[11月28日14:45.天候:晴 東京都墨田区菊川 愛原のマンション]
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
久しぶりに私は自分の家に帰って来ることができた。
実に感慨深い。
愛原:「いやあ、自分ちはいいなぁ……」
私は部屋に入ると、リビングのソファに座り込んだ。
高橋:「この部屋も先生が帰って来てくれたことで、寂しくなくなりますよ。寛いでてください。後でコーヒー入れますから」
リサ:「あっ、私が入れるー!」
高橋:「オマエはさっさと着替えて来いよ」
リサ:「『リサ・トレヴァーのJCカフェ』開店しまーっす!」
愛原:「何だそりゃ……」
高橋:「バリスタにカートリッジ入れて、ボタン押すだけだろうが」
リサは私にコーヒーを入れてくれるまで、制服を着ていた。
リサ:「どうぞ、ごゆっくり」
愛原:「あ、ああ。ありがとう」
リサ:「ふふ……。着替えて来るね」
リサはそう言って、自分の部屋に戻って行った。
いやあ、それにしてもやっぱり自分の家は落ち着くなぁ……。
いやいや!
ラスボスも張れる上級BOWリサ・トレヴァーや、道路交通法違反から暴行、傷害罪で前科ン犯の元ヤンと1つ屋根の下で落ち着くって!
私も感覚がズレてきてるのかな……。
高橋:「先生、明日はどうします?一応、日曜日ですが……」
愛原:「そうだなぁ……。事務所に行ってみよう。高野君がいなくなって、事務作業とか大変なんだろう?」
高橋:「ボスも気に掛けてくれますし、リサの様子を見に来た姉ちゃんが時々手伝ってくれますんで……」
愛原:「自分達で何とかしなきゃいかんな。高橋もパソコン使えるんだから、事務作業も覚えてくれよ」
高橋:「はい、そりゃもう」
リサ:「私も手伝うー」
私服に着替えたリサが会話に参加してきた。
グレーのフード付きパーカーに、デニムのショートパンツを穿いている。
高橋:「オマエは学校があんだろうが」
リサ:「だから、学校が終わった時とか、明日とか手伝うの」
愛原:「パソコン使えるのか?」
リサ:「使えるようになったよ。先生が買ってくれたおかげで」
愛原:「へえ……。まあいいや。斉藤さんとかと一緒に出掛けないのか?」
リサ:「特に話は無いねぇ。多分、サイトーも実家に帰ってると思うから」
愛原:「なるほどな。ということは、だ。高橋、明日は霧崎さんとデートできるんじゃないのか?」
高橋:「どうっスかねぇ?あいつは……」
リサ:「うん。いいと思う」
愛原:「だろ?」
高橋:「仕事の方が優先っスよ」
愛原:「事務作業やるだけなら、昼までに終わるんじゃないのか?」
高橋:「いや、まあ、そりゃそうっスけど。俺は先生の弟子なんスから、やっぱ勉強一筋っス」
愛原:「たまには休みも必要さ。俺が入院中、事務所の方は任せっきりだったからな。息抜きしていいんだぞ?」
高橋:「俺は大丈夫っスよ」
その時、スマホの着信音がした。
リサのスマホだった。
リサ:「あ、サイトーからだ。『明日、遊びに行っていい?』だって」
愛原:「うちにか?いいんじゃないか。どうせ俺も高橋も事務所だし」
リサ:「私も手伝うって」
愛原:「じゃあ、午後からかな」
リサ:「うん」
リサは斉藤さんに、午後からならOKというレスをした。
リサ:「これでよしっと」
愛原:「斉藤さん、実家にいないのか?」
リサ:「空手道場にいるみたいだねぇ」
高橋:「稽古の最中に、なにラインしてんだよw あのレズガキ」
リサ:「今は休憩中みたい」
愛原:「何気に斉藤さんの空手の腕に助けられた部分もあるから、そこは侮れないぞ?」
リサ:「確かに。サイトーの空手技で、クリーチャーがピヨッたのは見ものだった」
確か、鳴子温泉で餓鬼みたいなクリーチャーと戦った時か。
