報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“愛原リサの日常” 「リサの心の闇」

2020-08-14 16:08:46 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[7月24日13:40.天候:晴 東京都八丈町中之郷 足湯きらめき付近公衆トイレ]

 愛原と別れてトイレに向かったリサと斉藤。
 トイレの中には誰もいなかった。

 斉藤:「じゃあリサさん、私はこっちに入るから……」
 リサ:「ううん。一緒に入る」
 斉藤:「ええっ!?」

 リサは斉藤を押しやるように、1つの個室に一緒に入った。
 そして、ドアの鍵を掛ける。

 斉藤:「り、リサさん……」
 リサ:「サイトー……」

 リサは斉藤の両肩に手を置くと、抱き寄せる……のではなく、逆に壁に押し付けた。

 斉藤:「な、なに!?」
 リサ:「スカート捲くってみて」
 斉藤:「う、うん」

 斉藤はリサのスカートを……。

 リサ:「私のじゃない。サイトーの」
 斉藤:「わ、私の……?」
 リサ:「早く!」
 斉藤:「り、リサさん……何か怖いよ……」

 斉藤は自分のスカートを捲くった。
 黒のペチパンツを穿いている。

 リサ:「ふーん……。じゃあ、それ脱いで」
 斉藤:「ど、どうして?」
 リサ:「さっき言ったでしょ?私が先生にパンツ見せてるんだから、サイトーも見せてあげないと不公平だって」
 斉藤:「ど、どうして私が……?」
 リサ:「サイトー、自分で言ったこと忘れたの?『リサさんとは一蓮托生!』『地獄の果てまでも付いて行くわ』って。だったら私の言う事、聞いてくれるよね?」

 リサは人間態の第0形態ではあったが、両目の瞳を赤くボウッと光らせていた。
 薄暗い公衆トイレの中では、尚更それが不気味に光って見える。
 もしもこのトイレに幽霊やお化けの類が潜んでいたとしても、リサの前には絶対現れないだろう。
 それほどリサが放つ『気』は強いものだった。

 斉藤:「で、で、でも……あ、愛原先生は『穿け』って……り、リサさん……ほんと……怖いよ……」
 リサ:「私の言う事が聞けないの?」

 リサは斉藤の耳元で冷たく言い放った。

 斉藤:「許して……」

 リサは斉藤のオーバーパンツとその下のショーツを掴んだ。

 斉藤:「ひっ……」
 リサ:「言う事が聞けないってのなら、今ここでサイトーのパンツ破ってノーパンにしてやる」
 斉藤:「許して……許して……」
 リサ:「どうするの?上だけ脱ぐ?それともノーパンになる?……学校でそうしてやろうか?」
 斉藤:「ぬ、脱ぎます……。だから、許して……」

 斉藤は震える手でペチパンツを脱いだ。
 その下はライムグリーンのショーツであった。

 斉藤:「あ……」

 ジョロッ……。

 リサ:「あーあ……」

 斉藤はリサからの恐怖に負けてしまい、ついに失禁してしまった。

 リサ:「ガマンできなかったの?」
 斉藤:「うう……!いやぁあ……!」

 斉藤はついに泣き出した。
 リサは小さく溜め息をついた。

 リサ:「オシッコ漏らしただけか……。サイトー、強いね。本当に恐怖に負けると、ウンコ漏らすから」

 そんなリサ、しゃがみ込むと尿で濡れている斉藤の太ももを舐めた。

 斉藤:「ひぅっ?!り、リサさん、何を……!?」

 リサの思わぬ行動に泣き止んだ斉藤。

 リサ:「これがサイトーの老廃物の味……。なかなかいい味してる。もっと味わわせて……」
 斉藤:「そ、そんな……!舐めちゃイヤぁぁ……!!」
 リサ:「老廃物でこの味なんだから、きっとサイトーの血肉はもっと美味しそう……!」

