[9月10日07:00.天候:晴 冥鉄汽船スターオーシャン号 イリーナ組の客室]
イリーナ:「ん……あと5分……」
イリーナはセミダブルベッドの中で目を覚まし、そして二度寝に入った。
イリーナ:「ん……」
ゴロッ……。
イリーナ:「ん……!」
ゴロッ……ゴロッ……。
イリーナ:「枕が変わると目覚めいいし……」
イリーナは大きな欠伸をして上半身を起こした。
イリーナ:「マリア〜、今何時ぃ〜?」
だが、答える者はいない。
イリーナ:「んん?」
隣のベッドを見るともぬけの殻。
既に起きた後のようには見えない。
何故なら、ベッドはきれいに未使用状態だったからだ。
イリーナ:「ん?あれっ?」
イリーナは首を傾げて室内の和室の襖を開けた。
イリーナ:「ユウタ君もいない……」
イリーナは下着姿のまま水晶球を取った。
イリーナ:「マリアとユウタ君の場所を映して」
水晶球がボウッと光り出し、そして少し経つとそこに何かが映し出される。
イリーナ:「どこかの部屋?部屋でも間違えた?……ん、違う?……ん?誰かと一緒?……えっ?……えっ?ええーっ!?」
いつものほほんとしたイリーナが目を見開く光景が水晶球に映し出された。
そこに映っていたのは……。
[同日同時刻 天候:晴 同船内 別の客室]
稲生:「うー……」
稲生が目を覚ました。
稲生:「頭痛ぇ……。飲み過ぎた……」
起き上がると、痛いのは頭だけではなかった。
カーペットの床に転がって寝ていたので、それで体も痛かった。
稲生:「ここは……?」
そこで稲生、今自分の置かれた状態に気づいた。
稲生:「!!!」
ぱんつはいてない。
稲生:(こ、これはーっ!?)
よく見ると、他にも真っ裸の女性がベッドにいたり床に転がったりしていた。
他には打てば鳴るよな空の酒瓶が何本も。
衣類はあちこちに散乱しており、稲生はその中から自分のをようやく発見した。
稲生:(い、一体何が!?)
幸いマリアはすぐに見つかった。
ベッドの上に寝ており、こちらはちゃんと服を着ている。
が、寝相は頗る悪く、スカートは捲れて中のショーツが丸見えになっていた。
状況が状況だけに、とてもラッキースケベ!的な気持ちにはなれない。
稲生:(え、えーと……確か……)
稲生は二日酔いする頭を何とか回転させ、このような状況に陥った経緯を手繰り寄せた。
[同日01:32.天候:雨 同船・同客室内]
ここはマリア・サロメ・ヨハンセン中尉の部屋。
一介の傭兵だった彼女が魔王軍士官学校に入学してからのことや、その後何とか卒業して准尉として入隊してからのことを延々と聞かされた。
酒をグビグビ飲みながらのことであり、この部屋にはサロメの部下達も泊まっていた。
で、話はサロメの傭兵時代だった頃に戻って盛り上がる。
サロメ:「だーかーらぁー!魔法使いは後方支援でいいの!前線で戦わせるなんて論外!!」
バンバンとサロメ、稲生を叩く。
稲生:「いてっ!やめてください!」
マリア:「いやいや!敵の中には魔法しか効かないヤツもいるんだから、剣しか振るえない戦士こそ引っ込んでな!!」
マリアもバンバンと稲生を叩く。
稲生:「だからやめてくださいって!」
サロメ:「性格がウジウジしてる時点でアウトなの!分かった!?」
稲生:(だ、ダメだこの人達、酒を飲ませちゃダメな人達だお……)
マリア:「ユウタっ!あんたからも一言何か言ってやって!」
稲生:「ええーっ!?」
サロメ:「サーシャとの冒険談聞かせろ!」
稲生:「サーシャを知ってるの?!」
サロメ:「あのクソ野郎、アタシより先に結婚しやがって……ヒック」
