[7月23日21:00.天候:雨 東京都八丈町 八丈島三根 リードパークリゾート八丈島2F客室内 視点:善場優菜(としば・ゆうな)]
大浴場から客室に戻って来た善場、リサ、斉藤。
斉藤:「曇り空なんてサイテーだわ。せっかくリサさんときれいな星空見たかったのに」
リサ:「うん、うん」
リサは風呂上がりに売店で購入したアイスクリームを頬張りながら頷いた。
善場:「明日は晴れるみたいなので、それに期待しましょう。それに、何も異常が無ければ愛原所長が退院します」
リサ:「先生、大丈夫!?退院、できる!?」
善場:「それは明日になってみないと分かりません」
斉藤:「今も検査しているの?」
善場:「下手したら新型コロナウィルスより怖いウィルスに、愛原所長は感染しているのかもしれないのです。検査にはBSAAの医官も加わって行われます」
リサ:「私があの島に渡った時、そんな感じはしなかったけど……」
善場:「未知のBOWやクリーチャーがいた場合、その確率はグッと高くなります。ですが、そうではないので、愛原所長が退院できる確率は高いと思いますけどね」
リサ:「あの島、タイラント君やネメシスしかいなかった。あとはリッカーとか」
善場:「はい。なので多分、大丈夫だとは思います。全てTウィルスに関わる種類ばかりですし、愛原所長は元からTウィルスに対して完全な抗体を持っていることが証明されています。これはBSAAの古参幹部やテラセイブの一部関係者などと同じです」
リサ:「じゃあ、もう退院していいんじゃない?」
善場:「愛原所長が一切安全であることが科学的に証明されないことにはダメです」
そこは国家公務員。
善場はお役所的な回答をした。
斉藤:「あら?また雨が降って来たわ」
善場:「夏の伊豆諸島は雨が多いので、しょうがないですね。本当は台風が来てもいいくらいなんですが、今年はまだ来てませんね」
リサ:「台風が来た方が良かった?」
善場:「来ない方がいいでしょう。あの暴風雨のせいで、あの島を汚染したTウィルスが海に流出してしまう恐れがあります」
斉藤:「海に流出したらマズいの?」
善場:「まだ科学的な根拠はありませんが、変異性の強いウィルスですので、もし海洋に耐性のある未知のタイプに変異されたりしたら大変なので」
それを人工的に造り出したのが“T-アビス”というウィルスである。
リサ:「いずれにせよ、今夜は星を見るのは無理」
善場:「そういうことななりますね」
斉藤:「ちぇっ。せっかくリサさんと2人きりになれたと思ったのにぃ……!」
善場のことは完全スルーか。
リサ:「善場さんはいつ寝る?」
善場:「私はちょっと事務仕事があります」
善場はバッグの中からノートPCを取り出した。
善場:「それが終わり次第、寝ようと思います。明日の飛行機で、私は羽田に行きますので。ああ、もちろん、退院の手続きやら何やらが終わってからなので、2番目の飛行機に乗ると思いますが」
リサ:「ふーん……」
初便だと朝早い為、2便目の午後便になるようである。
因みに最終便は夕方に出る。
斉藤:「リサさん。漫画でも読んでましょう。ロビーにあったよね?」
リサ:「確かあった」
善場:「どうぞ、行ってらっしゃい」
リサと斉藤が出て行くと、善場は手持ちのPCを起動させた。
善場:「『リサ・トレヴァーの動向は順調。今のところ、愛原学氏を主人と認め、思慕している。この主従関係が損なわれない限り、リサ・トレヴァーの暴走は無いものと思われるが、引き続き観察は必要である。……』」
[同日21:30.天候:雨 同ホテル1Fロビー 視点:愛原リサ]
斉藤:「何か、子供向けの漫画ばっかりね」
リサ:「ガイドブックがある。これで明日、どこへ行くか決めよう」
斉藤:「明日?まだ、愛原先生が退院できるかどうか分かんないじゃない?」
リサ:「大丈夫。きっと先生は退院できる」
斉藤:「そっか。そうだよね。……でもさ、もしも万が一、先生に変なウィルスが見つかって、それで退院できなかったら?」
リサ:「善場さん、残ってくれるよね?」
斉藤:「でも明日帰るって言ってたよ?」
リサ:「私達はどうすれば?」
斉藤:「ちょっと聞いてみようか……」
斉藤は近くにあった内線電話を取った。
それで部屋に掛ける。
善場:「はい、もしもし?」
斉藤:「あ、あの、斉藤ですけど……」
善場:「斉藤さん?何かありましたか?」
斉藤:「あ、あの、1つ質問なんですけど……もしも明日、愛原先生が退院できなかったら、私達はどうすれば……?」