 リサはサイトーの顔も舐めた。

 リサ:「いま食べたい……!だけど、今はダメ。先生が待ってる」
 斉藤:「は……はっ……はーっ……!」
 リサ:「ゴメンね、サイトー。でも、私はこういうヤツなの。私はBOWリサ・トレヴァー。なるべくなら、私の言う事聞いて。そしたらもう、私もこんなことしなくて済む……」
 斉藤:「…………」
 リサ:「返事はどうしたの?」
 斉藤:「は、はい……!」
 リサ:「取りあえず、パンツは脱いでそこで洗おう。で、代わりにノーパンになる?w……それとも、これ穿いとく?」

 リサは斉藤から奪い取ったオーバーパンツを渡した。

 斉藤:「ぽ、ポーチの中にサニタリーパンツがあるから……」
 リサ:「そう。だったら、これは預かっとく。ホテルに帰ったら返すから。!」

 その時、リサは何かを思いついた。

 リサ:「そうだ。代わりに私が穿いとく」

 リサは斉藤のペチパンツを穿いた。
 身長は大体同じくらいの2人だが、リサの方がウエストが大きく足も太い。
 この体型もまた、リサには欧米人の血が混じっているのはないかと思わせる原因だ。
 なので、もしかしたらリサが穿いたら伸びてしまうかもしれない。

 リサ:「私は外で待ってるから」

 リサはそう言ってトイレの外に出た。

 リサ:「フ……」

 そして口元を不気味に歪めた。

 リサ:(サイトーも堕としてやった。……いや、オシッコしか漏らしていないから、半堕ち……か。さすがは、BOWに成りかかっただけのことはあるねぇ……)

 トイレに残された斉藤は、濡れた足などをトイレットペーパーで拭きながら考えていた。

 斉藤:(本当だ……。噂は本当だったんだ……)

 学校の中で斉藤はリサに関する噂を聞いた。
 実はリサは人を殺したことがあり、そのせいで転校してきたという噂である。
 リサ自身、学校でも人心掌握に長けており、男女共にリサの周りには人が絶えない人気者なのであるが、時折リサに突っかかる者はいた。
 しかし何故かその者は数日後、不登校になっているのである。
 その者が言うには、リサに恐怖を味わわされたということである。
 殺されそうになった、また学校に行くと今度こそ殺される、だから学校に行けないのだと。
 しかし、普段のリサからは想像も付かず、証拠なども無い為、リサには何の咎めも無い。

 リサ:「着替え終わった?」
 斉藤:「う、うん……」
 リサ:「よし、行こう。先生が待ってる」
 斉藤:「う、うん」

 リサは斉藤と手を繋いだ。
 本来それは斉藤にとって御褒美であるはずなのだが、今はそれどころではなかった。

 愛原:「お帰り。……というか、どうしたの?」
 斉藤:「い、いえ……何でもないです」
 リサ:「サイトー、ちょっとお腹の調子が悪いんだって」

 斉藤はリサの的確な説明を聞きながら、2度とこのBOWには逆らうまいと胆に銘じた。
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“私立探偵 愛原学” 「温泉巡り」 2

2020-08-14 14:00:25 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[7月24日13:00.天候:晴 東京都八丈町 八丈島・中之郷地区 居酒屋むらた→足湯きらめき]

 昼食を食べ終わった私達は再び車に乗り込んだ。

 リサ:「次はどこ行くー?」
 愛原:「同じ地区にもう1つ、今度は足湯がある。そこに行ってみよう」

 私は車を走らせた。

 リサ:「足湯?」
 斉藤:「足だけ入る温泉のことよ」
 リサ:「じゃあ水着は着ない?」
 斉藤:「そうね。裸足になるだけで入れるのよ」
 リサ:「ふーん……」(←足が大蛸のように変化したBOWをイメージしている)

 ものの5分と掛からず、私達は目的の足湯に着いた。
 これまた屋外形式で屋根だけが付いており、海の方を向いていることもあって、とても見晴らしが良かった。
 海風が気持ち良い。

 愛原:「海に近いせいか、風が強いな。気をつけて」
 斉藤:「はい」
 リサ:「はーい」

 因みに私が写真を撮っているのは、後で報告書に添付する為のものである。
 その為、私はデジカメを使用している。
 しかし、それとは別に斉藤さんが手持ちのスマホで記念写真を撮っていた。

