[3月11日13:45.天候:晴 宮城県仙台市・地下鉄仙台駅 稲生勇太、マリアンナ・ベルフェ・スカーレット、イリーナ・レヴィア・ブリジッド]
泉中央行きの電車がホームに到着する。
〔仙台、仙台。東西線、JR線、仙台空港アクセス鉄道線はお乗り換えです〕
多くの乗客が降りてくる中に、魔道師達の姿があった。
「しかし、モールで買った品、全て宅配便とは……」
稲生が驚いたような、呆れたような、そんな感じで言った。
「中国人の爆買いほどではないけどね。やっぱり日本製品は色々と人気があってね、せっかくその日本を拠点としている以上、一門の仲間から色々買い物頼まれたりしてるわけよ」
イリーナは目を細め、微笑を浮かべて答えた。
「さぁさ、稲生君の元実家へ行こう」
「……東西線で行けるようになりました」
因みに、他の魔道師へ送った分とは別に、自分達用に買ったものもある。
これについては、自分で持ち帰りである。
「……けど、その前にこの荷物、コインロッカーに入れてきた方がいいと思います」
「ん?そうかい?」
「師匠、私もそう思います」
と、マリア。
「じゃあ、そうしようかねぇ……」
「他にも寄る所もありますから、荷物は最低限の方がいいと思います」
「なるほど」
稲生達はJR仙台駅に移動し、そこのコインロッカーに大きな荷物を入れた。
因みに、キップは1日乗車券を購入しているので、改めてキップを買い直す必要は無い。
[同日14:08.天候:晴 地下鉄仙台駅東西線ホーム→地下鉄六丁の目駅 上記メンバー]
〔4番線に、荒井行き電車が到着します。……〕
コインロッカーに荷物を預けた稲生達は再び地下鉄の乗り場に入り、そこで仙台市東部に向かうことにした。
真新しい地下鉄のホームに、これまた真新しい電車が入線してくる。
〔仙台、仙台。南北線、JR線、仙台空港アクセス鉄道線はお乗り換えです〕
南北線と同じ4両編成だが、こちらは都営大江戸線のような小型の車両である。
電車に乗り込んで、イリーナだけ座席に座った。
稲生は初めて乗る東西線ということで、運転室のドアの窓から前方を覗き込むようにして立った。
〔4番線から、荒井行き電車が発車します。ドアが閉まります。ご注意ください〕
〔ドアが閉まります。ご注意ください〕
発車メロディやホームドアのチャイムは南北線と同じ。
ただ、車内のドア閉め放送が自動化したのと、ドアチャイムが4打点鳴るのが違う。
〔次は宮城野通、宮城野通でございます〕
尚、東西線沿線に日蓮正宗の寺院並びに顕正会の会館は無い(宮城野区内の善修寺は、地下鉄でのアクセス不可。実走調査済み)。
運転室のドアの窓から、運転室内が覗き込めるのだが、運転台のスピードメーターがグラスコクピットになっているのが分かる。
これは、メーター自体がモニタ表示されるというものだ。
デジタルのスピード表示の上に、針式のメーターがモニタに表示されている。
メーターの上にATC表示が出る。
これは指令から電車に送られる制限速度のことである。
それを超えると、自動でブレーキが掛かる。
仙台駅から東はカーブが多く、例え安定した標準軌とはいえ、そんなに速度が出せるものではない。
正直、時速50キロ前後がせいぜいのようだ。
「私の生まれたハンガリーの地下鉄では、このように前を見ることができない」
と、マリア。
「ハンガリー。ブダベストの地下鉄ですね」
「そうだ。ロンドンの地下鉄には乗ったことはないな。イギリスは片田舎にしかいなかったから……」
「生まれてすぐイギリスに行ったんですよね?ブダベストの地下鉄に乗ったことがあるんですか?」
「『死んだ』私を連れて、師匠がハンガリーにしばらく隠れていたことがある。日本に来る前、乗ったことがあった」
