報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” BOWリサ・トレヴァーについて。

2020-11-27 21:13:04 | 私立探偵 愛原学シリーズ
 BOWとはBio Organic Weaponの略称で、生物兵器のこと。
 ここでは炭疽菌や天然痘ウィルスのようなウィルスそのものではなく、それらを使って人工的に生み出された兵器生物のことを指すことが多い。

 リサ・トレヴァーとは1960年代にアメリカのアンブレラ本社の策略により監禁され、様々な非人道的実験を受けてBOW化した少女のこと。
 日本ではそのデータを引き継いで研究を続け、生み出された少女達のことをBOW名として呼ぶ。
 オリジナル版は14歳の時にアンブレラ社に捕まり、1990年代後半に警察の特殊部隊と初めて交戦した(ゲーム“バイオハザード hdリマスター”)。
 なので、ゲームに登場した際は既に40代であったと思われる。

 日本では様々な方法によって日本各地から捕らわれた少年少女が非人道的な実験・改造手術により生み出された(一部、『0番』の善場優菜や『6番』の吉田美亜など、成人女性もいる)。

 『0番』:善場優菜。大学生の時、日本アンブレラより派遣されていた客員教授の男に騙されて捕らわれ、リサ・トレヴァーとなる改造手術を受けた。本来のナンバリングは『12番』。但し、改造手術直後、目覚めるまでの昏睡状態の間にNPO法人デイライトがBSAAと共に突入。研究所は制圧され、関係者は全員逮捕された。善場も救出され、人間に戻る為の改造手術を受け、それに成功。大学に復学後、デイライトに入ってエージェントの仕事をしている。

 『1番』:現在判明しているリサ・トレヴァーの中で最も謎の多い存在。霧生市内に潜伏していると見られ、善場達が捜索するものの、現段階に至るまで情報すら掴めず。日本アンブレラによれば、『2番』と共に完成品であることのこと。

 『2番』:愛原リサ。最後まで霧生市の研究所に取り残され、そこでバイオハザードを引き起こした。タイラントを使役し、またハンターなどの下級BOWを一睨みで怯ませることができる。本人の記憶並びに公式資料にも、彼女が人間を捕食したことが無い為、善場に見込まれ、人間に戻る為の方法を模索している(善場と同じ方法は、こちらのリサには無理らしい)。人間の血肉は食らったことが無いとされるが、食欲が無いわけではなく、『6番』が展開した惨殺現場を見て、涎を垂らしたくらい。最近では人間の老廃物でもその食欲を満たせることが分かった為、それで代用している(糞尿でも良いようだが、体の外に出た物は汚らしくて食えたものではないとのこと)。但し、その際は口ではなく、触手で吸い出している。愛原学を心底から慕っており、愛原の命令は何でも聞くと誓っている。その為、その誓いが破られなければ、2度と人間を襲うことはないとされる。

 『3番』:西日本に潜伏していたリサ・トレヴァー。栗原蓮華によって斬り伏せられている。

 『4番』:宮城県仙台市郊外に暫く『2番』と共に潜伏していた。BSAA突入の際に暴走し、おぞましい化け物となったものの、BSAAによって最終的には殺処分された。

 『5番』:『3番』とは違う西日本地域に潜伏していたらしいが、同じく栗原蓮華に斬り伏せられている。

 『6番』:宮城県美里町に潜伏していた。吉田美亜という成人女性に化けて潜伏していたが、人肉食習慣は止められず、それを続けていた。訪問してきた高橋と『2番』のリサを襲うものの、太陽の光に弱く、突入してきた愛原学と愛原公一の車によって家の壁を壊され、そこから差してきた西日の直射を浴び、断末魔を上げながら消えていった。

 『7番』:霧生市に潜伏していた。県道・霧生バイパス上で愛原達と交戦。ハンターを使役できるものの、それより超絶強いタイラントを使役できる『2番』の前では大して強くはなかった。

 『8番』:霧生市に潜伏していた。市役所庁舎1階ホールにて栗原蓮華、善場と交戦していたが、蓮華によって首を刎ねられる。直後、ホールにやってきた愛原達に狙いを定め、体内に有したウィルスを濃縮還元した血反吐を高橋に浴びせて道連れとするものの、それを庇った愛原が感染してしまう。直後、激昂した高橋に残った頭部をマグナム44で撃ち抜かれ、とどめを刺された。『9番』とは双子の姉妹の姉。