稲生:「泣かない泣かない」
サロメ:「サーシャとは何日間も一緒に旅したんだろ?」
稲生:「向こうの世界じゃ、電車で数時間で移動できるのに、全部徒歩だったからびっくりしたよ」
サロメ:「で、サーシャとはどんだけヤったんだ?」
稲生:「え?」
サロメ:「サーシャも性欲強いから、結構男喰いなんだよね」
稲生:「あー、残念だけど僕みたいな軟弱者はタイプじゃないって……」
マリア:「残念だけど?」
サロメ:「あれ?あん時、『久しぶりに魔法使いの男の童貞喰えた』とかって手紙に書いてあったよ」
マリア:「ああッ?」
稲生:「僕じゃない!僕じゃないです!」
マリアはグビグビと酒を流し込んだ。
稲生:「ま、マリアさん!?」
マリア:「どいつもこいつも……!だいたいオメーラ、皆してその怪しからんデカパイは何だ!?いくらか私に寄越せ!」
サロメ:「む、無茶苦茶……」
マリア:「できんのなら脱げーっ!!」
マリア、スポポーン!と女性兵士達をスッポンポンにして行った。
何か魔法でそういうことにをしているようだ。
サロメ:「こら、イノーは目を伏せて!」
稲生:「は、はいっ!てか、マリアさん、落ち着いて!」
マリア:「ユウタも脱げーっ!」
稲生:「わあーっ!」
マリア:「ヒャッハーッ!酒どんどん持ってこい!全裸パーティーだ!!」
稲生:「マリアさん、飲み過ぎですよ!」
マリア:「飲めんのなら脱げーっ!」
[同日07:15.天候:晴 サロメの部屋]
稲生:(お、思い出した。えーと……ここはどうするべきだろう?)
①このまま静かに部屋を脱出する。
②マリアを起こす。
③サロメ(全裸)を起こす。
④サロメの部下兵士(全裸)を起こす。
⑤室内にいる全員を起こす。
(※バッドエンドあります)
イリーナ:「ん……あと5分……」
イリーナはセミダブルベッドの中で目を覚まし、そして二度寝に入った。
イリーナ:「ん……」
ゴロッ……。
イリーナ:「ん……!」
ゴロッ……ゴロッ……。
イリーナ:「枕が変わると目覚めいいし……」
イリーナは大きな欠伸をして上半身を起こした。
イリーナ:「マリア〜、今何時ぃ〜?」
だが、答える者はいない。
イリーナ:「んん?」
隣のベッドを見るともぬけの殻。
既に起きた後のようには見えない。
何故なら、ベッドはきれいに未使用状態だったからだ。
イリーナ:「ん?あれっ?」
イリーナは首を傾げて室内の和室の襖を開けた。
イリーナ:「ユウタ君もいない……」
イリーナは下着姿のまま水晶球を取った。
イリーナ:「マリアとユウタ君の場所を映して」
水晶球がボウッと光り出し、そして少し経つとそこに何かが映し出される。
イリーナ:「どこかの部屋?部屋でも間違えた?……ん、違う?……ん?誰かと一緒?……えっ?……えっ?ええーっ!?」
いつものほほんとしたイリーナが目を見開く光景が水晶球に映し出された。
そこに映っていたのは……。
[同日同時刻 天候:晴 同船内 別の客室]
稲生:「うー……」
稲生が目を覚ました。
稲生:「頭痛ぇ……。飲み過ぎた……」
起き上がると、痛いのは頭だけではなかった。
カーペットの床に転がって寝ていたので、それで体も痛かった。
稲生:「ここは……?」
そこで稲生、今自分の置かれた状態に気づいた。
稲生:「!!!」
ぱんつはいてない。
稲生:(こ、これはーっ!?)
よく見ると、他にも真っ裸の女性がベッドにいたり床に転がったりしていた。
他には打てば鳴るよな空の酒瓶が何本も。
衣類はあちこちに散乱しており、稲生はその中から自分のをようやく発見した。
稲生:(い、一体何が!?)