 斉藤:「リサさんと自撮り!」
 リサ:「ん!」

 早速私達は靴や靴下を脱いで足湯に浸かった。

 斉藤:「足湯もいいわねぇ。お父さんに頼んで、設置してもらおうかしら」
 リサ:「そしたら私、入りに行く!」
 斉藤:「いつでも来てぇぇぇっ!」

 もちろん良く言えばリサと仲良く付き合っているシーンなのだが、ヘタすると友達超えの関係に見えてしまう写真を撮っていいものなのかどうか迷ってしまう。
 因みに私のカメラは完全防水になっている。
 たまにこういう海辺が現場のパターンもあるので、カメラには気をつけなければならない。

 愛原:「しかし何だな。向こうの空が曇って来ている。この風の強さ……もしかしたら、天候が不安定というフラグなのかもしれないな」
 斉藤:「今日は天気が不安定らしいです。夕方、いきなり雨マークになってます」
 愛原:「だろうな」

 もちろん移動は車で、温泉も屋内タイプなら、雨でも平気ではあるが……。

 愛原:「そろそろ出るか」

 だいたい10分ほど浸かれば御の字だろう。

 リサ:「足、変化しないみたい」
 斉藤:「変化?」
 愛原:「また変な事考えるな……」

 足をタオルで拭く時、リサはスカート姿なのに片足を上げて拭く。
 またオーバーパンツを穿いていないせいで、パンチラ上等だ。
 ていうか、私が前にいたからワザやっただろ、こいつ。
 しょうがない。

 愛原:「斉藤さん」
 斉藤:「何ですか、先生?」
 愛原:「リサのヤツ、また見せパン穿いてないみたいなんだ。斉藤さんから注意してやってくれよ」

 あれほど高野君に注意されたのになぁ……。

 斉藤:「もー、先生、どこを見てるんですかぁ?」
 愛原:「いや、あのね……」
 斉藤:「リサさんのパンツを見ていいのは私だけですよぉ」
 リサ:「いや、先生も含まれてるから。サイトー、勝手なこと言わない」
 愛原:「取りあえずリサはオーバーパンツ穿こうな?」

 もういい、私が直接注意する。
 しかし、リサは……。

 リサ:「暑いからヤダ」
 愛原:「おーい、斉藤さんだって穿いてるんだぞ?いい加減に……」
 斉藤:「……え?先生、いつの間に私のスカートの中見たんですか?」(ー_ー)!!
 愛原:「……あ」

 ヤベッ、藪蛇!

 リサ:「サイトー。私が見せてるんだから、サイトーも気にしない。むしろサイトーだけ見せないのは不公平」
 斉藤:「そ、そうかしら?ま、まあ、リサさんがそう言うなら、しょうがないけどぉ……」
 リサ:( ̄▽ ̄)

 リサ、私を見て薄笑いを浮かべた。
 この場を取り成してくれたのは助かったが、何だかまたリサに主導権を取られそうな……。

 愛原:「ま、まあ気を取り直して次行こう」

 私達は車の方に向かった。

 リサ:「先生、次も温泉行くんでしょ?」
 愛原:「そうだ。この地区はコンプリートしたから、今度は別の地区に行こう」
 リサ:「今度のは大浴場?」
 愛原:「だと思うよ」
 リサ:「だったらどうせまた裸になるんだから、1つくらい穿いてなくてもいいと思う」
 愛原:「オマエなぁ……」
 斉藤:「そうよ。リサさん、私や先生にはともかく、場合によっては全く別の人にパンツ見られるかもしれないでしょ?それは防止しないと……」
 リサ:「…………」

 リサは後ろにいる斉藤さんをチラッと振り向いた。

 斉藤:「ひっ……!」

 その冷たい目に斉藤さんは息を呑んだ。
 だが、リサはまた普通に無表情になる。

 リサ:「それもそう。今度温泉に入った時はちゃんと穿く」
 愛原:「そうした方がいい」

 車に乗り込もうとした時、リサが言った。

 リサ:「先生、ちょっとトイレに行っていい?」
 愛原:「ああ、いいよ。俺は車で待ってるから」
 リサ:「うん。サイトーも行こう」
 斉藤:「はーい!リサさんから誘ってくれるなんてぇ~」

