発券する事で利を得ているから、組合の中での「声」は、上に行くほどしぼんでいってたらしいです。

それでも、昨年問題委員会が発足したのは何故か。

ひとつには、“店舗(ガソリンスタンド)も持たない”ようなリース会社などの発券が、系列特約店の既得権を脅かす事態になったから、というのもあるのではないかと思っています。

要するに"自分たち(2者店)のシマを荒らされた"。

>退出していただきたい

発券をおこなっていない(代行給油だけさせられる)販売店はそんなこと一切思っていませんよ。
手数料の落としどころさえ納得できるものであれば業界内の発券であろうが業界外の発券であろうが関係ありません。

過去記事で私はこのように書いたことがあります。

「いっそのこと全ての発券シェアをリース会社などに奪われてしまえばいい」

 



・・・

それはそうと、10年前に発券店値付けカード問題についてブログ記事にしたときは「系列のくせに系列の文句を言って」と同業者の方に非難されましたが・・・
やっぱ、一歩先行くmasumiさん♪てか(笑)




2020年10月13日燃料油脂新聞より

代行給油手数料引き上げ後押し
全石連経営部会 石油組合と連携して元売に要望攻勢へ

ちょっと気になったのはこの部分↓
>給油代行店が元売と個別に進める改善交渉を後押しする。


2020年10月14日ぜんせきより
要望活動を全面支援




2020年10月19日ぜんせきより



2020年10月20日燃料油脂新聞より




2020年10月23日ぜんせきより






2020年10月26日ぜんせきより



2020年10月26日燃料油脂新聞より








2020年10月27日燃料油脂新聞より



2020年10月28日ぜんせきより




2020年10月29日燃料油脂新聞より





2020年10月30日ぜんせきより









2020年11月1日ぜんせきより








2020年11月6日ぜんせきより




2020年11月11日ぜんせきより







2020年11月13日ぜんせきより









2020年11月16日燃料油脂新聞より



2020年11月16日ぜんせきより



2020年11月18日燃料油脂新聞より




2020年11月20日ぜんせきより

発券店値付けカード改善を 2元売訪問 手数料上げ要望 大阪



九州から全国へ 元売各社に改善要請 強まる「カード適正化」の動き



手数料引上げ必要 栃木



※このブログで発券店値付けカード問題を書き出した頃、「系列店のくせに系列(システム)に文句を言う」と批判されましたが・・・あれから10年、
業界紙には毎日のようにこの発券店値付けカード問題の記事が載るようになりました。

来春には何か動きがあるのではないかと思っていますが・・・
・・・軽油の手数料が数円上がるくらいかも知れませんが・・・



2020年11月24日燃料油脂新聞より




2020年11月25日ぜんせきより





2020年11月27日ぜんせきより










2020年11月30日ぜんせきより













業界紙で発券店値付けカード問題の記事が続きますね。

10年前にこのブログで発券店値付けカード問題を取り上げたmasumiさんですが、
実は、今では特に不満は持ってないのですよ(笑)

こうちゃんは「軽油の手数料が8円、ガソリン10円くらいになってくれたら..」と言ってますけど。


2020年12月2日ぜんせきより








12月4日燃料油脂新聞より





2020年12月4日ぜんせきより






※窓拭きや灰皿清掃を“有料”に。




2020年12月7日燃料油脂新聞より








2020年12月8日燃料油脂新聞より



2020年12月9日ぜんせきより







2020年12月11日ぜんせきより




2020年12月15日燃料油脂新聞より








2021年1月29日燃料油脂新聞より


2021年10月からガソリンは8円から10円に、軽油は5円のまま。




発券店値付けカードについての記事一覧
https://blog.goo.ne.jp/m128-i/e/b525d49e8d0dee569e8bf355ca972063


ENEOSハイオクガソリンは、国内最高水準のオクタン価

2020年07月21日 | ガソリンスタンド5

ENEOSハイオクガソリン
合成清浄剤を配合、エンジンをクリーンに保ちパワフルに。

エンジンをクリーンに
合成清浄剤を添加しており、カーボンの汚れなどがエンジン吸気系に付着しづらくなります。また合成清浄剤は、連続給油することにより、その効果が持続されます。