幸いマリアはすぐに見つかった。
ベッドの上に寝ており、こちらはちゃんと服を着ている。
が、寝相は頗る悪く、スカートは捲れて中のショーツが丸見えになっていた。
状況が状況だけに、とてもラッキースケベ!的な気持ちにはなれない。
稲生:(え、えーと……確か……)
稲生は二日酔いする頭を何とか回転させ、このような状況に陥った経緯を手繰り寄せた。
[同日01:32.天候:雨 同船・同客室内]
ここはマリア・サロメ・ヨハンセン中尉の部屋。
一介の傭兵だった彼女が魔王軍士官学校に入学してからのことや、その後何とか卒業して准尉として入隊してからのことを延々と聞かされた。
酒をグビグビ飲みながらのことであり、この部屋にはサロメの部下達も泊まっていた。
で、話はサロメの傭兵時代だった頃に戻って盛り上がる。
サロメ:「だーかーらぁー!魔法使いは後方支援でいいの!前線で戦わせるなんて論外!!」
バンバンとサロメ、稲生を叩く。
稲生:「いてっ!やめてください!」
マリア:「いやいや!敵の中には魔法しか効かないヤツもいるんだから、剣しか振るえない戦士こそ引っ込んでな!!」
マリアもバンバンと稲生を叩く。
稲生:「だからやめてくださいって!」
サロメ:「性格がウジウジしてる時点でアウトなの!分かった!?」
稲生:(だ、ダメだこの人達、酒を飲ませちゃダメな人達だお……)
マリア:「ユウタっ!あんたからも一言何か言ってやって!」
稲生:「ええーっ!?」
サロメ:「サーシャとの冒険談聞かせろ!」
稲生:「サーシャを知ってるの?!」
サロメ:「あのクソ野郎、アタシより先に結婚しやがって……ヒック」
稲生:「泣かない泣かない」
サロメ:「サーシャとは何日間も一緒に旅したんだろ?」
稲生:「向こうの世界じゃ、電車で数時間で移動できるのに、全部徒歩だったからびっくりしたよ」
サロメ:「で、サーシャとはどんだけヤったんだ?」
稲生:「え?」
サロメ:「サーシャも性欲強いから、結構男喰いなんだよね」
稲生:「あー、残念だけど僕みたいな軟弱者はタイプじゃないって……」
マリア:「残念だけど?」
サロメ:「あれ?あん時、『久しぶりに魔法使いの男の童貞喰えた』とかって手紙に書いてあったよ」
マリア:「ああッ?」
稲生:「僕じゃない!僕じゃないです!」
マリアはグビグビと酒を流し込んだ。
稲生:「ま、マリアさん!?」
マリア:「どいつもこいつも……!だいたいオメーラ、皆してその怪しからんデカパイは何だ!?いくらか私に寄越せ!」
サロメ:「む、無茶苦茶……」
マリア:「できんのなら脱げーっ!!」
マリア、スポポーン!と女性兵士達をスッポンポンにして行った。
何か魔法でそういうことにをしているようだ。
サロメ:「こら、イノーは目を伏せて!」
稲生:「は、はいっ!てか、マリアさん、落ち着いて!」
マリア:「ユウタも脱げーっ!」
稲生:「わあーっ!」
マリア:「ヒャッハーッ!酒どんどん持ってこい!全裸パーティーだ!!」
稲生:「マリアさん、飲み過ぎですよ!」
マリア:「飲めんのなら脱げーっ!」
[同日07:15.天候:晴 サロメの部屋]
稲生:(お、思い出した。えーと……ここはどうするべきだろう?)
①このまま静かに部屋を脱出する。
②マリアを起こす。
③サロメ(全裸)を起こす。
④サロメの部下兵士(全裸)を起こす。
⑤室内にいる全員を起こす。
(※バッドエンドあります)