 全く。
 2つの意味で仲の良い2人だ。
 しかし、まだ私は気づいていなかった。
 第0形態のリサは、あくまでも人間の皮を被っただけで、生物兵器としての本質は変わらないのだと。

 愛原:「女の子だからトイレが長いなぁ……」

 10分くらい経って、2人の少女が公衆トイレから出て来た。
 リサはいつもの表情であり、どちらかというと微笑を浮かべていた。
 これが比較的機嫌の良い表情である。
 対して斉藤さんは、さっきトイレに行った時とは裏腹に蒼い顔をしていた。

 愛原:「お帰り。……というか、どうしたの?」
 斉藤:「い、いえ……何でも……ないです」
 リサ:「サイトー、ちょっとお腹の調子が悪いんだって」
 愛原:「え、本当かい?ホテルに戻ろうか?」
 斉藤:「だ、大丈夫です」
 リサ:「うん、サイトーは大丈夫。次の温泉行こう」
 愛原:「そうかい?無理はしちゃダメだよ」

 女の子の場合、『腹痛』には意味がいくつかある。
 もしかしたら斉藤さんは、腹具合が悪いのではなく、いわゆる『女の子の日』が来たのかもしれない。
 しかし……この時点で、私達はリサに主導権を奪われていたことを知る由も無かった。
 私はもっと、最新生物兵器エヴリンのことについて勉強するべきだった。
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“私立探偵 愛原学” 「温泉巡り」

2020-08-14 10:33:46 | 私立探偵 愛原学シリーズ
[7月24日11:30.天候:晴 東京都八丈町 八丈島・裏見ヶ滝温泉]

 車で一旦ホテルに戻り、そこで必要な物を持って、再び車に乗った。
 確かに私は温泉が好きで、この八丈島はそれでも有名な島であることは知っていた。
 なので、是非ともこの島の温泉には入ってみたいとは思っていたのだ。
 但し、場所はホテルから見ると、島の反対側。
 八丈島の面積は、東京山手線内と同じくらいである。
 ホテルの位置が山手線の『日暮里駅』に当たるとすれば、温泉は『大崎駅』辺りにある。

 愛原:「確かにこれは車が無いと不便だな」

 温泉地に到着してから私は呟いた。
 これが本土の東京であれば、山手線の内側であっても、地下鉄やバスがバンバン走ってるから全く不便なことは無いのだが。

 愛原:「なるほど。混浴なので水着着用しろってか」
 斉藤:「リサさん、あっちで着替えましょう」
 リサ:「ん」

 料金はどこで払うのかと思ったが、どうやら無料らしい。
 有り難い限りだ。
 但し、洗い場は無く、掛け湯をして入る形になる。
 男の私はパンツを穿くだけでいいが、やっぱり女の子達は時間が掛かるらしい。

 リサ:「先生、お待たせ」
 斉藤:「お待たせしました」

 リサ達は学校の水着を着ていた。
 競泳水着の形をした、いわゆる『競スク』とか『パイピングスクール水着』とか言われるタイプである。

 リサ:「サイトー、いいの?せっかくサイトーは新しい水着買ったんでしょ?」
 斉藤:「いいの、いいの!」

 そういうことか!
 高橋の捜索に頭がいっぱいで、リサの水着のことまでは頭が回らなかったなぁ……。
 リサの髪形は実は結構ブレている。
 斉藤さんは最初からセミロングにしていて、これは今でも変わらない。
 リサは場合はショートだったり、ロングだったり。
 これはどういうことかというと、変化をした際に髪が伸びるからである。
 離島で大きく変化した為に、今は腰まであるロングだ。
 リサはあまりロングが好きじゃないらしく、変化をしたらすぐに切りたがる。