「へえ……。ネットの動画で見ましたが、ホームは結構明るくてきれいなのに、車両が旧ソ連製の古い電車でしたね」
「魔界高速電鉄の地下鉄でも走ってたな」
ブダベストの地下鉄もそうだし、平壌の地下鉄もそうだが、車掌は先頭車に運転士と一緒に乗るらしい。
車掌というよりは、運転助士といった感じだ。
共産主義の国の地下鉄は、そういうシステムなのだろうか。
尚、魔界高速電鉄の地下鉄は全てワンマン化されているので、車掌の姿は見かけない(警乗の武装職員が同乗していることはある)。
「治安が悪いと、運転室は壁になっている。ここは窓があるから、それほど治安がいいんだな」
「そうなんですかね」
「何より、師匠が寝ている時点で安全が保証されている」
イリーナは外国の電車では、寝ないそうである。
「なるほど」
[同日14:19.天候:晴 地下鉄六丁の目駅→稲生の元実家前 上記メンバー]
〔六丁の目、六丁の目。出入口付近の方は、開くドアにご注意ください〕
電車が終点の一歩手前の駅に滑り込む。
ここで電車を降り、地上に向かった。
真新しい駅はエスカレーターやエレベーターが完備され、階段を登らずに地上に向かうことができる。
地上に出ると、そこから客待ちしているタクシーに乗り込んで、稲生の実家があった場所に向かった。
県道23号線(仙台塩釜線)を東に道なり進むと、それまで真っ直ぐ伸びていた道路が緩やかに左カーブを描いて、進路を北東に変える。
それと同時に、南から仙台東部道路(三陸自動車道)が真上にやってくる。
タクシーは、その県道から更に東に外れた。
「この辺で止めてください」
「よろしいですか?」
「はい」
元々は田園地帯が広がっていたであろう場所。
イリーナが水晶球で確認したところ、震災前は人家もポツポツと点在していた。
それが今や……。
タクシーを降りた。
「あー、思い出した。ここ、前に“ケンショーレンジャー”が現れた所じゃない?藤谷親子が上手いとこ活躍してくれたけどねぇ……」
「そういえば、そうですね。……この辺です。僕の実家があったとこ」
稲生がその辺と指さした所には何にも無かった。
「僕が高校生になってから今のさいたま市に引っ越したので、実害は無かったんですけど、やっぱり生家が無くなるというのは寂しいな。いや、家が老朽化してどうしようも無くなったとか、そういうんでしたらしょうがないんですけどね」
「ふーむ……」
イリーナは水晶球を片手に、周辺の調査を開始した。
(さすがに稲生君の元実家だけ、こっ酷くやられてるってわけでもないか……。この頃は、まだ“魔の者”も、稲生君には目をつけていなかったってことかな)
稲生はスマホを出し、予めインストールしておいたNHKラジオのアプリを起動した。
スマホからラジオが聞こえてくる。
当然、NHKラジオでは震災の追悼式の模様の中継を行っている。
「師匠、そろそろ黙祷の時間です」
「あいよ」
弟子のマリアに促され、イリーナは水晶球をローブの中にしまうと、稲生達の所に戻った。
泉中央行きの電車がホームに到着する。
〔仙台、仙台。東西線、JR線、仙台空港アクセス鉄道線はお乗り換えです〕
多くの乗客が降りてくる中に、魔道師達の姿があった。
「しかし、モールで買った品、全て宅配便とは……」
稲生が驚いたような、呆れたような、そんな感じで言った。
「中国人の爆買いほどではないけどね。やっぱり日本製品は色々と人気があってね、せっかくその日本を拠点としている以上、一門の仲間から色々買い物頼まれたりしてるわけよ」
イリーナは目を細め、微笑を浮かべて答えた。
「さぁさ、稲生君の元実家へ行こう」
「……東西線で行けるようになりました」
因みに、他の魔道師へ送った分とは別に、自分達用に買ったものもある。
これについては、自分で持ち帰りである。