斉藤さんがそいつの頭に拳を入れてくれたおかげで、すばしっこい餓鬼が脳震盪のようにフラついた。
その隙に高橋がマグナムを撃ち込んで倒したんだったか。
高橋:「先生。今日は先生の快気祝いをしたいと思います」
愛原:「え?そんな、いいよ」
高橋:「いえ。是非やらせてください」
愛原:「そ、そうか」
高橋:「つーわけで、ライフ行ってきます」
愛原:「あ、ああ」
リサにも買い物の手伝いをさせると思いきや……。
高橋:「リサは先生に付いてやれ」
リサ:「りょーかい!」
1人で行くらしい。
高橋:「それじゃ、行ってきます」
愛原:「ああ。頼むよ」
高橋が出て行くと、リサが言った。
リサ:「この時間、サイトーのメイドさんも買い物に行く時間なんだよ。それ狙いだね」
愛原:「そういうことか!」
リサ:「じゃあ、2人っきりになったことだし、もっと別のことしようか?」
リサは目を細めて妖艶な笑みを浮かべた。
まだ15歳なのに、この妖艶さは……。
ああ、そうか。
リサ・トレヴァーだからこの肉体年齢だが、元々の生年月日としては私より年上なんだもんな。
愛原:「何をする気だよ?」
リサ:「お疲れの先生に、『リサ・トレヴァーのJCリフレ』オープンします!」
愛原:「そういうことか」
リサ:「じゃ、やっぱり着替えて来ないとね」
愛原:「いいよ。いちいち制服に着替えなくても」
リサ:「そう?でも……うん。それじゃあ……準備するから、ちょっと待っててね」
リサはそう言って、再び自分の部屋に戻った。
しばらくして……。
リサ:「『リサ・トレヴァーのJCリフレ』へようこそー!」
リサは制服ではなく、学校の体操服に着替えていた。
上は白いTシャツ、下は学園のシンボルカラーである緑色のショートパンツである。
昔はブルマだっただろうに、時代の流れだな。
でもまあ、制服よりは体操服の方が動き易いか。
私は早速、リサの部屋に向かった。
リサ:「では、まずフットバスから~」
愛原:「いいねぇ」
私はプラスチックのたらいに張られたお湯の中に足を入れた。
リサ:「先生、ずっと長い入院してて、しかも帰りも長旅だったから疲れてるでしょ?」
愛原:「まあな」
リサ:「体中、老廃物が凝り固まってそうだねぇ……。今日はそれを全部食べて……もとい、吸い出してあげるねぇ」
愛原:「お手柔らかによろしく」
人間の血肉を食らわない代わりに、老廃物でBOWとしての食欲を満たせているのだから、結果オーライか。
リサに血中の老廃物を吸い出してもらうことで、確かに血液はサラサラになる感じがするのだから。
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
久しぶりに私は自分の家に帰って来ることができた。
実に感慨深い。
愛原:「いやあ、自分ちはいいなぁ……」
私は部屋に入ると、リビングのソファに座り込んだ。
高橋:「この部屋も先生が帰って来てくれたことで、寂しくなくなりますよ。寛いでてください。後でコーヒー入れますから」
リサ:「あっ、私が入れるー!」
高橋:「オマエはさっさと着替えて来いよ」
リサ:「『リサ・トレヴァーのJCカフェ』開店しまーっす!」
愛原:「何だそりゃ……」
高橋:「バリスタにカートリッジ入れて、ボタン押すだけだろうが」
リサは私にコーヒーを入れてくれるまで、制服を着ていた。
リサ:「どうぞ、ごゆっくり」
愛原:「あ、ああ。ありがとう」
リサ:「ふふ……。着替えて来るね」
リサはそう言って、自分の部屋に戻って行った。
いやあ、それにしてもやっぱり自分の家は落ち着くなぁ……。
いやいや!
ラスボスも張れる上級BOWリサ・トレヴァーや、道路交通法違反から暴行、傷害罪で前科ン犯の元ヤンと1つ屋根の下で落ち着くって!
