[7月24日10:30.天候:晴 東京都八丈町 国民健康保険町立八丈病院→八丈島空港]
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
昨晩は一晩、八丈島の病院に泊まることになった。
バイオハザードの発生した島にいたということで、私が何かウィルスに感染していないかの検査をする為だった。
結果は陰性。
もちろんそれは昨今世界中を騒がせている新型コロナウィルスも含めてだ。
善場:「……というわけで、今日から予定通りの行動をして頂いて大丈夫です。私も午後便の飛行機で帰りますので」
愛原:「何だかお手数お掛けしましたね」
善場:「いいえ。もっとも、確かにこの役は本来、高橋助手か霧崎さんの仕事だったと思いますが」
愛原:「うちのバカ橋が本っ当すいません!」
斉藤:「うちのメイドが本っ当すいません!」
リサ:「でも先生が無事で良かった。それでね先生、先生は水着持ってる?」
愛原:「水着?ああ、持って来てるよ」
リサ:「本当!?」
愛原:「何しろ今回の現場は離島だからな。もしかしたら水着で海を泳ぐ、くらいのことは想定していたよ」
善場:「水着だけでは溺死しますよ。一応、私共の方でウェットスーツや酸素ボンベを用意していましたから」
愛原:「スキューバダイビング!?」
善場:「BSAA本部隊員は、地中海にも潜ったのですよ」
愛原:「いや、俺達、BSAAじゃないし……」
リサ:「それより早く行こう。サイトーが『水着着て入れる温泉』に行きたがってる」
愛原:「何か面白いことでもあるの?」
斉藤:「リサさんの水着姿が見れるなんて、もーサイコーじゃないですかぁ~!?」
愛原:「……あー、ハイハイ。だったらプールでもいいんじゃないの?」
リサ:「プールは明日入る。今日は天気が不安定だけど、明日は完全に晴れるみたいだから」
愛原:「なるほど。確かに今は晴れてるけど、さっきまで曇ってたもんな」
善場:「どうします?私は一旦ホテルに戻りますけど?ホテルに行って、荷物を取って来ます」
愛原:「あ、そうですね。私は……あ、そうだ。島内の移動はバスは本数が少ないし、タクシーだと金掛かるからレンタカーの方がいいだろう。レンタカー屋は……」
善場:「まずは空港へ向かいましょう。私もチケットを購入しておきたいですし。空港なら案内所もありますから、そこでレンタカーのことを尋ねてみては?」
愛原:「それもそうですね。まずはタクシーで空港へ向かいますか」
[同日10:45.天候:晴 同町内大賀郷 八丈島空港→レンタカーショップ]
私達はタクシーで八丈島空港に到着した。
愛原:「ていうか、アレだ。俺達も帰りの航空チケット買わないと」
善場主任が自分の航空チケットを買いに行くのを見て、私もそれに気づいた。
航空便は3便あるが、どの便で帰ろうかな?
一応、どの便も空席はあるみたいだが。
斉藤:「はいっ!最終便に一票です!」
愛原:「最終便だと夕方か。まあ、いいか。斉藤さんが一緒ということは、プレミアムクラスでも予約すればいいのかな?」
斉藤:「いえ、エコノミークラスでいいですよ」
愛原:「そうかい?エコノミーは狭いよ?」
斉藤:「いいんです!リサさんと密着できますからぁ……」
愛原:「お幸せに」
あー、そうか。
今日はツッコミ役の高橋がいないから、斉藤さんの百合っぷりを止める者はいないということだ。
リサ:「ということは、私も先生と密着できる?」
愛原:「そ、そだねー」
エコノミークラスということは3人席か。
確かにそうなるなぁ……。
私はそれで帰りの飛行機を予約した。
リサ:「羽田空港行き。羽田空港からは何で帰るの?」
愛原:「まあ、京急と地下鉄じゃないか。菊川方面、リムジンバスなんて無いからな」
錦糸町方面ならあるのだが、残念だ。
愛原:「よし。帰りの足を確保したところで、次はレンタカーだな」
空港内にある案内所で聞いた所、レンタカーショップはいくつかあるようだ。
そこで私は空港から近いレンタカーショップに行くことにした。
歩いても行けるようだが、電話したら迎えに来てくれるという。
迎えに来たワンボックスに乗り、ものの数分でレンタカーショップに着いてしまった。
離島のレンタカーということもあってか、軽自動車が多い。
もちろん、普通車も中にはあるが。
愛原:「狭い道とかもあるだろうから、小回りが利いて安い軽自動車の方がいいんだよなぁ……」
私は斉藤さんをチラッと見た。
リサ:「小さい車なら、サイトーと密着できる」
斉藤:「さすがリサさん!」
リサは私を見て頷いた。
さ、さすがはリサ!