「……けど、その前にこの荷物、コインロッカーに入れてきた方がいいと思います」
「ん?そうかい?」
「師匠、私もそう思います」
と、マリア。
「じゃあ、そうしようかねぇ……」
「他にも寄る所もありますから、荷物は最低限の方がいいと思います」
「なるほど」
稲生達はJR仙台駅に移動し、そこのコインロッカーに大きな荷物を入れた。
因みに、キップは1日乗車券を購入しているので、改めてキップを買い直す必要は無い。
[同日14:08.天候:晴 地下鉄仙台駅東西線ホーム→地下鉄六丁の目駅 上記メンバー]
〔4番線に、荒井行き電車が到着します。……〕
コインロッカーに荷物を預けた稲生達は再び地下鉄の乗り場に入り、そこで仙台市東部に向かうことにした。
真新しい地下鉄のホームに、これまた真新しい電車が入線してくる。
〔仙台、仙台。南北線、JR線、仙台空港アクセス鉄道線はお乗り換えです〕
南北線と同じ4両編成だが、こちらは都営大江戸線のような小型の車両である。
電車に乗り込んで、イリーナだけ座席に座った。
稲生は初めて乗る東西線ということで、運転室のドアの窓から前方を覗き込むようにして立った。
〔4番線から、荒井行き電車が発車します。ドアが閉まります。ご注意ください〕
〔ドアが閉まります。ご注意ください〕
発車メロディやホームドアのチャイムは南北線と同じ。
ただ、車内のドア閉め放送が自動化したのと、ドアチャイムが4打点鳴るのが違う。
〔次は宮城野通、宮城野通でございます〕
尚、東西線沿線に日蓮正宗の寺院並びに顕正会の会館は無い(宮城野区内の善修寺は、地下鉄でのアクセス不可。実走調査済み)。
運転室のドアの窓から、運転室内が覗き込めるのだが、運転台のスピードメーターがグラスコクピットになっているのが分かる。
これは、メーター自体がモニタ表示されるというものだ。
デジタルのスピード表示の上に、針式のメーターがモニタに表示されている。
メーターの上にATC表示が出る。
これは指令から電車に送られる制限速度のことである。
それを超えると、自動でブレーキが掛かる。
仙台駅から東はカーブが多く、例え安定した標準軌とはいえ、そんなに速度が出せるものではない。
正直、時速50キロ前後がせいぜいのようだ。
「私の生まれたハンガリーの地下鉄では、このように前を見ることができない」
と、マリア。
「ハンガリー。ブダベストの地下鉄ですね」
「そうだ。ロンドンの地下鉄には乗ったことはないな。イギリスは片田舎にしかいなかったから……」
「生まれてすぐイギリスに行ったんですよね?ブダベストの地下鉄に乗ったことがあるんですか?」
「『死んだ』私を連れて、師匠がハンガリーにしばらく隠れていたことがある。日本に来る前、乗ったことがあった」
「へえ……。ネットの動画で見ましたが、ホームは結構明るくてきれいなのに、車両が旧ソ連製の古い電車でしたね」
「魔界高速電鉄の地下鉄でも走ってたな」
ブダベストの地下鉄もそうだし、平壌の地下鉄もそうだが、車掌は先頭車に運転士と一緒に乗るらしい。
車掌というよりは、運転助士といった感じだ。
共産主義の国の地下鉄は、そういうシステムなのだろうか。
尚、魔界高速電鉄の地下鉄は全てワンマン化されているので、車掌の姿は見かけない(警乗の武装職員が同乗していることはある)。
「治安が悪いと、運転室は壁になっている。ここは窓があるから、それほど治安がいいんだな」
「そうなんですかね」
「何より、師匠が寝ている時点で安全が保証されている」
イリーナは外国の電車では、寝ないそうである。
「なるほど」
[同日14:19.天候:晴 地下鉄六丁の目駅→稲生の元実家前 上記メンバー]
〔六丁の目、六丁の目。出入口付近の方は、開くドアにご注意ください〕