グンと伸びのある加速に
吸気バルブにカーボンの汚れが堆積すると、混合気の流れが妨げられて加速性能が悪化します。ENEOSハイオクガソリンは、そうしたエンジン内の汚れ付着を低減し、本来のパワーに近づけます

環境保全に貢献
エンジン内の汚れは空気とガソリンの燃焼状態を乱します。ENEOSハイオクガソリンでエンジンをきれいに保てば、有害な排出ガスの発生を抑えられ、環境保全にも貢献します。

ハイオクトップレベルの走り
ハイオクガソリンのJIS規格はオクタン価96以上ですが、ENEOSハイオクガソリンは国内最高水準のオクタン価。よりエンジンにやさしいガソリンを使うことで、運転性の向上などの効果が期待できます。



2020年7月21日現在の、https://www.eneos.co.jp/consumer/ss/service/refuel/index.html より




2020/07/17 19:49毎日新聞
ハイオク「レギュラーと同じ汎用品」 石油連盟会長「品質に差ない」 混合出荷

 ハイオクガソリンの混合出荷問題で、石油元売り各社などで作る業界団体「石油連盟」の杉森務会長(ENEOSホールディングス会長)は17日の定例記者会見で、「各社のハイオクの品質はほぼ同じ」と発言した。各社の独自製品とされてきたハイオクについて、業界トップが品質に違いがないことを認めたのは初めて。
会見後には「(レギュラーガソリンと同様に)今は汎用(はんよう)品の一つ」とも述べた。
(中略)
各社のブランドを信じて販売してきたスタンド経営者や消費者から、「裏切り行為だ」との批判の声が上がっているとの指摘に対して、杉森会長は「我々はバーターであろうが、自社の商品規格に合ったものを管理、保証している。決して裏切りにはならない」と述べた。

    


ENEOSハイオクガソリンは、と書かれていれば、
それはコスモハイオクガソリンでもなければ出光ハイオクガソリンでもなく、ENEOSハイオクガソリンです。


>ENEOSハイオクガソリンは国内最高水準のオクタン価。

バーター取引で各社のハイオクガソリンが混ざったのなら、JIS規格は満たしていたとしても、国内最高水準のオクタン価を維持することはできないはず。


逆に、

>各社のハイオクの品質はほぼ同じ

なのだとしたら、
このHPに書いてある国内最高水準のオクタン価という謳い文句は誇大広告になる。



いずれにしても不当表示となり、コスモ石油と同様に景品表示法違反に当たると思います。


消費者庁が調査に着手したのは今のところコスモ石油だけですが、コスモ石油だけの問題じゃないです。


メーカーの謳い文句を信じて(銘柄を選んで)給油していたユーザーにとっては裏切り行為以外の何ものでもなく、そうしたユーザーの皆さんにはもっと怒りの声を上げて頂きたいです。

如何せんこの業界には自浄能力がありませんので。






ハイオクガソリン問題、バーター取引はなにがいけないのか?…消費者庁も動いた
https://response.jp/article/2020/07/21/336766.html

6月末、ハイオクガソリンの表記の変更に関連して、長らく業界内で行われてきた「バーター取引」が消費者の目に触れることとなった。7月17日には、石油連盟会長が、定例報告でこの問題に言及。20日は毎日新聞が、消費者庁がコスモ石油の調査に入ったことを報じている。

●ハイオクは混合販売されていた

この問題、あらためて整理してみたい。バーター取引(混合販売)は、2000年代に入ってから業界に広まったとされる。

バブル崩壊以後の景気後退やリーマンショックなどによって進む業界再編の影響もあり、元売り銘柄の異なるガソリンスタンド(SS)で、流通過程のタンクの共有が行われていた。たとえば、元売りAのSSで売られていたスーパーAという銘柄のハイオクガソリンがあったとして、その中身は、B社のプレミアムBやC社のウルトラCハイオクなどが混ざっていたということになる。

仮にスーパーAが、「出力を5%アップさせます」「燃費を10%向上させます」と謳っていた場合、それはウルトラCハイオクが混ざっていても正しい表記なのかという問題がある。

