[9月4日10:30.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
朝食を食べ終える頃には、日が差して来た。
しかし、まだ風は強い。
どうやら、『吹き返し』の風が吹いているようだ。
おかげで、沿岸部を走る鉄道には未だにダイヤ乱れが発生しているとのこと。
まあ、地下鉄沿線在住の我々には殆ど関係無い話か。
私達はもちろん、桜谷さんも日比谷線の中目黒である。
洗濯機の終了する音が聞こえた。
私が洗濯機に向かうと、リサの部屋から桜谷さんが飛び出して来た。
桜谷:「いい!自分で干します!」
桜谷さんは制作用のエプロンの下に、リサの要望で体操服と緑色のブルマを穿いている。
ブルマはリサから借りたもので、サイズがやや小さい。
愛原:「俺の服とかも入ってるから、心配しなくていいよ。別にくすねたりしないから」
桜谷:「そういうことじゃないんです!」
すると、後からリサも出て来た。
リサもまた体操服にブルマを穿いていたが、“ドキュンサーガ”の魔王様をモチーフにしている為、学校指定だった緑ブルマではなく、自前で購入した紺色ブルマを穿いている。
なるべく学販物が良いということで、オータニ製の物をネットで購入している。
その上から黒マントを羽織り、ゴツい杖を持っていた。
黒マントとゴツい杖は、演劇部から借りたものである。
リサは溜め息をついて……。
リサ:「急いで描くんじゃなかったの?」
桜谷:「も、申し訳ありません!私の洗濯物を干し終わったら、再開しますから!」
リサ:「先生がやってくれるっていうのに……」
愛原:「まあ、しょうがない。俺も頭が痛いし、リサも手伝ってくれよ?」
本当はそこまで頭痛は酷くないし、一応病院から処方された痛み止めも服用しているので、気になるほどの頭痛は今は無い。
しかし、リサにやらせておけば解決すると思ったからだ。
リサ:「先生の命令なら仕方が無い」
そう言いつつ、リサは私の服や下着を干すことに、エロい笑みを浮かべていた。
まあ、リサの機嫌が悪くならなければ良い。
案の定、桜谷さんは自分のブルマや下着を干していた。
リサ:「サクラヤ。まだ、微かにオマエの体臭が残っている」
リサは、洗濯したばかりの桜谷さんのショーツの匂いを嗅ぎながら言った。
桜谷:「か、嗅がないでください!」
リサ:「先生も嗅いでみる?わたしのも、まだ匂い残ってる」
リサはそう言って、自分の黒いスポーツメーカーのショーツを指さした。
愛原:「オマエの鼻で、だろ。ちゃんと洗剤も使ったから、匂いは落ちてるよ」
もっとも、犬並みに鼻の利くリサのことだから、犬に嗅がせれば分かるのだろうな。
リサ:「洗濯終わり」
愛原:「ご苦労さん」
洗濯物は室内干しだ。
まだ外は風が強いので、飛ばされたりしたら大変だからだ。
日の当たるリビングの窓際に干して、エアコン点けておけば、夕方までには乾くだろう。
桜谷:「あ、あまり見ないでください」
リサ:「大丈夫。サクラヤの下着は、私の後ろに隠すように干しておいた。先生が故意に見ない限りは見えない」
愛原:「うーむ……。何か、すっかり信用されとらんなぁ……」
リサ:「その代わり先生、わたしの下着ならいつでも見ていいから。何なら、今ブルマの下に穿いてるのも見る?」
愛原:「絵画制作が終わったら、ゆっくり見せてもらうから、さっさと再開したら?」
桜谷:「そうですね。リサ様、続きをお願いします」
リサ:「しょうがない……」
愛原:「昼は蕎麦かうどんでいいかな?」
私は近所の蕎麦屋から、出前を取ろうと思った。
リサ:「わたし、肉うどん大盛り!」
愛原:「それ、温かいのしか無いぞ?」
リサ:「大丈夫!全部食べれる!」
愛原:「あ、そう。桜谷さんは?」
桜谷:「あ、私は山かけうどんでお願いします」
愛原:「2人して、温かいの頼むね?」
リサ:「しょうがない。わたし、こんな格好だから暑くて。それで、冷房強めにしているの」
昨夜:「それで、私は少し寒いくらいです」
愛原:「そういうことか!」