 『9番』:霧生市に潜伏していた。市役所庁舎8階市民ラウンジに愛原、高橋、『2番』と交戦。高橋の銃撃を触手や手を変化させた盾で弾くなどの強い防御力を見せたが、『2番』の強さは格上で、簡単にやられた(愛原に御褒美を約束されていたので、それも精神的に強化された理由かもしれない)。尚、仮面の下はおぞましい化け物となっており、リサ・トレヴァー達が一部を除いて白い仮面を着けるのは、それを隠す為でもあることが分かった。『8番』とは双子の姉妹の妹であるという。非常階段の鍵を持っており、これが愛原達の脱出の手助けとなった。

 『10番』:東京中央学園中等部に在籍し、新聞部の部長も務めていた加藤。今まで登場してきたリサ・トレヴァーの中でも唯一の少年。彼もまた人肉食の経験があったようだが、蓮華や『2番』の敵ではなかった。

 『11番』:神奈川県相模原市緑区の国家公務員特別研修センターに乱入してきた。決闘終了直後で疲弊した蓮華や『2番』のリサを狙って来た卑怯者だが、こちらもその場で排除された。

 『12番』:善場優菜のこと。人間に戻る為の改造手術に成功し、『0番』に変更した為、現在は欠番である。人間に戻れても尚、ナンバリングされているのは、その手術ですら実験の延長線であり、未だに経過観察中だからである。

 『13番』以降:存在するのかどうか不明。今のところ押収した資料には、明確な数が記載されていないらしい。

 
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“私立探偵 愛原学” 「『8番』の特攻」

2020-11-27 20:39:04 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[11月7日17:00.天候:晴 某県霧生市中心街 市役所庁舎]

 いや、こりゃもうヒドいなんてもんじゃないよ!

 私は後に善場主任にそう報告している。
 どうやら屋上に別のリサ・トレヴァーがいるらしいのだが、私達が行くより先にBSAAが発見して総攻撃しているらしい。
 庁舎の中に私達がいることを知らずに。
 私達は階段を駆け下りて、1階に辿り着いた。
 そして、ホールへのドアを開けようとした時だった。

 リサ:「あ、開かない!?開かないよ、先生!」

 天井が崩れて来ている中、リサは絶望的な声を上げた。
 どうやら鍵が掛かっているらしい。
 そこで私は、『9番』が持っていた鍵を使った。

 愛原:「開いた!」

 どうやら本当にキーアイテムだったらしい。
 ということは、『9番』は中ボスか何かか?
 大ボスとして現れるのは『8番』か、それとも『1番』か。
 はたまた『0番』か……。
 ドアを開けて、1階のホールに飛び出した私達が見たのは……。

 善場:「死になさい、『8番』!」
 栗原蓮華:「でやぁーっ!」

 ズバッと敵の首を跳ね飛ばす栗原蓮華さんの姿だった。
 どうやら無事だったらしい。
 で、刎ね飛ばした首というのは……リサ・トレヴァーかな?
 その首が私達の所に飛んできて……。

 『8番』:「ブボッ!」

 首だけになった『8番』と思しきリサ・トレヴァーが私達の方を見てニヤリと笑い、血反吐を吐き掛けた。

 愛原:「高橋、危ない!」

 それは高橋に降り掛かるところであり、私は咄嗟に庇った。
 その為、私はヤツの血反吐をモロに被ることになった。

 『2番』:「先生!!」

 『2番』のリサが青ざめた顔で私に駆け寄って来る。

 『8番』:「ハハハ……!フザけやがって……!こうなったら……道連れだ……!」
 高橋:「てめぇ!」

 高橋がマグナム44を『8番』の首に何発も撃ち込む。
 それで『8番』の頭は潰れたスイカのようになった。

 『2番』:「先生!先生!」

 『2番』のリサは『8番』が私に何をしたか知っているようだ。
 ああ、そうだ……。
 ヤツは……道連れとか言ってたな……。
 か、体に力が入らない……悪寒がする……頭が痛い……。

 善場:「高橋助手!早く愛原所長を外へ!」
 高橋:「お、おう!」
 善場:「メーデー!メーデー!こちらデイライト!至急、救助隊をハート2に派遣されたし!1名感染したもよう!」

 段々と落ちて行く意識の中、善場主任が手持ちの無線機で救助を呼ぶ声だけが、私が最後に聞いた言葉だった。

 HQ:「HQよりデイライト!ハート2は“青いアンブレラ”の攻撃を受けている。救助隊を派遣するのは難しい。速やかにハート1より離脱されたし!」

 何だって……?
 ここを攻撃してるのは……“青いアンブレラ”だぁ……?
 何でだ……?
 彼らは……BSAAの友軍ではないのか……?