消費者庁がコスモ石油に対して調査に入ったという報道は、「景品表示法の優良誤認にあたる疑い」が根拠となっている。消費者庁は、「個別の案件には答えられない」として事実関係含めてノーコメントとのことだが、効果や機能の検証がなされてない状態での性能表示は虚偽であり、優良誤認の対象として十分成立する。

取材の中で、混合販売の例外もあった。出光昭和シェルSSのV-Power(ハイオク)は、離島など一部を除いてタンクの共有やバーター販売はないという(出光興産広報部)。シェル石油は1980年代から、エンジン内洗浄効果(カーボン除去)や燃焼効率アップを実現する高付加価値ハイオクを手掛けている。シェルは昭和シェルを経て出光興産グループに再編されているが、当時からの品質管理・商品コンセプトを維持していることになる。

●車のタンク内で結局混合される

純粋に技術的な視点で見た場合、バーター取引そのものは本質的な問題ではない。

給油のときに元売りの銘柄を指定する人はそれほど多くない。車を運転する人ならわかると思うが、普通の車のガソリンタンクはそもそも銘柄混合が普通である。行きつけのガソリンスタンドを決めている人や銘柄にこだわるユーザーは、ガソリンタンク内で混ざることは少ないが、緊急時にも銘柄にこだわる人は、エンジンによほどデリケートなチューニングを施している人くらいではないか(それが正しいチューニングかどうかは不明)。

普通のエンジンなら、ハイオク仕様でもレギュラーガソリンを利用することに問題はない。所定の性能は出せないかもしれないが、ガソリンによる性能差よりも、タイヤやオイル、積載物、天候、運転の仕方による差のほうがよほど大きい。

ハイオクガソリンは、JIS規格で決められた要件がある。JISでは、ハイオクガソリンは「プレミアム」と規定され、オクタン価が96.0以上のものをいう。レギュラーは89.0以上だ。オクタン価はノッキング(異常燃焼)のしにくさを示す値。原油から精製されるときのイソオクタンの混合比率が基本的な考え方だが、実際にはノッキング防止のための添加物を加えるので、JISや各国の規格では、燃焼試験の結果からガソリンのオクタン価を決定している。

ガソリンについては、オクタン価以外にも、密度、蒸留温度、引火点・着火点、含有成分の有無・比率、腐食力、不純物(ガム)の割合などが規定されているが、レギュラーとハイオクを分けるのはオクタン価だけだ。石油連盟によれば、「バーター取引の際も、各社が個別の契約を交わしている。その中にはガソリンの品質や保管について取り決めをしているはず」という。出光興産は、スーパーゼアスのバーター取引はあるとするが「スーパーゼアスとしての商品規格を満たしていることを確認している」と明言した。

野放図にタンクを共有しているわけではないので、混合されたからといってハイオクがハイオク(オクタン価96以上)でなくなるということはない。

●求められる正しい説明と周知

バーター取引は業界再編や社会情勢からやむを得ない面もある。重要な生活物資であるガソリン・石油製品の安定供給は重要であり、全国でSSの統廃合が進む中、各社の相互融通(バーター取引)は、供給網の空白化を防ぎ安定したエネルギー供給につながるもので、適切な品質管理の下なら消費者にとってメリットがある。このような元売りやSSの主張は、もっともだ。

ただし、景表法の問題や道義的な問題とは切り離して考える必要がある。消費者にそれを周知してこなかった、あるいは周知が不十分だったのも事実だ。問題がないので説明しない、ではなく、問題がないからこそ正しく説明すれば消費者の理解が得られるものだ。

とくに、ハイオクの銘柄ごとの効能を信用して指定給油を行っていたユーザーの中には「裏切られた」と思う人はいるだろう。この点については、ホームページや店頭での宣伝表示を替えるだけで済ますのではなく、消費者への十分な説明を期待したい。

《中尾真二》


     


>会見後には「(レギュラーガソリンと同様に)今は汎用(はんよう)品の一つ」とも述べた。

ハイオクガソリンが汎用品?

ハイオクユーザーの皆さんは納得できますか?