私は『いいね!』のポーズをした。
愛原:「では、軽自動車でお願いします」
スタッフ:「はい、ありがとうございます。それでは免許証の方を……」
愛原:「はい」
私はスズキ・ワゴンRを借りることになった。
無料オプションでカーナビも付けられるということで、それが付いている車にした。
愛原:「よし。じゃあ、乗ってくれ」
リサ:「はーい」
斉藤:「はーい」
車に乗ってエンジンを掛ける。
リサと斉藤さんはリアシートに座った。
斉藤:「早速、温泉に……」
愛原:「いや、まずはホテルだ。だって、俺の水着とか、荷物の中だろ?」
斉藤:「あ……」
リサ:「あ……」
愛原:「ホテルまでのナビを入力して……と」
〔「音声案内を開始します。実際の交通規則に従って運転してください」〕
リサ:「先生、運転大丈夫なの?」
愛原:「久しぶりだけど、何とかなるだろ。元々俺1人で仕事してた時なんて、車も俺が自分で運転してたわけだし」
今は高橋や高野君に任せっきりにしてしまっているが……。
でも、もしこの場に高橋がいたら、やっぱ彼に運転を任せていたのだろうな。
私は取りあえず、ホテルの方にハンドルを切った。
私の名前は愛原学。
都内で小さな探偵事務所を経営している。
昨晩は一晩、八丈島の病院に泊まることになった。
バイオハザードの発生した島にいたということで、私が何かウィルスに感染していないかの検査をする為だった。
結果は陰性。
もちろんそれは昨今世界中を騒がせている新型コロナウィルスも含めてだ。
善場:「……というわけで、今日から予定通りの行動をして頂いて大丈夫です。私も午後便の飛行機で帰りますので」
愛原:「何だかお手数お掛けしましたね」
善場:「いいえ。もっとも、確かにこの役は本来、高橋助手か霧崎さんの仕事だったと思いますが」
愛原:「うちのバカ橋が本っ当すいません!」
斉藤:「うちのメイドが本っ当すいません!」
リサ:「でも先生が無事で良かった。それでね先生、先生は水着持ってる?」
愛原:「水着?ああ、持って来てるよ」
リサ:「本当!?」
愛原:「何しろ今回の現場は離島だからな。もしかしたら水着で海を泳ぐ、くらいのことは想定していたよ」
善場:「水着だけでは溺死しますよ。一応、私共の方でウェットスーツや酸素ボンベを用意していましたから」
愛原:「スキューバダイビング!?」
善場:「BSAA本部隊員は、地中海にも潜ったのですよ」
愛原:「いや、俺達、BSAAじゃないし……」
リサ:「それより早く行こう。サイトーが『水着着て入れる温泉』に行きたがってる」
愛原:「何か面白いことでもあるの?」
斉藤:「リサさんの水着姿が見れるなんて、もーサイコーじゃないですかぁ~!?」
愛原:「……あー、ハイハイ。だったらプールでもいいんじゃないの?」
リサ:「プールは明日入る。今日は天気が不安定だけど、明日は完全に晴れるみたいだから」
愛原:「なるほど。確かに今は晴れてるけど、さっきまで曇ってたもんな」
善場:「どうします?私は一旦ホテルに戻りますけど?ホテルに行って、荷物を取って来ます」
愛原:「あ、そうですね。私は……あ、そうだ。島内の移動はバスは本数が少ないし、タクシーだと金掛かるからレンタカーの方がいいだろう。レンタカー屋は……」
善場:「まずは空港へ向かいましょう。私もチケットを購入しておきたいですし。空港なら案内所もありますから、そこでレンタカーのことを尋ねてみては?」
愛原:「それもそうですね。まずはタクシーで空港へ向かいますか」
[同日10:45.天候:晴 同町内大賀郷 八丈島空港→レンタカーショップ]
私達はタクシーで八丈島空港に到着した。
愛原:「ていうか、アレだ。俺達も帰りの航空チケット買わないと」
善場主任が自分の航空チケットを買いに行くのを見て、私もそれに気づいた。
航空便は3便あるが、どの便で帰ろうかな?