善場:「ああ、そうか。万が一の話をしてませんでしたね。愛原所長の状況によって、選択肢は2つあります。もしも愛原所長の入院が長引きそうなのであれば、あなた達は明日、私と一緒に帰ることになります。申し訳ないですが、旅行は明日で中止ということですね。もう1つが、愛原所長の退院時期が数日後……つまり、この連休内であるというのなら、予定通りで構いません。私も明日帰るのを中止して、あなた達の保護者代行を務めましょう」
斉藤:「そうですか……」
善場:「ま、愛原所長が異常無く退院できるのがベストですよね」
斉藤:「はい」
斉藤が電話を切ると、リサに今の話を話した。
リサ:「うん、分かった。それじゃ……」
リサはライブラリにある島内観光のガイドブックを取り出した。
斉藤:「どうするの?」
リサ:「先生の為にいい観光プラン考えておく」
斉藤:「それはいいわね!」
リサ:「先生は温泉が好きだから、温泉巡りなんかいいかも……」
斉藤:「温泉……?そうか。このホテルの大浴場、温泉じゃないって書いてあったね」
このホテルの案内によると、そもそも島内には温泉ホテルや旅館は無いという。
公営の日帰り温泉施設なら7ヶ所あるとのこと。
リサ:「ん!……見て!水着で入れる温泉とかあるみたい!」
斉藤:「リサさんと水着で温泉……どうしましょう」
リサ:「どうするも何も、水着着て入ればいい。サイトー、水着持って来たでしょ?」
斉藤:「もちろんよ!リサさんの為に、マイクロ紐ビキニを持って来たのよ!」(;゚∀゚)=3ハァハァ
リサ:「……補導されるといけないから、やっぱやめよう」
斉藤:「ウソよ、ウソ!ちゃんと普通のビキニだから!そういうリサさんはどんな水着持って来たの?」
リサ:「どんなって、フツーに学校のを持って来た」
斉藤:「えー、せっかくだから新しい水着買ってもらえば良かったのにぃ~」
リサ:「なんかね、この前、先生のパソコンこっそり見たら、学校の水着を来た女の子達が【あれやこれ】している動画が出て来たから、先生きっとああいう水着が好きなんだって思って」
斉藤:「そ、それって……!?」
リサ:「日頃お世話になっている愛原先生に喜んでもらいたい。学校の水着着て見せるだけでそれが叶うなら安いと思う」(´ー`*)ウンウン
斉藤:「か、体の安売りはダメよ、リサさん……」(゚Д゚;)
尚、斉藤はこんなこともあろうかと、スク水もしっかり持って来ているそうである。
大浴場から客室に戻って来た善場、リサ、斉藤。
斉藤:「曇り空なんてサイテーだわ。せっかくリサさんときれいな星空見たかったのに」
リサ:「うん、うん」
リサは風呂上がりに売店で購入したアイスクリームを頬張りながら頷いた。
善場:「明日は晴れるみたいなので、それに期待しましょう。それに、何も異常が無ければ愛原所長が退院します」
リサ:「先生、大丈夫!?退院、できる!?」
善場:「それは明日になってみないと分かりません」
斉藤:「今も検査しているの?」
善場:「下手したら新型コロナウィルスより怖いウィルスに、愛原所長は感染しているのかもしれないのです。検査にはBSAAの医官も加わって行われます」
リサ:「私があの島に渡った時、そんな感じはしなかったけど……」
善場:「未知のBOWやクリーチャーがいた場合、その確率はグッと高くなります。ですが、そうではないので、愛原所長が退院できる確率は高いと思いますけどね」
リサ:「あの島、タイラント君やネメシスしかいなかった。あとはリッカーとか」
善場:「はい。なので多分、大丈夫だとは思います。全てTウィルスに関わる種類ばかりですし、愛原所長は元からTウィルスに対して完全な抗体を持っていることが証明されています。これはBSAAの古参幹部やテラセイブの一部関係者などと同じです」
リサ:「じゃあ、もう退院していいんじゃない?」
善場:「愛原所長が一切安全であることが科学的に証明されないことにはダメです」
そこは国家公務員。
善場はお役所的な回答をした。
斉藤:「あら?また雨が降って来たわ」
善場:「夏の伊豆諸島は雨が多いので、しょうがないですね。本当は台風が来てもいいくらいなんですが、今年はまだ来てませんね」
リサ:「台風が来た方が良かった?」
善場:「来ない方がいいでしょう。あの暴風雨のせいで、あの島を汚染したTウィルスが海に流出してしまう恐れがあります」
斉藤:「海に流出したらマズいの?」
善場:「まだ科学的な根拠はありませんが、変異性の強いウィルスですので、もし海洋に耐性のある未知のタイプに変異されたりしたら大変なので」
それを人工的に造り出したのが“T-アビス”というウィルスである。
