[6月10日00:00.岩手県盛岡市 ホテルドーミーイン盛岡 視点:稲生勇太]
大浴場から出て『湯上り処』で休んでいると、女湯からマリアの声がした。
稲生:「マリアさん……あっ!」
いたのはマリア1人ではなかった。
マルファ:「Oh!Tetsuo君~!久しぶりーっ!」
稲生:「ムギュ!?」
外国人の挨拶、ハグに見事にやられる稲生。
因みに欧米で新型コロナウィルスが流行した理由の1つに、このハグ(濃厚接触)があるのだとか。
イリーナよりも更に大きな胸に顔を挟まれた稲生は……。
稲生:Ω\ζ°)チーン
マリア:「マルファ先生、離れてください。勇太が死んでしまいます!」
マリアはマルファを稲生から引き離した。
稲生:(@_@)~☆
マリア:「勇太、戻って来て!」
で、ようやく湯上り処に移動する。
マルファ:「プハハーッ!風呂上がりの一杯は最高だねぇ!うははははは!」(#^.^#)
自動販売機コーナーで酒を買い、それで一杯やる。
マルファ:「イリーナは寝てるよねぇ?」
マリア:「もう寝てると思います」
マルファ:「私も明日は朝一に出て、東京へ向かうからね」
マリア:「何しに行かれるんですか?」
マルファ:「もちろんアキバ巡り!」
マリア:「……聞かなかったことにします」
マルファ:「というのは冗談で、ワンスターホテル経由で魔界さ」
稲生:「えっ、でも、いま魔界は戦争中……」
マルファ:「分かってるさ。いつも自由にやらせてもらっている御礼、戦争を終わらせることでさせてもらおうと思ってね」
稲生:「終わらせることができるんですか!」
マルファ:「ミッドガード側の負けにしてね。要はあれは民主党による復讐。だとしたら、やるべきことは1つさ」
稲生:(民主党を潰す?でも、どうやって?)
第2次世界大戦の時、アドルフ・ヒトラーの台頭を止める為にイリーナが動いたという話は聞いたことがある。
ロシア人だから当たり前だが、ナチスよりもソビエト連邦に付いたということだ。
稲生:「イリーナ先生がナチスを潰した時のような手法を取るんですか?」
マルファ:「いや、あそこまで大掛かりな事は必要無いよ。私の占いではきっと上手く行く!」
稲生:「そうですか」
[同日02:00.同ホテル内 イリーナとマリアの部屋 視点:マリアンナ・ベルフェゴール・スカーレット]
マリアはかなり酒が入った状態で、フラフラと部屋に入った。
酒代は全部マルファに出してもらったが、いかんせんウワバミのマルファに合わせると……だ。
部屋に戻ると、さすがに部屋は消灯されていてイリーナが寝ていた。
だが……。
イリーナ:「勇太君とお楽しみだったの?その割には、『臭い』がしないねぇ……」
マリア:「! 起きてたんですか。いえ、それどころじゃなかったんです。マルファ先生が来てて……」
イリーナ:「マルファが?」
マリア:「本当は魔界に行くはずだったらしいんですけど、私達の列車が事故に遭ったせいで乗れなくなったって」
イリーナ:「そりゃ不運だったね。御愁傷様なこった」
マリア:「アルカディアとミッドガードとの戦争を止めに行くんだそうです」
イリーナ:「ほお……?」
マリアのその言葉にイリーナは細目を見開いた。
緑色の瞳が露わになる。
そして、上半身を起こした。
イリーナ:「マルファにそんな算段ができるとはね。ダテに自由人をやってるわけじゃないわ」
マリア:「占いでは上手く行くことになっているそうです」
イリーナ:「自分の占いの実力を知っててそう言ってるんだったら、それでいいんだけどね」
マリア:「師匠はどう思います?あの戦争、止められると思いますか?」
イリーナ:「マルファの実力ならできるだろ。占いは無理だとしても」
マリア:「そうですか」
イリーナ:「戦争を止めることはできても、1度は始まったものを止めるんだ。犠牲はそれなりに出るだろうさ」
マリア:「えっ?」
イリーナ:「マルファは魔界を拠点にしているから、何としてでも止めたいだろう。しかし、私達は人間界を拠点にしているんだ。人間界で第3次世界大戦が始まろうものなら、何としてでも私達が止めなくちゃいけないけど、魔界のことは基本的にノータッチさ」
マリア:「マルファ先生がヘルプを求めてもですか?」
イリーナ:「あの自由人がヘルプを求めるとは思えないし、仮に求めたとしても、それに応じるのは、やはり魔界を拠点にしている組さ。そういうもんだよ」
マリア:「さっき、勇太がスマホでニュースを見ていました。今、日本各地で中規模の地震が頻発しているようです。これは魔界の戦争と関係ありますか?」
イリーナ:「あると言えばあるかな。マリアは気にしないで、もう寝なさい。私も寝るから」
マリア:「はい……」
[同日07:00.同ホテル イリーナとマリアの部屋 視点:マリアンナ・ベルフェゴール・スカーレット]
マリアは夢を見た。
それは何かに押し潰されるようにして崩壊して行くアルカディアシティの町。
それを城壁の上から悔しそうに見つめ、ついには地面に拳を叩き付けるマルファの姿があった。
マリア:「……!」
そこで目が覚めた。
マリア:(変な夢……)
5時間程度しか寝ていないが、変な夢を見たせいで、却って目が冴えてしまった。
仕方ないので、もう起きることにする。
服はクリーニング中なので、この館内着を引き続き着ることになる。
マリア:(変な夢見たせいか、変な汗かいた。この服、臭うかなぁ……?)
