報恩坊の怪しい偽作家!

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“愛原リサの日常” 「成田空港温泉」

2024-01-16 15:44:19 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[2月23日10時50分 天候:晴 千葉県山武郡芝山町香山新田 成田空港温泉空の湯]

 成田空港第2ターミナルのバスターミナルから、送迎バスに揺られること凡そ10分。
 リサ達は目的の温泉施設に到着することができた。

 愛原「ここだ。ここに来てみたかったんだ」

 バスを降りると、上空に飛行機が飛んでいた。
 それも、かなり低空で。
 ここが成田空港からほど近い場所にあるというのが分かる。
 今日は良い天気である為、航空ダイヤもほぼ正常に近い状態で運航していることだろう。

 レイチェル「リサは太陽の光に当たっても、平気なんですよね?」
 リサ「うん。全然」

 リサは顔に日光を当てて答えた。
 全く焼ける様子が無い。
 日光に反射して、黒い瞳が赤くなるほどだ。
 人間に化けている状態だが、こういう所で正体が分かる者は分かるのである。

 高橋「先生。ちょっと一服させてもらっても?」

 喫煙所が外側にある為、高橋はそっちを指さした。

 愛原「ああ、いいよ。俺達は先に中に入ってるから」
 高橋「分かりました」

 高橋とパールは、喫煙所に向かった。
 リサとレイチェルは、愛原と共に先に店内に入る。

 愛原「靴はここで脱いで」

 愛原はエントランスから入って、すぐ脇にある下足ロッカーを指さした。

 リサ「靴を脱いで上がる。ベタな法則」
 愛原「そうだな。大宮と違うところは、この下足ロッカーのキーがそのまま館内で買い物とかできるキーとなっているところだ。だからこれはフロントに預けたりせず、そのまま持って行く」
 リサ「ほおほお」

 愛原はウォーキングシューズ、リサはスニーカーだったので、小さいロッカーで十分だったが、レイチェルはブーツだったので、1番下の大きいロッカーに入れた。

 リサ「メイドさんも、下の大きい所に入れるんだろうね」
 レイチェル「あの人達も、軍人か何かですか?」
 愛原「いや、元受刑者達です」
 レイチェル「Huh?」
 愛原「高橋はケンカに明け暮れていたし、パールは何だかミリタリー趣味があるみたいで、それであんな服装なんだ」

 パールの私服には、必ずどこか迷彩柄が入っているという。

 レイチェル「そうですか。何だか動きも軍人然としていましたので、どこかの部隊にいたのかと思いました」
 愛原「アメリカの刑務所ではどうなんだか知らないけど、日本の刑務所では教練もあるからね。それじゃないのかな?」
 レイチェル「そうですか……」

 ホールには他にも荷物置き場があって、大きなキャリーケースなどがワイヤーで固定されていた。
 ここが成田空港近くの温泉施設であることを教えてくれる。

 愛原「貴重品はここだからな?」

 貴重品ボックスは別にある。

 愛原「財布とかはここに……」
 リサ「レイチェルは銃とか入れておく?」
 レイチェル「入れていいんですか?」
 愛原「ダメに決まってるだろw」

 しばらくして高橋達も入って来る。

 高橋「吸い溜めオッケーです」
 愛原「おーう。それじゃ、受付するぞ」

 愛原達は受付に向かった。
 リサとレイチェルも同行する。

 愛原「はい、これがレンタルタオル。バスタオルとフェイスタオル1枚ずつな」
 リサ「分かった」
 レイチェル「ありがとうございます」
 愛原「この下足キーのタグを読取機に読ませると、ゲートが開く」

 大浴場に行くには、途中のセキュリティーゲートを通過しなければならない。

 リサ「駅の自動改札口みたい」
 愛原「どちらかというと、オフィスビルのセキュリティーゲートだな。俺が現役の警備員だった頃、ああいうのが設置されているビルに派遣されたことがあったよ」
 リサ「そうなんだ」

 愛原がエレベーターに乗り込んだので、リサも何の疑いも無く乗ったのだが……。

 リサ(階段で先に上って、先生を待ち構えるという手もあったな……)

 と、思った。
 こういうエレベーターは動きが遅いので、リサの足なら先回りできる自信があった。

 愛原「女湯は奥だから。それじゃ、12時に1階の食事処でな。そこで昼食にするから」
 リサ「分かった」

 リサはレイチェルやパールと共に女湯に入った。

 リサ「その前にちょっとトイレ」
 レイチェル「行きますか?」
 パール「それでは、わたしは先に入ってますので」
 リサ「はーい」

 リサとレイチェルは、脱衣所にあるトイレに行って、先に用を足した。
 脱衣所のロッカーは大きいのと小さいのがある。
 冬場で上着を着こんでいることもあり、大きなロッカーを使うことにした。
 もっとも、女3人の中で、リサが1番薄着なのだが。

