報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「旅行最後の晩餐」

2024-06-05 20:30:05 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[4月9日19時00分 天候:晴 東京都墨田区江東橋 テルミナ3・4階 牛角]

 店員「お待たせしました。ロース4人前でーす」
 愛原「ありがとう」
 リサ「いただきまーす!」
 愛原「だから、生で食うな!ちゃんと焼いてからだ!」
 リサ「えー?生の方が血の味がして美味しいのにィ……」
 愛原「それを堪能し過ぎると、暴走するからな?」

 どうもリサは暗示に掛かりやすいタイプらしい。
 というのは、まず“鬼ころし”で暴走を抑えられるということ。
 どう分析しても、日本酒の“鬼ころし”にリサの暴走を抑える効果があると思われる成分は検出されなかった。
 酒である以上、飲み過ぎると酔い潰れてしまうし、宿主の制御不能を悟ったGウィルスが変化をしてしまう。
 そして、肉。
 人食いBOWやクリーチャーもそうだが、野生動物が獲物を捕食する際、いちいち調理したりしない。
 生のまま食べてしまうのは言うまでもない。
 人食い鬼も同じことをするのだから、自分も……という暗示だ。
 だから、肉は煮るなり焼くなりして食わせる。
 生で食べても良い肉は、別である。
 例えば馬刺しとか、こういう焼肉屋ではユッケとか……。
 かつては日本でも牛刺しや牛肉のユッケが出回っていたが、食中毒の観点から、馬肉に差し替えられている。
 馬の体温は牛よりも高い為、食中毒菌が繁殖しにくいからというのが理由。

 リサ「えー……」

 まあ、多少赤身が残る程度(レア)ならいいのだろうが。
 食中毒菌でさえ食い殺してしまうのがGウィルスだから。

 愛原「しゃあねぇ、単品メニューでユッケ頼んでやるよ」
 リサ「ほんと!?」
 高橋「先生は甘いっスねぇ……」
 愛原「ん?お前も食うか?」
 高橋「いや、いいっス」

 私はリサにユッケを注文してやった。
 馬肉を使った桜ユッケではあるが、肉を生食できる良い機会だ。

 店員「お待たせしました。ユッケでーす!」
 リサ「わー!」

 リサは口を大きく開けて、念願の肉の生食を堪能した。

 リサ「この勢いで、先生のお肉も食べたい!」
 愛原「こらぁー!」
 高橋「ほら、言わんこっちゃない」

 尚、宿主たるリサが正気であるうちはGウィルスもおとなしくしている。
 それどころか、攻撃を受けて損傷した箇所を急いで修復しようとする。
 例えそれが、頭であったとしてもだ。
 Gウィルスの始祖、リサ・トレヴァーにしろ、自らそれを投与してGウィルスの化け物と化したウィリアム・バーキン博士も、結局倒す為には大爆発に巻き込ませるしかなかった。
 しかも、リサ・トレヴァーの場合は死亡が確認されていない(それはウィリアム・バーキン博士もそうだが、リサ・トレヴァーのいた山奥の研究施設と違い、ウィリアム博士がいたのはラクーン市街地に程近い研究施設であった為、自爆装置の後で米国政府より使用された核兵器でもって生存は有りえないとされている)。
 日本政府がリサを生かし続けているのは、核兵器に代わる抑止力の研究の為と、Gウィルスの脅威的な回復力を医療用に使えないかの為の研究である。
 アメリカは良い顔をしていないそうだが、そもそもが向こうの責任でもあるので、いくらアメリカの犬の自民党であっても、この辺は知らんぷりできるようである(元凶のアンブレラが裏で米国政府と取引していたことなど、とっくに知られている)。

 高橋「先生、そろそろこいつシバいとかないと、チョーシに乗りますよ?」
 愛原「まあまあ、このくらいいいじゃないか」
 リサ「そうそう。ちゃんと元は取るからね」

 リサ、そういってタブレットを操作し、肉のお代わりを注文する。

 パール「食べ放題のメニューは、お店側が損しないシステムになっているそうですが?」

 ドリンクバーなんか良い例だな。

 愛原「さすがはメイドカフェのメイドさんだ。飲食業界にも詳しい」
 パール「最近は行ってないですけどね」

 あくまで顔なじみの店が人手不足でヘルプ状態になった時、ヘルパーとして行くに留まっている。

[同日20時15分 天候:晴 同地区 テルミナ3→テルミナ1 ヨドバシカメラ錦糸町]

 食べ放題の90分が終わった。
 リサも大満足だったようだ。
 まだ帰りのバスまで時間があった為、隣のテルミナ1に寄って行くことにした。
 そこでは電池などの小物を買って行く。
 リサは何か本を買っていた。
 リサも結構、本は読む方だ。

[同日21時00分 天候:晴 同地区 錦糸町駅前バス停→都営バス錦11系統車内]

