[9月1日06:30.天候:曇 東京都港区新橋 相鉄フレッサイン新橋日比谷口本館・客室→別館1F・LAD's DE WINE]
リサは昨日と同じ時間に起きると、すぐに身支度を整えた。
制服スカートの下には、緑色のブルマを穿く。
体操着と同様、着回しできるように2着持っているのだが、1着はメーカーが違った。
いくら学校指定の衣料品店とはいえ、ブルマも大量生産しているわけではないから、同じサイズのブルマが何着もあるわけではなかった。
そこでリサ、同じような色合いのブルマを通販で購入していた。
実際に購入してみると、学校指定の物よりも濃い緑色であったが、こういうのは何回か洗濯すると色落ちするものである。
また、光の加減で色合いが違って見えることもある。
一応、その程度の誤差で済ませることができた。
かつては衣料品店だけでなく、購買部でも購入できたわけだから、そういう所で買えるようになれば良いとリサは思った。
制服に着替え、学校へ行く準備をする。
手には、朝食券を持って。
リサ:(今日は善場さんと夕食したレストランに行ってみよう)
路地を挟んだ隣にある、同じホテルの別館。
そこの1階には、イタリアンレストランがある。
そこでもモーニングはやっており、ホテルで販売している朝食券を購入すれば利用できた。
本館の大戸屋と比べると、客層も少し違う。
こちらは、女性客の方が多かった。
リサ:(善場さんみたいな人、いっぱいいるなぁ……)
3つのモーニングメニューの中から選べるが、リサはソーセージとスクランブルエッグのセットにした。
飲み物はもちろん、オレンジジュース。
パンとサラダ、スープも食べ放題とのことだった。
リサ:「むふー!」
とはいえ、女性が多いということもあり、大戸屋と比べればボリュームはやや少なめ。
その為、リサはアツアツのソーセージとスクランブルエッグをすぐに平らげた。
リサ:「ご馳走様でした!」
そして、急ぎ足で新橋駅に向かう。
店員:「今日は何か、パンとサラダとスープの消費量がやたら多いような……?」
[9月1日07:50.天候:曇 同地区内 JR新橋駅→東海道線1532E列車15号車内]
昨日と同じ列車の先頭車に乗り込む。
今日は乗り込んだドアのすぐ横の2人席がまるっと空いたので、そこに座った。
〔次は東京、東京。お出口は、右側です〕
東海道線には旧型のE231系と、新型のE233系が共通運用されている。
編成車両数は決まっているものの(例えば、この1532E列車は15両編成と決まっている)、毎日同じ車両が充当されるわけではない。
だから、昨日リサの乗った附属の5両編成はE231系だったが、今日はE233系といった感じの変わり方が毎日起こるのである。
もちろん、そんなことは鉄ヲタ以外は気にしないだろう。
リサだって、せいぜい今日の方が座席が柔らかいという認識でしかなかった。
それよりも、今日の予定の方が気になった。
リサ:(今日は避難訓練か。晴れだったら校庭に避難して、雨だったら体育館に避難する)
もちろん今日が防災の日であり、基本的には関東大震災が発生した時刻に合わせて行われる。
だが、今では学校ごとに時間を定めていることが多い。
一応、東京中央学園でも昼に合わせているが、昼休み前の授業中に(形式上は)抜き打ちで行われることになっている。
それから校庭なり体育館なりに避難して、あとは校長などから訓辞を受けた後、そのまま解散して昼休みというのが通例だ。
で、今年の場合は……。
リサ:(体育の授業中だ)
リサのクラスでは、体育の授業が行われることになっていた。
本来はプールの時間なのだが、さすがに水着のままでは避難できないということで(もしも本番ならどうするんだ?)、この日は普通の体育の授業が行われることになっていた。
校庭であれば避難する必要など無いのだが、猛暑日は熱中症対策の為、体育館またはプールでの授業を行うことになっていた。
……ので、リサ達のクラスは体育館で授業を受けることになり、つまりは体操服姿のまま校庭に避難することになるのである。
とはいうものの……。
リサ:(あ、でも、雨が降ったら体育館か……)
体育館のように空調が効いている場所であり、そもそもそこで授業中であるのなら、避難の手間が無くて便利である。
もっとも、晴れたら晴れたで、そのまま校庭に出れば良いだけなので、教室からの避難よりは楽である。
