masumiノート

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バーターの可否

2020年07月10日 | ガソリンスタンド5

7月10日燃料油脂新聞より

全国セルフ市況(6~7日)燃料油脂新聞調査
ガソリン123~128円中心



金沢地区フルSS市況 ガソリン会員133~135円



兵庫県豊岡市内 セルフ低迷長期化
フルは20円格差で利幅維持

>一方、フルSSは現金135円前後で推移し、セルフSSとの価格差は20円以上に開いている。
>配達を含む燃料油全般で収益確保しているSSはなんとか持ちこたえているが、・・・




7月上旬安値玉流通減る
元売仕切り先高予想受け陸上スポット市場穏やか




大雨被害 中部にも SS営業停止45カ所に




4月のハイオク比率9.4% 0.5ポイント低下

※ハイオク需要は減少し続けています。



元売バーターのあり方問われる




同業者の中にはハイオクバーターもレギュラーバーターも同じにして論じているような方がありますが、
ハイオクとレギュラーは分けて考える必要があるのではないですか?

ハイオクユーザーに対して「バーターを容認しないと値上げになる」ともとれるような発言はあってはならないと思います。


生活必需品であるレギュラーガソリンのバーターは「安定供給のため」で国もそれを認めています。
しかし嗜好品的なハイオクにそれは通用しません。
だからエネ庁もハイオクについてはバーターを知らなかった。


***

先日当店特約店の来訪がありました。

今回の毎日新聞のハイオクバーター報道について「元売には文書での回答を求めている」とのことです。
「それでないと顧客への説明ができない」ともおっしゃっていたそうです。

流石、当店の特約店はしっかりしています。
(7月1日の0.5円の件は「無かったこと」になりました)
***

今後ハイオクの供給はどうなっていくのでしょうか。
ハイオク仕様車が存在している以上ハイオクの供給を止めることはできないでしょう。

もし
物流効率を優先させ現在のハイオクバーターを続けるのなら独自性能を謳うことは出来ません。

ヴィーゴの販売を中止しハイオクとして販売していたENEOSは正解でした。
しかし、

 しかし毎日新聞は、ENEOSが2月に東大阪市のスタンドに回答した文書を入手。そこには「コスモと同一のタンクを利用している」と記されていた。さらに、ENEOSとコスモが出資する「東西オイルターミナル」(全国23カ所)の東北や関西、九州地方の関係者は「約20年前から、2社は同じタンクから出荷している」などと証言。別の会社が運営する新潟県上越市のタンク関係者も「99年から旧出光(現・出光昭和シェル)とコスモのタンクは同じ」と話した。

詰めが甘かったですね。


元売り各社、需要が減少し続けているハイオクにコストを掛けることは先ずないでしょうからこれまで同様にハイオクバーターは続くことになると思います。

(物流コスト云々で)消費者の出方によってはハイオクの値段が下がる可能性はあるかも知れませんが、
元売は「ハイオクとしての基準は満たしているのでご容赦を」で、一件落着とすると思います。

こだわりのあるハイオクユーザーはShell V-Powerを選ぶことになるかも知れず、出光昭和シェル以外の販売店はハイオクユーザーを失うことになるかも知れません。



残る問題は、「系列店の他社買い」です。

消費者がShell V-Powerは純正だとして出光昭和シェルのお店を選んだとしても、その販売店が他社買いをしていないという保証はありませんから。





レギュラーの元売間バーターは国も認めた公の事実です。
公取委は「系列店でも(出荷元が同じなら)業転OK」という、“見解” を出しています。

が、しかし、
元売間のレギュラーバーターと違い、系列店のレギュラーの他社買い行為は品確法に違反する行為です。