リサ:「いずれにせよ、今夜は星を見るのは無理」
善場:「そういうことななりますね」
斉藤:「ちぇっ。せっかくリサさんと2人きりになれたと思ったのにぃ……!」
善場のことは完全スルーか。
リサ:「善場さんはいつ寝る?」
善場:「私はちょっと事務仕事があります」
善場はバッグの中からノートPCを取り出した。
善場:「それが終わり次第、寝ようと思います。明日の飛行機で、私は羽田に行きますので。ああ、もちろん、退院の手続きやら何やらが終わってからなので、2番目の飛行機に乗ると思いますが」
リサ:「ふーん……」
初便だと朝早い為、2便目の午後便になるようである。
因みに最終便は夕方に出る。
斉藤:「リサさん。漫画でも読んでましょう。ロビーにあったよね?」
リサ:「確かあった」
善場:「どうぞ、行ってらっしゃい」
リサと斉藤が出て行くと、善場は手持ちのPCを起動させた。
善場:「『リサ・トレヴァーの動向は順調。今のところ、愛原学氏を主人と認め、思慕している。この主従関係が損なわれない限り、リサ・トレヴァーの暴走は無いものと思われるが、引き続き観察は必要である。……』」
[同日21:30.天候:雨 同ホテル1Fロビー 視点:愛原リサ]
斉藤:「何か、子供向けの漫画ばっかりね」
リサ:「ガイドブックがある。これで明日、どこへ行くか決めよう」
斉藤:「明日?まだ、愛原先生が退院できるかどうか分かんないじゃない?」
リサ:「大丈夫。きっと先生は退院できる」
斉藤:「そっか。そうだよね。……でもさ、もしも万が一、先生に変なウィルスが見つかって、それで退院できなかったら?」
リサ:「善場さん、残ってくれるよね?」
斉藤:「でも明日帰るって言ってたよ?」
リサ:「私達はどうすれば?」
斉藤:「ちょっと聞いてみようか……」
斉藤は近くにあった内線電話を取った。
それで部屋に掛ける。
善場:「はい、もしもし?」
斉藤:「あ、あの、斉藤ですけど……」
善場:「斉藤さん?何かありましたか?」
斉藤:「あ、あの、1つ質問なんですけど……もしも明日、愛原先生が退院できなかったら、私達はどうすれば……?」
善場:「ああ、そうか。万が一の話をしてませんでしたね。愛原所長の状況によって、選択肢は2つあります。もしも愛原所長の入院が長引きそうなのであれば、あなた達は明日、私と一緒に帰ることになります。申し訳ないですが、旅行は明日で中止ということですね。もう1つが、愛原所長の退院時期が数日後……つまり、この連休内であるというのなら、予定通りで構いません。私も明日帰るのを中止して、あなた達の保護者代行を務めましょう」
斉藤:「そうですか……」
善場:「ま、愛原所長が異常無く退院できるのがベストですよね」
斉藤:「はい」
斉藤が電話を切ると、リサに今の話を話した。
リサ:「うん、分かった。それじゃ……」
リサはライブラリにある島内観光のガイドブックを取り出した。
斉藤:「どうするの?」
リサ:「先生の為にいい観光プラン考えておく」
斉藤:「それはいいわね!」
リサ:「先生は温泉が好きだから、温泉巡りなんかいいかも……」
斉藤:「温泉……?そうか。このホテルの大浴場、温泉じゃないって書いてあったね」
このホテルの案内によると、そもそも島内には温泉ホテルや旅館は無いという。
公営の日帰り温泉施設なら7ヶ所あるとのこと。
リサ:「ん!……見て!水着で入れる温泉とかあるみたい!」
斉藤:「リサさんと水着で温泉……どうしましょう」
リサ:「どうするも何も、水着着て入ればいい。サイトー、水着持って来たでしょ?」
斉藤:「もちろんよ!リサさんの為に、マイクロ紐ビキニを持って来たのよ!」(;゚∀゚)=3ハァハァ
リサ:「……補導されるといけないから、やっぱやめよう」
斉藤:「ウソよ、ウソ!ちゃんと普通のビキニだから!そういうリサさんはどんな水着持って来たの?」
リサ:「どんなって、フツーに学校のを持って来た」
斉藤:「えー、せっかくだから新しい水着買ってもらえば良かったのにぃ~」
リサ:「なんかね、この前、先生のパソコンこっそり見たら、学校の水着を来た女の子達が【あれやこれ】している動画が出て来たから、先生きっとああいう水着が好きなんだって思って」
斉藤:「そ、それって……!?」
リサ:「日頃お世話になっている愛原先生に喜んでもらいたい。学校の水着着て見せるだけでそれが叶うなら安いと思う」(´ー`*)ウンウン
斉藤:「か、体の安売りはダメよ、リサさん……」(゚Д゚;)
尚、斉藤はこんなこともあろうかと、スク水もしっかり持って来ているそうである。