リサ:(よしよし)
[同日08:20.天候:曇 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校]
リサ:「おはよー!」
小島:「おはよう!」
淀橋:「おはよう、魔王様」
リサ:「ヨンヒが退場しちゃったから、四天王1人募集しなきゃ」
四天王のうちの2人はここにいる上、もう1人は1年生の上野凛である。
小島:「1年生の凛ってコ、学年違うから、なかなか会えないじゃない?」
淀橋:「いや。案外、四天王の1人は、普段は表に出ないっていう設定も面白いよ?」
リサ:「おっ、ヨドバシ!それ、面白い!採用!」
淀橋:「あざーっす!」
もっとも、凛だけは半鬼である為か、リサからの寄生虫を受けていない。
半鬼である為、流れでそのまま『魔王軍』に加入し、何故か四天王の1人に指名されただけのことである。
小島:「凛ってコ、本当に四天王でいいんですか?」
リサ:「どういうことだ?」
小島:「あのコだけ、ブルマを穿いてませんよ?」
リサ:「なにっ!?」
淀橋:「いや、あのコ、一応、陸上部でしょ?うちの女子陸上部のユニフォームって、下はレーシングブルマだから、それを穿くことで『許して』って言ってます」
小島:「何かそれ、言い訳がましいねぇ」
小島は眼鏡をかけ直して言った。
元々は潰瘍性大腸炎が再燃していた為にガリガリに痩せていたが、リサの『老廃物吸収』『下血吸血』『寄生虫植付』により緩解し、食欲が戻ったことで体格が改善し、また元の明るい性格に戻っている。
リサ:「うちの女子陸上部のユニフォームって、どんなヤツ?」
淀橋:「青山学院大学の女子ユニフォームみたいな感じだね」
小島:「いや、そう言われても分かんないって」
小島がツッコんだ。
リサ:「スクールカラーの緑色か?」
淀橋:「そんな感じ。で、体育用のブルマと区別する為に、両脇に白いラインが1本入ってるの」
リサ:「ほおほお。よし、リンに後で見せてもらおう」
淀橋:「ユニフォームは、あくまで試合に出る時だけで、通常の部活動では普通のジャージだよ」
リサ:「でも、持ってるんだろ?リンに後で見せてもらおう」
小島:「じゃあ、LINE送っとくね」
リサ:「サンキュ」
こうして、朝のホームルームが始まった。
リサは昨日と同じ時間に起きると、すぐに身支度を整えた。
制服スカートの下には、緑色のブルマを穿く。
体操着と同様、着回しできるように2着持っているのだが、1着はメーカーが違った。
いくら学校指定の衣料品店とはいえ、ブルマも大量生産しているわけではないから、同じサイズのブルマが何着もあるわけではなかった。
そこでリサ、同じような色合いのブルマを通販で購入していた。
実際に購入してみると、学校指定の物よりも濃い緑色であったが、こういうのは何回か洗濯すると色落ちするものである。
また、光の加減で色合いが違って見えることもある。
一応、その程度の誤差で済ませることができた。
かつては衣料品店だけでなく、購買部でも購入できたわけだから、そういう所で買えるようになれば良いとリサは思った。
制服に着替え、学校へ行く準備をする。
手には、朝食券を持って。
リサ:(今日は善場さんと夕食したレストランに行ってみよう)
路地を挟んだ隣にある、同じホテルの別館。
そこの1階には、イタリアンレストランがある。
そこでもモーニングはやっており、ホテルで販売している朝食券を購入すれば利用できた。
本館の大戸屋と比べると、客層も少し違う。
こちらは、女性客の方が多かった。
リサ:(善場さんみたいな人、いっぱいいるなぁ……)
3つのモーニングメニューの中から選べるが、リサはソーセージとスクランブルエッグのセットにした。
飲み物はもちろん、オレンジジュース。
パンとサラダ、スープも食べ放題とのことだった。
リサ:「むふー!」
とはいえ、女性が多いということもあり、大戸屋と比べればボリュームはやや少なめ。
その為、リサはアツアツのソーセージとスクランブルエッグをすぐに平らげた。
リサ:「ご馳走様でした!」
そして、急ぎ足で新橋駅に向かう。
店員:「今日は何か、パンとサラダとスープの消費量がやたら多いような……?」
[9月1日07:50.天候:曇 同地区内 JR新橋駅→東海道線1532E列車15号車内]
昨日と同じ列車の先頭車に乗り込む。