 愛原「夜は結構冷えるねぇ……」
 高橋「帰ったら、すぐに風呂を沸かしましょう」
 愛原「うん、そうしよう」

 帰りのバスは、最終便。
 行先表示に赤いLEDの枠がしてある。
 バス会社によって、最終バスの表示の仕方が違うから面白い。
 都営バスみたいに赤いLEDで囲む場合もあるし、国際興業バスなら、通常の行き先表示の後、『最終バス』と表示したりする。
 西武バスなどは、系統番号を表示する所に『終バス』と表示したりするようだ。
 行先表示がLEDではなく、幕式の場合は赤いランプを照らしていた。
 バスに乗り込んで、後ろの席に座る。

 リサ「あー、疲れた」

 リサはマスク越しでも分かる大きな欠伸をした。

 愛原「お前でも疲れを感じるのか?」
 リサ「そりゃ、Gウィルスも寝るからね」
 愛原「そうなのか。じゃあ、今日は帰ったらすぐに寝ろよ」
 リサ「分かってるよ。今日は4階のシャワーを使う」
 愛原「湯船に浸からなくていいのか?」
 リサ「昼、温泉入ったから、今夜はいいよ。先生が入って」
 愛原「そうか。分かった」

 日曜日の夜ということもあり、車内はそんなに乗客は多くない。
 そんな中、最終バスは前扉を閉めて発車した。

〔発車致します。お掴まり下さい〕

 愛原「明日から学校なんだから、夜更かしするなよ」
 リサ「分かってるよ」

〔ピンポーン♪ 毎度、都営バスをご利用頂き、ありがとうございます。このバスは森下駅前、浜町中の橋経由、築地駅前行きでございます。次は錦糸堀、錦糸堀。警備会社の全日警、東京中央支社へおいでのお客様は、菊川一丁目でお降りなると便利です。次は、錦糸堀でございます〕

 高橋「今日は先生の伯父さんが登場しませんでしたね?」
 愛原「そういつもいつも来てたら、さすがにデイライトに捕まるよ」

 とはいえ、実はしれっと温泉に入っているのではないかという期待はあったのだ。
 だが、さすがにそういうわけにはいかなかったようだ。
 いくら養成員とはいえ、BSAA関係者がいたからだろうか。
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更に帰りのレポートを致します。

2024-06-05 15:27:55 | 日記
 

 今日は西富士宮駅からスタート。
 西富士宮始発の電車がオススメ。

 

 身延線で運用されている313系。

 

 車内はロングシートとボックスシートが同居しているセミクロスシート。
 モタレが付いているのは、JR東日本と違うところ。
 撮影はしなかったが、洋式トイレ付き。
 意外なのは真空式ではなく、従来の薬液をジャーッと流すタイプ。
 313系って、そこまで新型じゃなかったかな?

 

 富士駅に到着。
 尚、ひらがなでデッカく書かれていると、リンゴをイメージするのが東北人というヤツでして……。
 乗り換えた電車は富士駅始発ではないが、結構空いている。
 211系3両編成を2編成連結した6両編成。
 前3両が国鉄タイプ、後ろ3両がJRタイプ……って言われても分からんかw
 どっちにしろロングシートのトイレ無しであることに変わりは無い。

 

 熱海駅に到着。
 これは下りホームで撮影したもの。

 

 熱海駅に到着してから、211系を撮影する。
 折り返し、浜松行きとなるとのこと。
 浜松までトイレ無しはキツいんじゃない?w

 

 熱海駅上りホームの看板。

 

 取りあえず赤羽まで乗ってみようと思い、グリーン券を購入する。
 尚、ホーム上の販売機で買うと、手持ちのICカードに情報を書き込む形になるので、グリーン券は手元に残らない。
 相席になることはなかったが、それでもそこそこ乗るのが東海道本線というヤツでして。
 しかも、上野東京ラインは湘南新宿ラインより空いているイメージがあるのだが、宇都宮線より混んでいる高崎線の高崎行きともなれば……。
 撮影やらトイレやら行ってるうちに、宇都宮線直通の小金井行きに乗れなかったのだよ。
 多分、そっちの方が空いていたのかもしれない。

 

 蕨駅に帰り着きました。
 乗り換えは赤羽駅だが、乗り換え時間が迫っていたので、車両の外観と駅名看板が撮影できなかった。
 車両はE231系の15両編成だったと報告しておく。
 これもビックリしたせいで撮影しなかったが、熱海駅を出た先にある電留線?みたいな所に横須賀線のE217系が放置されていたんだが、あれは廃車待ちだったのかな?
 あと、二宮駅付近でグリーン車を連結した中央快速線電車が試運転していたのだが。
 改めて中央快速線に導入されるというグリーン車を見ると、ドアを両開きにしたせいで、平屋席の窓が小さくなってるね。
 ただでさえ圧迫感のある平屋席なのだから、グリーン車のドアだけでも戸袋窓ありにしても良かったのでは?
 それとも、車内にそんな圧迫感を和らげる工夫でもされているのか?
 たまに東海道本線に乗ってみると面白い。

 大石寺登山のレポよりも、往復路のレポの方が濃密な不良信徒の報告でした。
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