“新人魔王の奮闘記”より。
キャサリン・ブラッドプール。人間換算年齢【検閲により削除】。アルカディア王国内では、女王ルーシー・ブラッドプール1世の母親という理由で皇太后だが、人間界での立場は、アメリカのニューヨークに本社を持つ総合商社ベン&ベリル社の営業部長。その営業成績は、本社内でも群を抜くと言われる。そんな彼女が政治に関わると……。
「あ、もしもし。キール商会の社長?王宮への納品費用について、ご相談が……」
値引きの仕方が半端じゃない。更に、
「この国民福祉税と消費税の使途が被ってる。消費税は国民の目に見えるから5%カットでいいわ。これだけで支持率10%アップはカタいから。今度の人民代表会議に掛けてね」
「は、はあ……」
「それと魔界高速電鉄の税制は優遇し過ぎ。電鉄に法人税10%アップしても大丈夫」
「し、しかし、王宮に対してのインフラも……」
「そうそう。毎月の電気代が高過ぎよ。ちょっと電話貸して」
さすがキャリア・ウーマン!値引き交渉すっげー!
「どうでした、総理?」
「さすがキャリア・ウーマン!値引き交渉すっげー!」
「ナレーションと同じこと言わないでください」
春明は首相執務室に戻ってきた。中で待ち構えていた党員達が話し掛けてきた。
「皇太后様に、首相の仕事全部あげてもいいくらいだ」
「またまた……」
「しかし、どうなんだ?」
「何がですか?」
「日本じゃ、そもそも天皇制自体が何の権限も無いわけだけど、皇太后ってそもそも政治に関わっていい立場なの?他の王制やってるとこってどうなんだろう?」
すると横田が眼鏡を押し上げて言った。
「私の分析では、それは危険ですね」
「危険?何が?どういう風に?」
「本来、皇太后というのは隠居の立場であります。会社で言えば、顧問とか相談役ですね」
「ふむふむ。それで?」
「日本でも引退した天皇が上皇と名乗って、院政を行っていた歴史経緯があります」
「日本史の教科書に載ってるな」
「私の分析では、その後に日本には戦乱が訪れています」
「そ、そうか。でもそれは、上皇が民衆の為の政治をしなかったからだろう?こっちの皇太后様は、国民の為の政治をやってるぞ?」
「どのような政治内容であれ、ジンクス的にはそうだということです」
セバスチャンも言う。
「それに、このままですとルーシー陛下の存在感が薄くなってしまわれます。それは総理の望まれる所ではないでしょう?」
「確かに……」
「それ故に、内乱も起こりやすいのです。私の集めた資料にも、同じような記載が多々見受けられます」
「へえ、横田。お前、資料集めして分析してたのか」
「クフフフ。当然ですよ」
「悪い。ついてっきり、自己満の自己分析だと思ってたよ。主観バリバリの」
「失礼な。こう見えても私、人間界ではソッカーなる悪の組織や妙な観光会社を撃退する立場にあるのです。向こうでも、責任ある立場なのですよ」
横田はウンウンと頷きながら言った。
「その資料とやら、見せてくれよ」
「色々あるのですが……」
「一部でいいから」
「それでは……」
横田はパチンと指を鳴らした。横田の部下の若い党員達が2人、それぞれ台車を押してきてダンボール箱を持ってくる。
「おおっ、こんなに!?よく集めたなぁ……」
するとブラウンが、
「総理。これ以上は見ない方が……」
「何で?」
「私のイチオシはこれです。“悪ノ娘”ですね。やはりマーロン王国を牛耳っていたプリム皇太后がその後、手駒にしていたはずの暗殺者に裏切られて暗殺されてしまいます。あとは……」
「ちょ、ちょっと待て。その箱、引っ繰り返してくれるか?」
「は?」
ダンボール箱を引っ繰り返すと……。
「……おい。横田、これが資料か?」
「は、そうですが」
「そうですが、じゃねぇ!」
「ライトノベルに、マンガ、エロ小説に、エロマンガ……」
「私の資料ですよ。クフフフフ」
「焼却処分!」
「かしこまりました」
「ああっ!そんなご無体な!」
キャサリン・ブラッドプール。人間換算年齢【検閲により削除】。アルカディア王国内では、女王ルーシー・ブラッドプール1世の母親という理由で皇太后だが、人間界での立場は、アメリカのニューヨークに本社を持つ総合商社ベン&ベリル社の営業部長。その営業成績は、本社内でも群を抜くと言われる。そんな彼女が政治に関わると……。
「あ、もしもし。キール商会の社長?王宮への納品費用について、ご相談が……」
値引きの仕方が半端じゃない。更に、
「この国民福祉税と消費税の使途が被ってる。消費税は国民の目に見えるから5%カットでいいわ。これだけで支持率10%アップはカタいから。今度の人民代表会議に掛けてね」
「は、はあ……」
「それと魔界高速電鉄の税制は優遇し過ぎ。電鉄に法人税10%アップしても大丈夫」
「し、しかし、王宮に対してのインフラも……」
「そうそう。毎月の電気代が高過ぎよ。ちょっと電話貸して」
さすがキャリア・ウーマン!値引き交渉すっげー!
