masumiノート

何を書こうかな?
何でも書こう!

掛け売りの客はいらないと言われた。

2018年06月09日 | ガソリンスタンド4

※青系文字がmasumi

st31掲示板より


>先週の据え置き通知でも市況はガタガタ
>ちゃんと仕切りも下げてくれないと系列はもちません!




>当社現在151円販売で、18円程度のマージンがあります。
>20円以上が必要マージンと考えますが、まあこれまでの悲惨な状況を思えば幾分余裕があります



当店は154円販売で14円程度のマージンです。(9日現在)

系列地場零細3者店の仕入値は2者店やPBSSより4~8円ほど高いからですが、
以前の、「13円高く売っても粗利は5円しか無かった」あの頃を思えば余裕です。

しかし、
改正消防法対応工事などの設備の再投資をして営業を維持していくには全然足りません。

20年以上続いた過当競争、全量系列仕入れによる低マージン経営で、↓(小規模業者)↓ と同様の有り様です。


6月7日燃料油脂新聞より

栃木県石商 村上理事長「基本を見直し市況環境改善へ」


最近、コストコの問題が全国的に取り上げられている。
ジョイフル本田がSS運営を始めた平成17年を振り返ると、周辺の1SSディラーは壊滅状態になり、元売販社やフリート、商社SSだけが生き残る状態になった。
コストコ問題も同様の状況になってからでは遅い。
これは不当廉売や差別対価というより、元売が業転を垂れ流していることで生まれた現象。
元売が(業転を)出さなければすぐに解決するし、業転が流通したとしてもわれわれと同じような価格で販売すれば問題にならないはず。


最近よく言われているのが“再投資可能”という言葉。
再投資というのは収益を上げてそれを再び投資することだが、スーパーディラー対象の言葉としか思えない面もある

(小規模業者は)「赤字をいかに縮小するか」「壊れそうな工具類を買い直すか」「ボロボロの洗車機を買い直すか」「ミニローリーを買い替えるか」といったところに神経をとがらせているのが現実。

改革によって、ささやかでも大きな意味を持つ投資ができるようにしなければならない。
人材育成を図り、収益力を上げるSSにしたいというのも、切実な願いだろう。
そのためにはみなさんと一緒に力を合わせて環境を変えていかなければならない。




6月8日燃料油脂新聞より

閉鎖SS経営者の言葉  仲間たちへエール送る 
ー配達が差別化カギー


「自分の店では市況よりリットル20円も30円も高く燃料油を販売してきた。
客に対して申し訳なさと後ろめたさを感じながら10年20年と仕事をしてきた。
本来ならどこよりも安く良い製品を提供するのが商売のはずだ。
だがそれができないジレンマがあった」

消費者の利益と小規模販売店の経営を両立させる難しさを吐露する。

だが、
閉店のあいさつ回りをするなかで、客の思いを知ることになった。

「客は値段よりも当店でしかできないサービスを信頼して来てくれていた。値段ではない部分、サービスにわれわれはもっと自信を持って良いのではないか」。

「配達を行うSSはどんどん減っており、セルフ店ではほとんど行っていない。配達を強化すれば、これから10年くらいは経営を継続できるのではないか」。

一方でSS経営を続けていくためには解決すべき課題がある。
SS業界に押し寄せる人手不足の問題だ。

「客をほかのSSに紹介したとき、もろ手を挙げて喜んでくれると思ったが、掛け売りの客はいらないと言われた。人手が足りず休みもないという理由だった。チャンスを逃すことになりもったいない」。

事態を打開するにはどうすれば良いのか。

「人を確保できるよい会社をつくることが大事だ」これが実現できれば10年20年とわれわれのような1SSの販売店でもやっていけると強く感じる」。




市況より20円も30円も高く売って10年20年とやってきた、そのような有力販売店でも「閉鎖した」、のであります。

そして

客をほかのSSに紹介したとき、もろ手を挙げて喜んでくれると思ったが、掛け売りの客はいらないと言われた。

これも“受け入れるしかない現実”なのでしょうね.....