                         To be continued...
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

“私立探偵 愛原学” 「『9番』を倒して脱出」

2020-11-27 14:34:39 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[11月7日16:30.天候:晴 某県霧生市中心部 市役所8F「市民ラウンジ」]

 『9番』:「え……?カハッ……!」

 勝負は一瞬で付いた。
 『2番』のリサが両手から出した触手が『9番』の心臓と喉を貫いたのだ。
 バタッと倒れる『9番』。

 『2番』:「言ったでしょ?私の勝ちだって」

 『2番』のリサは仮面を取ると、愛らしい顔に笑みを浮かべた。

 愛原:「何だって、そんなに強いんだ!?」
 『2番』:「私は完成品で、あいつは失敗作なんでしょ?だからじゃない?」
 愛原:「いや、それにしたって……」

 高橋はマシンガンではなく、マグナム44を構えたまま『9番』に近づいた。
 どうやら、とどめを刺すつもりらしい。

 高橋:「その前に顔見せろや!」

 高橋は仰向けに倒れた『9番』の仮面を取り去った。
 日本版リサ・トレヴァーは、成人女性だった『6番』や唯一の男子である『10番』を除いて、全員が白い仮面とセーラー服を着ている。
 大抵は顔立ちの美しい女性または少女である。
 『7番』も鬼の姿をしていたが、人間だった頃は美少女だったのだろうという面影があった。
 しかし、この『9番』は……。

 高橋:「うわっ、化け物!」

 仮面の下はおぞましい化け物の顔をしていた。
 まず、目が4つある。
 通常の2つ以外に、額の右寄りに1個、左の頬に1個ある。
 額の上には小さな角が3本生えていて、半開きになった口からは牙が覗いていたが、全ての歯が尖っていた。

 高橋:「死ねや!」

 高橋は『9番』の頭にマグナムを3発も発砲した。
 頭が無くなった『9番』は、周囲に血の海を作る。

 『2番』:「化け物は死ぬまで化け物。とんだブーメランだよね」

 リサも第1形態の鬼の姿はしていたが、こちらはまだ『鬼』であって、『化け物』ではない。
 触手も、もう掌に収めている。

 愛原:「なあ、リサ」
 『2番』:「なに?」
 愛原:「お前達が仮面をしている理由って、もしかして、顔があんな風に化け物になるからなのか?それを隠す為に……」
 『2番』:「それもあるのかもね」
 愛原:「お前がさっき仮面をしてたのは、まさか……」
 『2番』:「私は第2形態以降になるかもしれなかった。そうなると、私も顔が化け物になっちゃう。だから、それを隠したかったの。でも、どうやらその心配は無かったみたい」

 第2形態までは何とか人間の顔を保てていれたはずだが、変異してしまって、それもダメになってしまったのだろうか?
 それとも、思春期特有の気にし過ぎか?

 高橋:「先生。確かCウィルスを『薬』として投与したヤツが、ああいう顔になるんじゃなかったでしたっけ?」
 愛原:「Cウィルスか!そうだな」

 Cウィルスを細菌兵器としてばら撒くと、感染した人間はゾンビになる。
 しかしそれを原材料とした薬剤を、決められた量で投与すると、また別の化け物になる。
 それまでのウィルスと違うのは、顔以外は人間の姿を留めていられること。
 ある程度の知能や知性は保てていられ、普通に言葉は話せるし、被投与者同士にも仲間意識が現れる。
 顔が化け物になるだけで。
 その為、被投与者は化け物になった顔を隠す為、仮面を着けるのである。

 愛原:「しかし、Cウイルスが世に出たのは2013年頃だ。日本版リサ・トレヴァーはそれ以前だろ?おかしくないか?」

 リサ・トレヴァーが体内に有したTウィルスだのGウィルスだのを合成して、偶然にできたのだろうか?
 資料では、Cウィルスはそのような作り方ではなかったはずだが……。