一応、シャワールームに行って、軽くシャワーを浴びる。
それから電話が掛かって来た。
電話に出てみると、それは稲生。
稲生:「マリアさん、起きました?」
マリア:「一応ね」
稲生:「これから朝食を取りに行くんですけど、一緒にどうですか?」
マリア:「あ、うん。分かった。今から行く」
マリアは頷くと電話を切った。
そして、まだイリーナが寝ているのを確認すると、こっそり部屋を出た。
大浴場から出て『湯上り処』で休んでいると、女湯からマリアの声がした。
稲生:「マリアさん……あっ!」
いたのはマリア1人ではなかった。
マルファ:「Oh!Tetsuo君~!久しぶりーっ!」
稲生:「ムギュ!?」
外国人の挨拶、ハグに見事にやられる稲生。
因みに欧米で新型コロナウィルスが流行した理由の1つに、このハグ(濃厚接触)があるのだとか。
イリーナよりも更に大きな胸に顔を挟まれた稲生は……。
稲生:Ω\ζ°)チーン
マリア:「マルファ先生、離れてください。勇太が死んでしまいます!」
マリアはマルファを稲生から引き離した。
稲生:(@_@)~☆
マリア:「勇太、戻って来て!」
で、ようやく湯上り処に移動する。
マルファ:「プハハーッ!風呂上がりの一杯は最高だねぇ!うははははは!」(#^.^#)
自動販売機コーナーで酒を買い、それで一杯やる。
マルファ:「イリーナは寝てるよねぇ?」
マリア:「もう寝てると思います」
マルファ:「私も明日は朝一に出て、東京へ向かうからね」
マリア:「何しに行かれるんですか?」
マルファ:「もちろんアキバ巡り!」
マリア:「……聞かなかったことにします」
マルファ:「というのは冗談で、ワンスターホテル経由で魔界さ」
稲生:「えっ、でも、いま魔界は戦争中……」
マルファ:「分かってるさ。いつも自由にやらせてもらっている御礼、戦争を終わらせることでさせてもらおうと思ってね」
稲生:「終わらせることができるんですか!」
マルファ:「ミッドガード側の負けにしてね。要はあれは民主党による復讐。だとしたら、やるべきことは1つさ」
稲生:(民主党を潰す?でも、どうやって?)
