報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
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 実際のものとは異なります。

“私立探偵 愛原学” 「『8番』の特攻」

2020-11-27 20:39:04 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[11月7日17:00.天候:晴 某県霧生市中心街 市役所庁舎]

 いや、こりゃもうヒドいなんてもんじゃないよ!

 私は後に善場主任にそう報告している。
 どうやら屋上に別のリサ・トレヴァーがいるらしいのだが、私達が行くより先にBSAAが発見して総攻撃しているらしい。
 庁舎の中に私達がいることを知らずに。
 私達は階段を駆け下りて、1階に辿り着いた。
 そして、ホールへのドアを開けようとした時だった。

 リサ:「あ、開かない!?開かないよ、先生!」

 天井が崩れて来ている中、リサは絶望的な声を上げた。
 どうやら鍵が掛かっているらしい。
 そこで私は、『9番』が持っていた鍵を使った。

 愛原:「開いた!」

 どうやら本当にキーアイテムだったらしい。
 ということは、『9番』は中ボスか何かか?
 大ボスとして現れるのは『8番』か、それとも『1番』か。
 はたまた『0番』か……。
 ドアを開けて、1階のホールに飛び出した私達が見たのは……。

 善場:「死になさい、『8番』!」
 栗原蓮華:「でやぁーっ!」

 ズバッと敵の首を跳ね飛ばす栗原蓮華さんの姿だった。
 どうやら無事だったらしい。
 で、刎ね飛ばした首というのは……リサ・トレヴァーかな?
 その首が私達の所に飛んできて……。

 『8番』:「ブボッ!」

 首だけになった『8番』と思しきリサ・トレヴァーが私達の方を見てニヤリと笑い、血反吐を吐き掛けた。

 愛原:「高橋、危ない!」

 それは高橋に降り掛かるところであり、私は咄嗟に庇った。
 その為、私はヤツの血反吐をモロに被ることになった。

 『2番』:「先生!!」

 『2番』のリサが青ざめた顔で私に駆け寄って来る。

 『8番』:「ハハハ……!フザけやがって……!こうなったら……道連れだ……!」
 高橋:「てめぇ!」

 高橋がマグナム44を『8番』の首に何発も撃ち込む。
 それで『8番』の頭は潰れたスイカのようになった。

 『2番』:「先生!先生!」

 『2番』のリサは『8番』が私に何をしたか知っているようだ。
 ああ、そうだ……。
 ヤツは……道連れとか言ってたな……。
 か、体に力が入らない……悪寒がする……頭が痛い……。

 善場:「高橋助手!早く愛原所長を外へ!」
 高橋:「お、おう!」
 善場:「メーデー!メーデー!こちらデイライト!至急、救助隊をハート2に派遣されたし!1名感染したもよう!」

 段々と落ちて行く意識の中、善場主任が手持ちの無線機で救助を呼ぶ声だけが、私が最後に聞いた言葉だった。

 HQ:「HQよりデイライト!ハート2は“青いアンブレラ”の攻撃を受けている。救助隊を派遣するのは難しい。速やかにハート1より離脱されたし!」

 何だって……?
 ここを攻撃してるのは……“青いアンブレラ”だぁ……?
 何でだ……?
 彼らは……BSAAの友軍ではないのか……?

                         To be continued...

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