 

 パッパッと脱ぐリサ。
 スカートの下には、紺色のブルマを穿いていた。

 レイチェル「プライベートでも穿いてるんですね」
 リサ「スカートの時だけ。愛原先生が注目してくれる」
 レイチェル「リサは愛原センセイのことが大好きなんですね」
 リサ「うん!『ダーリン』!」
 レイチェル「愛原センセイがリサに首輪を着けてリードで繋いでいる間は、特に心配する必要は無いと報告できます」
 リサ「おー!わんわんプレイ!今度、先生に頼んでしてもらおうかな!」
 レイチェル「リサ、今のはアメリカンジョークですよ?」

 2人も一糸纏わぬ姿になると、大浴場に向かった。

 リサ「そういうレイチェルも、Tバックだね。欧米人は皆、Tバックなの?」
 レイチェル「そういうわけではないですけど、まあ多いですね」
 リサ「ふーん……。お尻が大きいからかな?」

 リサはレイチェルの白くて大きな尻を見ながら言った。

 レイチェル「そうですね。リサみたいなフルバックだと、どうしてもヒップに食い込みやすいので。あと、スラックスの上にショーツの線が浮かび上がるのも気になります」
 リサ「そこ気にするんだ?」
 レイチェル「はい」
 リサ「文化の違いかなぁ……」
 レイチェル「そうかもです」

 洗い場は各場所ごとに仕切りが付いているタイプ。
 隣を気にせず、豪快に体を洗うことができる。

 リサ「先に体を洗う」
 レイチェル「Hum hum.」
 リサ「レイチェル、しかもアソコの毛もツルツル。先生が観てた洋モノエロ動画みたい」
 レイチェル「確かに剃りますね。部隊にいるので、激しい訓練の時など、ここの毛が邪魔になるので剃りますよ。あと、宗教上の理由で剃る場合もありますし」
 リサ「そうなんだ」
 レイチェル「そういうリサも剃っているようですが?」
 リサ「最近の先生、『パイパンマ○コのロリとヤってみた』とか『剃毛プレイのJK達』とか、そういうエロ動画観てんの。だから」
 レイチェル「リサもよくチェックしますね……。愛原センセイが『裸で外を歩け』と命令したら、するつもりですか?」
 リサ「するよ。但し、鬼の姿にはさせてもらうけど」
 レイチェル「確かに、それまでBSAAと対戦したBOW達はその正体を現した時、裸である場合が多いです」
 リサ「例外はタイラント君辺りかな」
 レイチェル「そうですね」

 体を洗った後は、まずは内湯に入ってみる。

 レイチェル「Oh...いいですねぇ」
 リサ「うん。殆ど先生の趣味だから、お兄ちゃんやメイドさんは分かんないけど、わたしも温泉は好きだよ。『日本の鬼は風呂好き』なんて聞いたことがあるけど、わたしもそうなんだなぁ……」
 レイチェル「Oniですか」
 リサ「リンやリコの実家が温泉ホテルやってるのも、分かる気がするよ」
 レイチェル「上野凛と上野理子ですね。あの2人は監視対象に入っていないようです」
 リサ「半鬼だからね。半分人間の血が入ってる。わたしと違って、もう生まれた時から半分鬼の血が入ってるから、ちょっと違うんだよ。上野利恵は監視対象になってるでしょ?あの野郎、先生を襲いやがったからさ」
 レイチェル「生理の周期と同じように、BOWの一部は性欲が物凄く高まるそうです。リサは大丈夫ですか?」
 リサ「わたしは……色々と発散方法を知ってるから。1番いいのは、先生とヤることなんだけどねw」
 レイチェル「気持ちは分かりますが、レイプはダメですよ。上野利恵に対してBSAAが出動したのと同様、あなたの場合にも私達が出動することになります」
 リサ「気をつけまーす。……さて、次は露天風呂に行こうか」
 レイチェル「外の温泉ですね。行きましょう」

 リサとレイチェルは、露天風呂に向かった。

 リサ「それにしてもメイドさん、どこ行った?」
 レイチェル「そう言えば、見当たりませんね」

 因みにパールは、サウナに入っていたという。

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