真夏なのに黒マント羽織るから……。
愛原:「俺は天ぷらそばでいいや。冷たい奴」
リサ:「おっ、贅沢」
愛原:「しょうがないだろ。頭の傷を治すには、栄養を取って、自然治癒力を上げないとってことだ」
リサ:「私のGウィルスを使えば、たちどころに傷なんて治る」
リサは口を開けると、舌先にGウィルスに感染した寄生虫を一匹出した。
見た目は白い芋虫のようだ。
愛原:「その代わり、人間を辞めるってことだろうが。遠慮しておくよ」
リサによって『魔王軍』に加入させられた者達は、全員この寄生虫を植え付けられている(上野姉妹や、元からリサに陶酔している我那覇絵恋を除く)。
寄生虫を植え付けられた者は、リサに陶酔するよう洗脳されるのだ。
また、羞恥心も弱くなり、それでブルマを穿いて体育を受けることにも、躊躇が無くなる。
リサ:「それは残念」
リサは肩を竦めて、部屋に戻って行った。
後から部屋に戻った昨夜さんだが、リサのブルマというサイズの小さい物を穿いている為に、左後ろから白いショーツがハミパンしていたことは黙ってておくことにした。
[同日13:00.天候:晴 同マンション]
蕎麦屋:「毎度どうも!」
朝食が遅かったので、昼食もやや遅め。
だが、昼時を外したおかげで、すぐに注文してから蕎麦が来た。
愛原:「ご苦労さま」
蕎麦屋:「あれ?愛原さん、頭をケガされたんですか?」
愛原:「いやあ、ちょっと事故に遭っちゃって……」
蕎麦屋:「それは大変ですねぇ……。私もバイクで配達してるから、気をつけなくちゃ」
愛原:「そうだね」
別に私の事故は交通事故ではないのだが、ここではそういうことにしておこう。
愛原:「はい、お金」
蕎麦屋:「……あ、ちょうどですね。ありがとうございます。器は、玄関先に適当に置いといてもらえれば構いませんで。後で取りに来ます」
愛原:「分かった。ありがとう」
私が顔なじみの蕎麦屋とそんなやり取りをしていると、いつの間にか背後にリサがいた。
リサ:「肉うどん!肉うどん!」
愛原:「はいはい。それじゃ、昼食にしよう」
私達は蕎麦やうどんをダイニングに運んだ。
朝食を食べ終える頃には、日が差して来た。
しかし、まだ風は強い。
どうやら、『吹き返し』の風が吹いているようだ。
おかげで、沿岸部を走る鉄道には未だにダイヤ乱れが発生しているとのこと。
まあ、地下鉄沿線在住の我々には殆ど関係無い話か。
私達はもちろん、桜谷さんも日比谷線の中目黒である。
洗濯機の終了する音が聞こえた。
私が洗濯機に向かうと、リサの部屋から桜谷さんが飛び出して来た。
桜谷:「いい!自分で干します!」
桜谷さんは制作用のエプロンの下に、リサの要望で体操服と緑色のブルマを穿いている。
ブルマはリサから借りたもので、サイズがやや小さい。
愛原:「俺の服とかも入ってるから、心配しなくていいよ。別にくすねたりしないから」
桜谷:「そういうことじゃないんです!」
すると、後からリサも出て来た。
リサもまた体操服にブルマを穿いていたが、“ドキュンサーガ”の魔王様をモチーフにしている為、学校指定だった緑ブルマではなく、自前で購入した紺色ブルマを穿いている。
なるべく学販物が良いということで、オータニ製の物をネットで購入している。
その上から黒マントを羽織り、ゴツい杖を持っていた。
黒マントとゴツい杖は、演劇部から借りたものである。
リサは溜め息をついて……。
リサ:「急いで描くんじゃなかったの?」
桜谷:「も、申し訳ありません!私の洗濯物を干し終わったら、再開しますから!」
リサ:「先生がやってくれるっていうのに……」
愛原:「まあ、しょうがない。俺も頭が痛いし、リサも手伝ってくれよ?」
本当はそこまで頭痛は酷くないし、一応病院から処方された痛み止めも服用しているので、気になるほどの頭痛は今は無い。
しかし、リサにやらせておけば解決すると思ったからだ。
リサ:「先生の命令なら仕方が無い」
そう言いつつ、リサは私の服や下着を干すことに、エロい笑みを浮かべていた。
まあ、リサの機嫌が悪くならなければ良い。