電車が終点の一歩手前の駅に滑り込む。
ここで電車を降り、地上に向かった。
真新しい駅はエスカレーターやエレベーターが完備され、階段を登らずに地上に向かうことができる。
地上に出ると、そこから客待ちしているタクシーに乗り込んで、稲生の実家があった場所に向かった。
県道23号線(仙台塩釜線)を東に道なり進むと、それまで真っ直ぐ伸びていた道路が緩やかに左カーブを描いて、進路を北東に変える。
それと同時に、南から仙台東部道路(三陸自動車道)が真上にやってくる。
タクシーは、その県道から更に東に外れた。
「この辺で止めてください」
「よろしいですか?」
「はい」
元々は田園地帯が広がっていたであろう場所。
イリーナが水晶球で確認したところ、震災前は人家もポツポツと点在していた。
それが今や……。
タクシーを降りた。
「あー、思い出した。ここ、前に“ケンショーレンジャー”が現れた所じゃない?藤谷親子が上手いとこ活躍してくれたけどねぇ……」
「そういえば、そうですね。……この辺です。僕の実家があったとこ」
稲生がその辺と指さした所には何にも無かった。
「僕が高校生になってから今のさいたま市に引っ越したので、実害は無かったんですけど、やっぱり生家が無くなるというのは寂しいな。いや、家が老朽化してどうしようも無くなったとか、そういうんでしたらしょうがないんですけどね」
「ふーむ……」
イリーナは水晶球を片手に、周辺の調査を開始した。
(さすがに稲生君の元実家だけ、こっ酷くやられてるってわけでもないか……。この頃は、まだ“魔の者”も、稲生君には目をつけていなかったってことかな)
稲生はスマホを出し、予めインストールしておいたNHKラジオのアプリを起動した。
スマホからラジオが聞こえてくる。
当然、NHKラジオでは震災の追悼式の模様の中継を行っている。
「師匠、そろそろ黙祷の時間です」
「あいよ」
弟子のマリアに促され、イリーナは水晶球をローブの中にしまうと、稲生達の所に戻った。
で、明日は休みだったりする。
世間とは全く逆の生活だが、だからこそ2世または3世以外の宗教やってる人間はほとんどいない業界でもある。
私のような法華講1世は、この業界ではとても珍しい。
折伏される機会が無いから。
私が前にお世話になっていた報恩坊さんに1人いるくらいである。
私とは違う会社だが、指折りの大手に所属されている。
アルバイトや契約社員が多い中、業界大手で正社員採用されている私らは、功徳に預かれていることになるのだろう。
因みに、この人も元顕からの御受誡組である。
競輪の車券も買えてしまうユニークな船橋。廃止は残念このうえないが、今にして思えば死亡フラグは確かにあった。船橋市が非協力だったからガラガラだったのだorz
公営競技に限らず興行というものは、市や県の協力が不可欠のようだ。逆に言えば、市が協力すると何でも盛り上がりトレンディになってしまうんじゃね~かw
身近な大宮公園で例えてみるとよくわかる。メタボんちから徒歩3分の盆栽美術館。盆栽なんて鉄やアニメ以上にマニアックな趣味でフツ~は閑古鳥の巣窟(?)な筈なんだが、しかし大宮区やさいたま市のバックアップのおかげで見事な観光名所になっている。それでも年寄りや外人しか行かね~けどなw
とりあえず、顕正も日本征服したかったら国会を攻略すんのが一番の早道であろう。いや、もしかしてソッカー攻略のほうが有効かな?なんにしても、地道なKY勧誘なんかやるだけムダw
何か、森田知事に対して、船橋オートの廃止はかなり大不評みたいですね。
顕正会は浅井会長の栄達の為にある団体ですから、宗門に帰依だとか、広宣流布とかを達成してしまうと、却って浅井家が衰退してしまうので、会員に地道なKY勧誘をやらせるのです。