「どうでした、総理?」
「さすがキャリア・ウーマン!値引き交渉すっげー!」
「ナレーションと同じこと言わないでください」
春明は首相執務室に戻ってきた。中で待ち構えていた党員達が話し掛けてきた。
「皇太后様に、首相の仕事全部あげてもいいくらいだ」
「またまた……」
「しかし、どうなんだ?」
「何がですか?」
「日本じゃ、そもそも天皇制自体が何の権限も無いわけだけど、皇太后ってそもそも政治に関わっていい立場なの?他の王制やってるとこってどうなんだろう?」
すると横田が眼鏡を押し上げて言った。
「私の分析では、それは危険ですね」
「危険?何が?どういう風に?」
「本来、皇太后というのは隠居の立場であります。会社で言えば、顧問とか相談役ですね」
「ふむふむ。それで?」
「日本でも引退した天皇が上皇と名乗って、院政を行っていた歴史経緯があります」
「日本史の教科書に載ってるな」
「私の分析では、その後に日本には戦乱が訪れています」
「そ、そうか。でもそれは、上皇が民衆の為の政治をしなかったからだろう?こっちの皇太后様は、国民の為の政治をやってるぞ?」
「どのような政治内容であれ、ジンクス的にはそうだということです」
セバスチャンも言う。
「それに、このままですとルーシー陛下の存在感が薄くなってしまわれます。それは総理の望まれる所ではないでしょう?」
「確かに……」
「それ故に、内乱も起こりやすいのです。私の集めた資料にも、同じような記載が多々見受けられます」
「へえ、横田。お前、資料集めして分析してたのか」
「クフフフ。当然ですよ」
「悪い。ついてっきり、自己満の自己分析だと思ってたよ。主観バリバリの」
「失礼な。こう見えても私、人間界ではソッカーなる悪の組織や妙な観光会社を撃退する立場にあるのです。向こうでも、責任ある立場なのですよ」
横田はウンウンと頷きながら言った。
「その資料とやら、見せてくれよ」
「色々あるのですが……」
「一部でいいから」
「それでは……」
横田はパチンと指を鳴らした。横田の部下の若い党員達が2人、それぞれ台車を押してきてダンボール箱を持ってくる。
「おおっ、こんなに!?よく集めたなぁ……」
するとブラウンが、
「総理。これ以上は見ない方が……」
「何で?」
「私のイチオシはこれです。“悪ノ娘”ですね。やはりマーロン王国を牛耳っていたプリム皇太后がその後、手駒にしていたはずの暗殺者に裏切られて暗殺されてしまいます。あとは……」
「ちょ、ちょっと待て。その箱、引っ繰り返してくれるか?」
「は?」
ダンボール箱を引っ繰り返すと……。
「……おい。横田、これが資料か?」
「は、そうですが」
「そうですが、じゃねぇ!」
「ライトノベルに、マンガ、エロ小説に、エロマンガ……」
「私の資料ですよ。クフフフフ」
「焼却処分!」
「かしこまりました」
「ああっ!そんなご無体な!」
小田原決勝は3連複1=24579=24579各100円!
酒を飲まないストイック競輪戦士、埼玉90期・池田勇人。浅井先生とは同期のライバルである……が、プロ実績は浅井>池田であった。
しかし、池田先生は持ち前の根性と努力で徐々に潜在能力を開花させ、6月には久留米で記念初制覇を達成するにまで到った。ブレイクした池田先生は、浅井先生の快進撃を阻止せんばかりの勢いだw
オールスター決勝では浅井vs池田の同期対決が実現する……と思う。こいつは目が離せないっつ~か、ますます車券を買っちまうじゃね~かよw
よもや顕正会員や学会員は、競輪界におけるガチンコ勝負など知りやしないでしょう。ところで宗門側からは誰か……おや?誰か来たようですねぇ……。
ちなみに大川は、リュウジって選手はいるけど、浅井先生や池田先生にはゼンゼン敵わないレベルw