 愛原:「いつもの間にか外が暗くなった。もうこんな時間だ。『9番』が来るのか?」
 高橋:「そんな感じしないっスね?」

 いつまで待っててもしょうがない。
 私はさっき乗って来たエレベーターのボタンを押した。
 だが、電源が切れてしまったのか、エレベーターはうんともすんとも言わなかった。

 愛原:「しょうがない。階段で下りるか」
 『2番』:「先生、『9番』のヤツ、何か持ってるよ?」

 『2番』のリサが『9番』のセーラー服の中から、1つの鍵を取り出した。

 愛原:「キーアイテムか。もらっとけもらっとけ」

 で、ついでに『2番』のリサ、『9番』のスカートをまくる。

 『2番』:「リサ・トレヴァーって、スパッツ穿く習慣無いんだよ」
 愛原:「いいから放っとけよ。さすがに化け物のパンツは見たくない」
 『2番』:「ああ、それもそうだよね」

 『2番』のリサは鍵だけ持ってくると、私の横に来た。

 高橋:「先生、向こうに非常階段があります。ただ、シャッターが邪魔で……」
 愛原:「分かった。今行く」

 私達はエレベーターホールの向こうに行った。
 すると確かに防火シャッターが、これまた3分の1程度開いた状態で下りていた。

 愛原:「よし、開けるぞ」

 私と高橋でシャッターを半分くらいまで開け、その隙に『2番』のリサがするりと向こう側に行く。
 今度は四つん這いではなかった。
 そして、今度は私達が向こう側に行き、シャッターから手を放す。
 するとやっぱりシャッターが、ガッシャーンと大きな音を立てて勢い良く閉まった。

 愛原:「よし。このまま下へ向かうぞ」
 『2番』:「待って!上からリサ・トレヴァーの気配がする!」
 愛原:「なに!?」

 上は屋上になっている。
 どうやら、『8番』は屋上にいるようだ。

 高橋:「先生、行きましょう」
 愛原:「ああ。……いや、ちょっと待て」
 高橋:「何ですか?」
 愛原:「まずは善場主任に連絡しよう」
 『2番』:「電波が入らないんだよ、この町」
 愛原:「あっ!」

 バイオハザードのせいで携帯電話の基地局も全滅した為、町全体で電波が入らない地域と化していた。
 ゲームシリーズでも、主人公達が仲間との連絡に携帯電話を使わず、トランシーバーや固定電話などを使うのはそれが理由である。

 愛原:「だったら、あれだ。1度、善場主任と合流しよう。もう1度、例の爆発現場に行くんだ。その周辺にいるかもしれない」
 高橋:「マジっスか?敵が上にいるのに、逃げるみたいで……」
 愛原:「善場主任だって、ここのリサ・トレヴァーに尋問したいと言ってただろう?だけど、『9番』は倒してしまった。もちろん、俺達が聞き出したことはあるが、善場主任が聞き出したいこともあるだろう。特に、『1番』の場所な」
 高橋:「な、なるほど」
 愛原:「というわけで、一旦引き上げよう。リサ、『8番』の動きに注意してくれ。もしかしたら、追ってくるかもしれないからな」
 『2番』:「分かった」

 私達が下への階段を下り始めた時だった。
 突然、頭上から大きな爆発音と共に、大きな揺れが私達を襲った。

 愛原:「なっ、何だァ!?」
 高橋:「奴の攻撃っスかね!?」
 『2番』:「爆弾の音みたいだったけど!?」

 そして、もう1回!
 今度は天井板が落ちて来た。

 愛原:「もしかしたら、BSAAが『8番』を見つけて攻撃しているのかもしれないぞ!?」

 実際、外からヘリコプターの音も聞こえる。
 グレネードランチャーで攻撃すれば、こんな感じになるかもしれない。
 そういえば、ガトリング砲の音もする。
 ガトリング砲で攻撃しながら、時折グレネードも発射して攻撃しているものと思われる。

 愛原:「急げ!巻き込まれるぞ!」
 高橋:「は、はい!!」

 私達は急いで非常階段を駆け下りた。
 これは外階段ではなく、建物の内側にあり、窓も一切無いので外の様子は分からない。
 その為、外からも私達がいることに気づかず、遠慮無く攻撃しているのだろう。
コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする