仁義なき元売カード戦略
「同じ系列から顧客を奪う恥ずべき行為だ」
「他人の努力を仲間のSSが横取りしている」
千葉県では、元売販社や出資会社のクレジットカードの安値表示への不信感が高まっている。
元売販社や出資会社のセルフが行っていることは、いままでわれわれが努力して発券したカード顧客を横取りする行為。
しかもカード顧客は油外売上の中心的存在で、われわれにとって死活問題だ。
「元売はFCカードと同様に地元のSSが発行したクレジットカード客であっても自らの客とみなし、販売子会社に集めようとしているのではないか」と、特約店も疑心暗鬼の念を膨らませている。
※そのお店オリジナルの会員カードと違い、元売カードはどこのお店でも使えるため、同じマークの安売り店に顧客を奪われてしまうことになりかねません。
系列販売店の多くは、
元売のカード戦略に不満を持っています。
どの販売店から出ようが元売にとっての販売量には変わりがないので、
元売は販売店のことなどお構いなしなのです。
それどころか、4月14日の燃料油脂新聞によると、元売は更に特約店やSSの絞り込みを行い、
効率ネットワークの構築を推進しているようです。
(まだ販売店の淘汰を進めようとしています)
東日本大震災で、
安定供給のために地場のガソリンスタンドの存在が大切だと認識されたはずなのに。
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私は、これらのカードの仕組みも消費者に知ってもらいたいです。
そして出来る事なら元売に問いたい。
発券店値付けカードのお客様に「いくらで請求が来ているか」を訊いてみたことがあります。
現金会員価格と同じくらいの単価もありましたが、多くはかなりの安値でした。
中には当店の仕切りより低い単価もありました。
給油店に給油代行手数料を支払い、
発券店にもバックマージンを支払い、
当然元売の利益も確保しているハズなのに、
エンドユーザーが支払う単価が、給油店(地場系列)の仕切り以下とは一体どういうことでしょう?
“ほんとうのガソリンの値段”ってあるんでしょうか?!
<※平成25年4月19日画像追加>
平成25年4月17日 ぜんせき
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こんなこともありました。
発券店値付けカードで給油に来られていた常連のお客様が、
「僕ね、もう退職でこのカードを会社に返さないといけないんだよね(※)。
そのアトはやっぱり現金で支払うしかないのかな?出来たら通帳から引き落として欲しいんだけど」とおっしゃるので、ENEOSカードをお勧めしました。
(※)それまで団体割引ということで会社からカードを持たされて、自家用車の給油分は給料から天引きされていたそうです。
「慣れたところが良いから」と退職されたあとも当店を利用してくれていたのですが・・・
ENEOSカードの請求明細が届いて、単価を見たその方に言われました。
「いくら団体じゃ無くなったからって、ちょっと高過ぎだよ。そんなに利益を乗せないでも良いでしょう」と。
発券店値付けカードの契約単価が当店の仕切りより安いものまであることなどを説明しましたが、
その後数回給油に来られたのを最後にご来店いただいておりません。
それからまた、
長年現金会員としてご利用いただいていたお客様にENEOSカードへの切り替えをお勧めしても、
田舎の年配者の多くはクレジットカードに対して拒否反応を示します。
それでも、「少しでも得なほうが良い」というご希望はあり・・・、
何度かの説明の後やっとENEOSカードへ切り替えられた方のケースでは・・・
先に説明した通り、ENEOSカードは「給油店値付け」です。
安値店やセルフで給油すれば、そのお店の安い単価で給油できます。
オリジナルの会員カードなら他店へ流れることは余程の事がない限り起こりませんが、元売カードは同じマークの店ならどこでも使えますから、
お客さんの意識も変わるのでしょう・・・
「やはり安い方が良い」と、同系列の他店へ替わってしまわれる方もいらっしゃいます。
このことを、この業界紙の記事では「仁義なき」と表現しています。
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高騰を続けてきたガソリン価格ですが先週は値下がりとなりました。
それより早く、系列外(業転)の投売りは始まっています。
業転玉との価格差はまた広がりそうで、PB優位の状況は変わりそうにありません。
市況はまだ動いていないので、浮気組みさんも安い業転玉で一息つけるのではないでしょうか。
系列100%仕入れでいるのは本当にシンドイです。
系列販売店は(ごく当たり前に)系列仕入れで商売が成り立つ。
一日も早く、そんな世の中になってほしいです。