案の定、桜谷さんは自分のブルマや下着を干していた。
リサ:「サクラヤ。まだ、微かにオマエの体臭が残っている」
リサは、洗濯したばかりの桜谷さんのショーツの匂いを嗅ぎながら言った。
桜谷:「か、嗅がないでください!」
リサ:「先生も嗅いでみる?わたしのも、まだ匂い残ってる」
リサはそう言って、自分の黒いスポーツメーカーのショーツを指さした。
愛原:「オマエの鼻で、だろ。ちゃんと洗剤も使ったから、匂いは落ちてるよ」
もっとも、犬並みに鼻の利くリサのことだから、犬に嗅がせれば分かるのだろうな。
リサ:「洗濯終わり」
愛原:「ご苦労さん」
洗濯物は室内干しだ。
まだ外は風が強いので、飛ばされたりしたら大変だからだ。
日の当たるリビングの窓際に干して、エアコン点けておけば、夕方までには乾くだろう。
桜谷:「あ、あまり見ないでください」
リサ:「大丈夫。サクラヤの下着は、私の後ろに隠すように干しておいた。先生が故意に見ない限りは見えない」
愛原:「うーむ……。何か、すっかり信用されとらんなぁ……」
リサ:「その代わり先生、わたしの下着ならいつでも見ていいから。何なら、今ブルマの下に穿いてるのも見る?」
愛原:「絵画制作が終わったら、ゆっくり見せてもらうから、さっさと再開したら?」
桜谷:「そうですね。リサ様、続きをお願いします」
リサ:「しょうがない……」
愛原:「昼は蕎麦かうどんでいいかな?」
私は近所の蕎麦屋から、出前を取ろうと思った。
リサ:「わたし、肉うどん大盛り!」
愛原:「それ、温かいのしか無いぞ?」
リサ:「大丈夫!全部食べれる!」
愛原:「あ、そう。桜谷さんは?」
桜谷:「あ、私は山かけうどんでお願いします」
愛原:「2人して、温かいの頼むね?」
リサ:「しょうがない。わたし、こんな格好だから暑くて。それで、冷房強めにしているの」
昨夜:「それで、私は少し寒いくらいです」
愛原:「そういうことか!」
真夏なのに黒マント羽織るから……。
愛原:「俺は天ぷらそばでいいや。冷たい奴」
リサ:「おっ、贅沢」
愛原:「しょうがないだろ。頭の傷を治すには、栄養を取って、自然治癒力を上げないとってことだ」
リサ:「私のGウィルスを使えば、たちどころに傷なんて治る」
リサは口を開けると、舌先にGウィルスに感染した寄生虫を一匹出した。
見た目は白い芋虫のようだ。
愛原:「その代わり、人間を辞めるってことだろうが。遠慮しておくよ」
リサによって『魔王軍』に加入させられた者達は、全員この寄生虫を植え付けられている(上野姉妹や、元からリサに陶酔している我那覇絵恋を除く)。
寄生虫を植え付けられた者は、リサに陶酔するよう洗脳されるのだ。
また、羞恥心も弱くなり、それでブルマを穿いて体育を受けることにも、躊躇が無くなる。
リサ:「それは残念」
リサは肩を竦めて、部屋に戻って行った。
後から部屋に戻った昨夜さんだが、リサのブルマというサイズの小さい物を穿いている為に、左後ろから白いショーツがハミパンしていたことは黙ってておくことにした。
[同日13:00.天候:晴 同マンション]
蕎麦屋:「毎度どうも!」
朝食が遅かったので、昼食もやや遅め。
だが、昼時を外したおかげで、すぐに注文してから蕎麦が来た。
愛原:「ご苦労さま」
蕎麦屋:「あれ?愛原さん、頭をケガされたんですか?」
愛原:「いやあ、ちょっと事故に遭っちゃって……」
蕎麦屋:「それは大変ですねぇ……。私もバイクで配達してるから、気をつけなくちゃ」
愛原:「そうだね」
別に私の事故は交通事故ではないのだが、ここではそういうことにしておこう。
愛原:「はい、お金」
蕎麦屋:「……あ、ちょうどですね。ありがとうございます。器は、玄関先に適当に置いといてもらえれば構いませんで。後で取りに来ます」
愛原:「分かった。ありがとう」
私が顔なじみの蕎麦屋とそんなやり取りをしていると、いつの間にか背後にリサがいた。
リサ:「肉うどん!肉うどん!」
愛原:「はいはい。それじゃ、昼食にしよう」
私達は蕎麦やうどんをダイニングに運んだ。