今日は乗り込んだドアのすぐ横の2人席がまるっと空いたので、そこに座った。
〔次は東京、東京。お出口は、右側です〕
東海道線には旧型のE231系と、新型のE233系が共通運用されている。
編成車両数は決まっているものの(例えば、この1532E列車は15両編成と決まっている)、毎日同じ車両が充当されるわけではない。
だから、昨日リサの乗った附属の5両編成はE231系だったが、今日はE233系といった感じの変わり方が毎日起こるのである。
もちろん、そんなことは鉄ヲタ以外は気にしないだろう。
リサだって、せいぜい今日の方が座席が柔らかいという認識でしかなかった。
それよりも、今日の予定の方が気になった。
リサ:(今日は避難訓練か。晴れだったら校庭に避難して、雨だったら体育館に避難する)
もちろん今日が防災の日であり、基本的には関東大震災が発生した時刻に合わせて行われる。
だが、今では学校ごとに時間を定めていることが多い。
一応、東京中央学園でも昼に合わせているが、昼休み前の授業中に(形式上は)抜き打ちで行われることになっている。
それから校庭なり体育館なりに避難して、あとは校長などから訓辞を受けた後、そのまま解散して昼休みというのが通例だ。
で、今年の場合は……。
リサ:(体育の授業中だ)
リサのクラスでは、体育の授業が行われることになっていた。
本来はプールの時間なのだが、さすがに水着のままでは避難できないということで(もしも本番ならどうするんだ?)、この日は普通の体育の授業が行われることになっていた。
校庭であれば避難する必要など無いのだが、猛暑日は熱中症対策の為、体育館またはプールでの授業を行うことになっていた。
……ので、リサ達のクラスは体育館で授業を受けることになり、つまりは体操服姿のまま校庭に避難することになるのである。
とはいうものの……。
リサ:(あ、でも、雨が降ったら体育館か……)
体育館のように空調が効いている場所であり、そもそもそこで授業中であるのなら、避難の手間が無くて便利である。
もっとも、晴れたら晴れたで、そのまま校庭に出れば良いだけなので、教室からの避難よりは楽である。
リサ:(よしよし)
[同日08:20.天候:曇 東京都台東区上野 東京中央学園上野高校]
リサ:「おはよー!」
小島:「おはよう!」
淀橋:「おはよう、魔王様」
リサ:「ヨンヒが退場しちゃったから、四天王1人募集しなきゃ」
四天王のうちの2人はここにいる上、もう1人は1年生の上野凛である。
小島:「1年生の凛ってコ、学年違うから、なかなか会えないじゃない?」
淀橋:「いや。案外、四天王の1人は、普段は表に出ないっていう設定も面白いよ?」
リサ:「おっ、ヨドバシ!それ、面白い!採用!」
淀橋:「あざーっす!」
もっとも、凛だけは半鬼である為か、リサからの寄生虫を受けていない。
半鬼である為、流れでそのまま『魔王軍』に加入し、何故か四天王の1人に指名されただけのことである。
小島:「凛ってコ、本当に四天王でいいんですか?」
リサ:「どういうことだ?」
小島:「あのコだけ、ブルマを穿いてませんよ?」
リサ:「なにっ!?」
淀橋:「いや、あのコ、一応、陸上部でしょ?うちの女子陸上部のユニフォームって、下はレーシングブルマだから、それを穿くことで『許して』って言ってます」
小島:「何かそれ、言い訳がましいねぇ」
小島は眼鏡をかけ直して言った。
元々は潰瘍性大腸炎が再燃していた為にガリガリに痩せていたが、リサの『老廃物吸収』『下血吸血』『寄生虫植付』により緩解し、食欲が戻ったことで体格が改善し、また元の明るい性格に戻っている。
リサ:「うちの女子陸上部のユニフォームって、どんなヤツ?」
淀橋:「青山学院大学の女子ユニフォームみたいな感じだね」
小島:「いや、そう言われても分かんないって」
小島がツッコんだ。
リサ:「スクールカラーの緑色か?」
淀橋:「そんな感じ。で、体育用のブルマと区別する為に、両脇に白いラインが1本入ってるの」
リサ:「ほおほお。よし、リンに後で見せてもらおう」
淀橋:「ユニフォームは、あくまで試合に出る時だけで、通常の部活動では普通のジャージだよ」
リサ:「でも、持ってるんだろ?リンに後で見せてもらおう」
小島:「じゃあ、LINE送っとくね」
リサ:「サンキュ」
こうして、朝のホームルームが始まった。