 リサ:「髪をアップするのに時間掛かった。やっぱり長いのは面倒臭い」
 斉藤:「リサさん、ロングも似合うよ!私的にはもう少しこのままでいて欲しいなぁ~なんて」

 お湯に入るのに髪が付いてはいけないので、髪を巻き上げる必要がある。
 それがリサには面倒臭いらしい。
 プールだとそんなことはしなくていいのにな。
 確かにその線引きは面倒かもしれない。

 斉藤:「ねぇ、先生!リサさん、ロングもかわいいですよね!?」
 愛原:「あ、ああ、そうだな」

 ま、それは大肯定すべき点ではある。

 リサ:「ホント?」
 愛原:「まあな」
 リサ:「分かった。じゃあ、もうしばらくこの髪でいる」
 愛原:「そうか。だけど、無理はしなくていいからな?」
 リサ:「うん。でも、『オシャレはガマン』って言うし」
 愛原:「ええっ?」

 温泉は露天風呂である。

 愛原:「源泉に近いのか、結構いい温度だ」
 斉藤:「そうですね。あんまり長く入ってると、茹だって来てしまいそうです」
 リサ:「茹でる……!?」(←大きな鍋の中で茹でられる愛原と斉藤の図をイメージしている)
 斉藤:「リサさんは熱くない?」
 リサ:「熱くない……というか、サイトーと先生はもう少しこのまま入ってて」
 愛原:「ん?」
 斉藤:「ん?」
 リサ:「先生とサイトーは生よりも茹でる方が美味しそう……」

 リサの目が赤く鈍く光り、口元には牙が覗いたような気がした。

 愛原:「リサっ!」
 斉藤:「リサさん、食べて食べて~っ私を食べて~っ

 ガシッとリサに抱き付く斉藤さん。
 リサは私に対してピースサインを出して来たが、顔が薄笑いであった。
 それが何とも不気味で……。

 愛原:「リサ、本当に斉藤さんを食べるのは禁止!斉藤さんも、ここは公衆浴場なんだからはしゃがない!」
 リサ:「はーい」
 斉藤:「ごめんなさい!」

 リサのさっきの顔は、勝ち誇ったような顔だったのだろうか。
 『サイトーなんてイチコロよ』みたいな。
 あるいは、『サイトーが食べていいって言ってるんだから、食べていいよね?』だろうか。

[同日12:00.天候:晴 同町内中之郷 居酒屋むらた]

 ちょうどお昼時になったので、温泉から出た私達はお昼を食べに向かった。
 同じ地区内に居酒屋がある。
 昼はランチをやっているそうなので、そこに向かった。
 居酒屋のランチといったら、大抵は定食であるが、この店も例外ではなかった。
 座敷に上がり、リサ達とは向かい合わせに座る。

 愛原:「遠慮しないで好きな物食べていいぞ。よーし、俺はアカハタの煮つけだな」
 リサ:「金目フライ」
 斉藤:「私もリサさんと同じので!」

 定食を注文する。

 斉藤:「今日は暑いですね」
 愛原:「温泉にも入ったからな。どうする?俺的にはあと2~3件は行きたいんだが……」
 リサ:「おお~、ハシゴ!」
 愛原:「ん?ああ、ハシゴだなw」
 リサ:「ハシゴは外す!」
 愛原:「ん?」
 リサ:「ハシゴは外して投げつける!」
 愛原:「どのBOWのことを言ってるのかな~?」

 恐らくリサ自身、或いはリサが使役するタイラントのことか。

 愛原:「や、やっぱりハシゴはやめようかな……」
 リサ:「行く!先生の行く所ならどこでも!」
 斉藤:「わ、私も行きます!リサさんの行く所ならどこでも!」
 愛原:「何だか突き合わせちゃって悪いねぇ……」

 明日はホテルのプールにでも入ってもらおうかな。
 熱いお湯から一転して、明日は冷たい水ってことで。

 店員:「お待たせしました。こちら、アカハタの煮つけ定食になります」
 愛原:「あ、はい。私です」
 店員:「こちら、金目フライ定食になります」
 リサ:「おお~!」
 斉藤:「金目鯛をフライにして食べるの、初めてだわ」
 愛原:「そうなんだ。じゃあ、早速食べよう」

 私達は昼食にありついた。
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