私も感覚がズレてきてるのかな……。
高橋:「先生、明日はどうします?一応、日曜日ですが……」
愛原:「そうだなぁ……。事務所に行ってみよう。高野君がいなくなって、事務作業とか大変なんだろう?」
高橋:「ボスも気に掛けてくれますし、リサの様子を見に来た姉ちゃんが時々手伝ってくれますんで……」
愛原:「自分達で何とかしなきゃいかんな。高橋もパソコン使えるんだから、事務作業も覚えてくれよ」
高橋:「はい、そりゃもう」
リサ:「私も手伝うー」
私服に着替えたリサが会話に参加してきた。
グレーのフード付きパーカーに、デニムのショートパンツを穿いている。
高橋:「オマエは学校があんだろうが」
リサ:「だから、学校が終わった時とか、明日とか手伝うの」
愛原:「パソコン使えるのか?」
リサ:「使えるようになったよ。先生が買ってくれたおかげで」
愛原:「へえ……。まあいいや。斉藤さんとかと一緒に出掛けないのか?」
リサ:「特に話は無いねぇ。多分、サイトーも実家に帰ってると思うから」
愛原:「なるほどな。ということは、だ。高橋、明日は霧崎さんとデートできるんじゃないのか?」
高橋:「どうっスかねぇ?あいつは……」
リサ:「うん。いいと思う」
愛原:「だろ?」
高橋:「仕事の方が優先っスよ」
愛原:「事務作業やるだけなら、昼までに終わるんじゃないのか?」
高橋:「いや、まあ、そりゃそうっスけど。俺は先生の弟子なんスから、やっぱ勉強一筋っス」
愛原:「たまには休みも必要さ。俺が入院中、事務所の方は任せっきりだったからな。息抜きしていいんだぞ?」
高橋:「俺は大丈夫っスよ」
その時、スマホの着信音がした。
リサのスマホだった。
リサ:「あ、サイトーからだ。『明日、遊びに行っていい?』だって」
愛原:「うちにか?いいんじゃないか。どうせ俺も高橋も事務所だし」
リサ:「私も手伝うって」
愛原:「じゃあ、午後からかな」
リサ:「うん」
リサは斉藤さんに、午後からならOKというレスをした。
リサ:「これでよしっと」
愛原:「斉藤さん、実家にいないのか?」
リサ:「空手道場にいるみたいだねぇ」
高橋:「稽古の最中に、なにラインしてんだよw あのレズガキ」
リサ:「今は休憩中みたい」
愛原:「何気に斉藤さんの空手の腕に助けられた部分もあるから、そこは侮れないぞ?」
リサ:「確かに。サイトーの空手技で、クリーチャーがピヨッたのは見ものだった」
確か、鳴子温泉で餓鬼みたいなクリーチャーと戦った時か。
斉藤さんがそいつの頭に拳を入れてくれたおかげで、すばしっこい餓鬼が脳震盪のようにフラついた。
その隙に高橋がマグナムを撃ち込んで倒したんだったか。
高橋:「先生。今日は先生の快気祝いをしたいと思います」
愛原:「え?そんな、いいよ」
高橋:「いえ。是非やらせてください」
愛原:「そ、そうか」
高橋:「つーわけで、ライフ行ってきます」
愛原:「あ、ああ」
リサにも買い物の手伝いをさせると思いきや……。
高橋:「リサは先生に付いてやれ」
リサ:「りょーかい!」
1人で行くらしい。
高橋:「それじゃ、行ってきます」
愛原:「ああ。頼むよ」
高橋が出て行くと、リサが言った。
リサ:「この時間、サイトーのメイドさんも買い物に行く時間なんだよ。それ狙いだね」
愛原:「そういうことか!」
リサ:「じゃあ、2人っきりになったことだし、もっと別のことしようか?」
リサは目を細めて妖艶な笑みを浮かべた。
まだ15歳なのに、この妖艶さは……。
ああ、そうか。
リサ・トレヴァーだからこの肉体年齢だが、元々の生年月日としては私より年上なんだもんな。
愛原:「何をする気だよ?」
リサ:「お疲れの先生に、『リサ・トレヴァーのJCリフレ』オープンします!」
愛原:「そういうことか」
リサ:「じゃ、やっぱり着替えて来ないとね」
愛原:「いいよ。いちいち制服に着替えなくても」
リサ:「そう?でも……うん。それじゃあ……準備するから、ちょっと待っててね」
リサはそう言って、再び自分の部屋に戻った。
しばらくして……。
リサ:「『リサ・トレヴァーのJCリフレ』へようこそー!」
リサは制服ではなく、学校の体操服に着替えていた。
上は白いTシャツ、下は学園のシンボルカラーである緑色のショートパンツである。
昔はブルマだっただろうに、時代の流れだな。
でもまあ、制服よりは体操服の方が動き易いか。
私は早速、リサの部屋に向かった。
リサ:「では、まずフットバスから~」
愛原:「いいねぇ」
私はプラスチックのたらいに張られたお湯の中に足を入れた。
リサ:「先生、ずっと長い入院してて、しかも帰りも長旅だったから疲れてるでしょ?」
愛原:「まあな」
リサ:「体中、老廃物が凝り固まってそうだねぇ……。今日はそれを全部食べて……もとい、吸い出してあげるねぇ」
愛原:「お手柔らかによろしく」
人間の血肉を食らわない代わりに、老廃物でBOWとしての食欲を満たせているのだから、結果オーライか。
リサに血中の老廃物を吸い出してもらうことで、確かに血液はサラサラになる感じがするのだから。