第2次世界大戦の時、アドルフ・ヒトラーの台頭を止める為にイリーナが動いたという話は聞いたことがある。
ロシア人だから当たり前だが、ナチスよりもソビエト連邦に付いたということだ。
稲生:「イリーナ先生がナチスを潰した時のような手法を取るんですか?」
マルファ:「いや、あそこまで大掛かりな事は必要無いよ。私の占いではきっと上手く行く!」
稲生:「そうですか」
[同日02:00.同ホテル内 イリーナとマリアの部屋 視点:マリアンナ・ベルフェゴール・スカーレット]
マリアはかなり酒が入った状態で、フラフラと部屋に入った。
酒代は全部マルファに出してもらったが、いかんせんウワバミのマルファに合わせると……だ。
部屋に戻ると、さすがに部屋は消灯されていてイリーナが寝ていた。
だが……。
イリーナ:「勇太君とお楽しみだったの?その割には、『臭い』がしないねぇ……」
マリア:「! 起きてたんですか。いえ、それどころじゃなかったんです。マルファ先生が来てて……」
イリーナ:「マルファが?」
マリア:「本当は魔界に行くはずだったらしいんですけど、私達の列車が事故に遭ったせいで乗れなくなったって」
イリーナ:「そりゃ不運だったね。御愁傷様なこった」
マリア:「アルカディアとミッドガードとの戦争を止めに行くんだそうです」
イリーナ:「ほお……?」
マリアのその言葉にイリーナは細目を見開いた。
緑色の瞳が露わになる。
そして、上半身を起こした。
イリーナ:「マルファにそんな算段ができるとはね。ダテに自由人をやってるわけじゃないわ」
マリア:「占いでは上手く行くことになっているそうです」
イリーナ:「自分の占いの実力を知っててそう言ってるんだったら、それでいいんだけどね」
マリア:「師匠はどう思います?あの戦争、止められると思いますか?」
イリーナ:「マルファの実力ならできるだろ。占いは無理だとしても」
マリア:「そうですか」
イリーナ:「戦争を止めることはできても、1度は始まったものを止めるんだ。犠牲はそれなりに出るだろうさ」
マリア:「えっ?」
イリーナ:「マルファは魔界を拠点にしているから、何としてでも止めたいだろう。しかし、私達は人間界を拠点にしているんだ。人間界で第3次世界大戦が始まろうものなら、何としてでも私達が止めなくちゃいけないけど、魔界のことは基本的にノータッチさ」
マリア:「マルファ先生がヘルプを求めてもですか?」
イリーナ:「あの自由人がヘルプを求めるとは思えないし、仮に求めたとしても、それに応じるのは、やはり魔界を拠点にしている組さ。そういうもんだよ」
マリア:「さっき、勇太がスマホでニュースを見ていました。今、日本各地で中規模の地震が頻発しているようです。これは魔界の戦争と関係ありますか?」
イリーナ:「あると言えばあるかな。マリアは気にしないで、もう寝なさい。私も寝るから」
マリア:「はい……」
[同日07:00.同ホテル イリーナとマリアの部屋 視点:マリアンナ・ベルフェゴール・スカーレット]
マリアは夢を見た。
それは何かに押し潰されるようにして崩壊して行くアルカディアシティの町。
それを城壁の上から悔しそうに見つめ、ついには地面に拳を叩き付けるマルファの姿があった。
マリア:「……!」
そこで目が覚めた。
マリア:(変な夢……)
5時間程度しか寝ていないが、変な夢を見たせいで、却って目が冴えてしまった。
仕方ないので、もう起きることにする。
服はクリーニング中なので、この館内着を引き続き着ることになる。
マリア:(変な夢見たせいか、変な汗かいた。この服、臭うかなぁ……?)
一応、シャワールームに行って、軽くシャワーを浴びる。
それから電話が掛かって来た。
電話に出てみると、それは稲生。
稲生:「マリアさん、起きました?」
マリア:「一応ね」
稲生:「これから朝食を取りに行くんですけど、一緒にどうですか?」
マリア:「あ、うん。分かった。今から行く」
マリアは頷くと電話を切った。
そして、まだイリーナが寝ているのを確認すると、こっそり部屋を出た。
鉄ヲタ→鉄男ということで。
「鉄郎」にすれば良かったのにww
しかし,豊満なパイオツに顔挟まれて窒息死!
男の夢ですね?ww
感想をお寄せ頂き、ありがとうございます。
>「鉄郎」にすれば良かったのにww
言われてみればそうでしたね。
実は「鉄男」の下りは、私の渾名の1つなんですよ。
会社では色んな渾名を付けられている私ですが、「鉄男」もその1つです。
そこから取ったんですよ。
もちろんネーミングは、最初につぶやいた通りです。
もっとも、今は鉄道からバスにシフトしつつあるため、「バス男君」と呼ばれることも多々あるようになりましたw
>しかし,豊満なパイオツに顔挟まれて窒息死!
男の夢ですね?ww
コロナ禍で今そういうお店も危なくて行けないでしょうから、作中でやらせて頂きました。
この辺、欧米系女性だとイジりやすいですw
日本人だとなかなかいないですからね。
いたとしても、ついでにBMIが付きまとっているという……。