業転玉ガソリンの投げ売りが始まっています。
うちにも1週間前に「通常の業転玉の値段より○円安くするから何とか取ってもらえないか」という打診がありました。
もちろんお断りしましたが、
系列玉より10円以上も安く買えるというものに食指を伸ばさないでいることは、
余程の自制心がなければ中々に大変なことです。
経営が苦しいときには、特に。
これを数年前に、業転を仕入れている浮気組の方々に
「業転取るのは経営努力であり、それをしないのは経営者として失格だ」と揶揄されました。
※すいませんねぇ、シツコクて(´~`ヾ) ポリポリ・・・
でも、それ、絶対に違うと思いますから。
これだけは絶対に譲れないのです。
「背に腹は、」とか、「仕方なく、」なら分かるけど、そんなもんが経営努力であるワケがない。
私は倒れるまで・・・否、倒れても、これだけは言い続けます(笑)
「負け犬が、黙れっ!」と恫喝されたとしても、言い続けます。
系列販売店が業転玉仕入れをするのは、経営努力ではないです。
業転玉仕入れは一番安易な方法です。
(※時間がないので一部転載)
業転と系列の価格差一段と拡大
【甲府】仕入れコスト下げ、軟化局面に入ったため 山梨県内SS業者の間でも業転玉と系列仕切りとの価格差が一段と拡大傾向となってきた。
PBSS業者や系列サインポールを掲げながらも仕入れの多様化、工夫を行っている業者にとって業転玉仕入れメリットを最大限に生かすことができる絶好のタイミングといえるかもしれない。
その一方、業転仕入れが当たり前、普通になりつつある時代のなか、あえて系列玉100%で商いを続けている地場SS業者にとっては
「なぜここまで業転と系列玉との価格差が開くのだ。納得できない。」と怒り、憤りが頂点に達しつつあるようだ。
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業転と系列の差は最大で10円前後にも広がっている。
山梨県内各地の市況は千葉、埼玉、茨城、神奈川など首都圏とほとんど変わらない厳しい状況が続いており、ガソリンマージンがなかなか回復できないため、
業転、系列外販玉を仕入れて収支の改善を図るケースがますます増えている。
ガソリンボリュームの約半分を業転仕入れでまかなっている山間部の民族系3者販売店店主は
「仮にもし業転の出荷元が不正な品質、スペックだったら犯罪になるだろう。
しかし、業転が出ている場所は元売の出荷基地だ。
大手商社が業転玉を元売から仕入れて取り扱っている。
目の前に系列玉とまったく同じスペック、品質の商品、業転玉が流れている。
業転を取るな、と押し付けることのほうが無理なのではないか。
わたしはできるだけ系列玉が出ている出荷基地から業転を買うようにしている。
今後は場合によって出荷元、供給元伝票を店頭に出そうかと考えている」と話した。
その一方、元売マーク、サインポールいわゆる商標、ブランドを重視している、かたくなに守っている地場SS業者も少なくない。
系列玉100%で勝負している甲府市内の民族系3者販売店は
「ブランド料の賦課については多くの問題があると思う。四円数十銭はあまりにも実情とかけ離れている。
しかしブランド料と業転を仕入れることはまったく別の次元の問題だと判断している。
元売とブランド、商標の契約をしておきながら、別の仕入先から商品を取るという行為は果たして社会的に許されるのだろうか。
わたしは業転を仕入れることは産地偽装と同等の犯罪行為だと感じている。
PBSS業者・無印SS業者になったうえで業転を仕入れるべきではないだろうか」とコメントした。
前出の店主と同様に系列玉100%をいまでもあえて貫いている甲府市方面の別の民族系3者販売店店主は
「ブランド料のなかには元売クレジットカード、POSシステム、販売促進などにかかっている費用も含まれている。
元売マーク、サインポールを掲げながら業転、系列外販玉を仕入れるということは、
元売ブランド、元売クレジットカード。POSシステム、販売促進を、ただ乗り、食い逃げするようなものだ。
ブランド料の問題と業転玉、系列外販玉の仕入れは切り離して問題解決していくべきだ」と強調した。
その一方、別の特約店社長は
「業転玉を放出しているのは、あくまでも元売自身だ。
元売は業転を出していない、商社に燃料を流しているだけだ、というイイワケは通用しない」と指摘している。
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業転購入が増加
【静岡】
今から数週間が業転玉、系列外販玉の仕入れメリットが一番あるかも
ガソリン販売量の約半分を業転玉、系列外販玉でまかなっている静岡県中部地区の民族系3者販売店店主は
「価格差は最大で8円くらいまで広がった。
これでは系列玉を当たり前に引き取るわけにはいかない。
なんのことはない。わたしが引き取っている業転玉について卸筋に聞いてみたら、いま自社が掲げている元売と同じ基地から出荷されている。
つまり系列玉も業転玉も品質、スペックはまったく同じというわけだ。
これだけ価格差がついているのだから業転玉を取らないということのほうがおかしい。
元売からぜひとも納得できる説明をききたい」と話した。
さらにSS業者のPBに対する抵抗感も少なくなりつつあるようだ。
山間部ながらも月間100キロリットル弱の燃料を販売している3者販売店店主は
「業転玉、系列外販玉と系列玉との価格差が平均して四円数十銭から五円前後違うだけでも長い目で見れば経営的、利益面では大きな差となってくる。
二者特約店や元売に気を使いながら業転玉を取るくらいだったらいっそのことPB業者になったほうがいいかもしれない。
PBに対する違和感、抵抗感は一切ない」とした。
マジで、元売さんから納得のできる説明を聞きたいものです。
PBに対する違和感や抵抗感が一切ないのでしたら、しかも既に業転玉を仕入れているのでしたら、
迷わず、今すぐ、元売のマーク、サインポールを下ろしてください。
>価格差が平均して四円数十銭から五円前後違うだけでも長い目で見れば経営的、利益面では大きな差となってくる。
この業転問題は、もう10年以上も前からのハナシですからね。
いい加減自分でもうんざりしますが、
真面目に・・・って言うか、真面目も何もない。
系列が系列玉を仕入れるっていうのは、それがごく普通の、当たり前のことです。
それなのに今では「ブランドを重視して」とか「かたくなに」とか、まるで系列100%仕入れをしている方が何か特別なことのように錯覚してしまいそうになる今の風潮・・・
先日の『報告書』にしてもそうです。
業転仕入れの方が当然のような扱いで、理解に苦しみます。
・・・(ノ_-;) あ、頭が・・・。。。
世の中を動かしているのはやっぱりお金だから?
10年以上に渡って、業転を仕入れることで過剰に得たお金を使って、自分たちに都合の良いように動かしていこうとしている?
・・・なんてコトを考えてしまいます。
ただやっぱり、私は知ってもらいたいのです。
それで地場の系列三者店の経営が改善されることにはならないとしても、
もっと沢山の人に、この業界の実情を知ってもらいたいのです。
ですから、何度も同じような記事を書きます。
(業界紙にも同じような記事が何年も前から載っています)
何かの検索で、新しくこのブログに来られた方にも読んでもらえるように。
もう既に知ってくださった方には退屈なハナシだと思いますので、「ガソリンスタンド」カテゴリーの記事は飛ばしていただいて結構ですm(_ _)m
こんな業界のこんなツマラナイ事に煩わされないで済む生活がイイナ。
早くそうなりたいな。