一応、どの便も空席はあるみたいだが。
斉藤:「はいっ!最終便に一票です!」
愛原:「最終便だと夕方か。まあ、いいか。斉藤さんが一緒ということは、プレミアムクラスでも予約すればいいのかな?」
斉藤:「いえ、エコノミークラスでいいですよ」
愛原:「そうかい?エコノミーは狭いよ?」
斉藤:「いいんです!リサさんと密着できますからぁ……」
愛原:「お幸せに」
あー、そうか。
今日はツッコミ役の高橋がいないから、斉藤さんの百合っぷりを止める者はいないということだ。
リサ:「ということは、私も先生と密着できる?」
愛原:「そ、そだねー」
エコノミークラスということは3人席か。
確かにそうなるなぁ……。
私はそれで帰りの飛行機を予約した。
リサ:「羽田空港行き。羽田空港からは何で帰るの?」
愛原:「まあ、京急と地下鉄じゃないか。菊川方面、リムジンバスなんて無いからな」
錦糸町方面ならあるのだが、残念だ。
愛原:「よし。帰りの足を確保したところで、次はレンタカーだな」
空港内にある案内所で聞いた所、レンタカーショップはいくつかあるようだ。
そこで私は空港から近いレンタカーショップに行くことにした。
歩いても行けるようだが、電話したら迎えに来てくれるという。
迎えに来たワンボックスに乗り、ものの数分でレンタカーショップに着いてしまった。
離島のレンタカーということもあってか、軽自動車が多い。
もちろん、普通車も中にはあるが。
愛原:「狭い道とかもあるだろうから、小回りが利いて安い軽自動車の方がいいんだよなぁ……」
私は斉藤さんをチラッと見た。
リサ:「小さい車なら、サイトーと密着できる」
斉藤:「さすがリサさん!」
リサは私を見て頷いた。
さ、さすがはリサ!
私は『いいね!』のポーズをした。
愛原:「では、軽自動車でお願いします」
スタッフ:「はい、ありがとうございます。それでは免許証の方を……」
愛原:「はい」
私はスズキ・ワゴンRを借りることになった。
無料オプションでカーナビも付けられるということで、それが付いている車にした。
愛原:「よし。じゃあ、乗ってくれ」
リサ:「はーい」
斉藤:「はーい」
車に乗ってエンジンを掛ける。
リサと斉藤さんはリアシートに座った。
斉藤:「早速、温泉に……」
愛原:「いや、まずはホテルだ。だって、俺の水着とか、荷物の中だろ?」
斉藤:「あ……」
リサ:「あ……」
愛原:「ホテルまでのナビを入力して……と」
〔「音声案内を開始します。実際の交通規則に従って運転してください」〕
リサ:「先生、運転大丈夫なの?」
愛原:「久しぶりだけど、何とかなるだろ。元々俺1人で仕事してた時なんて、車も俺が自分で運転してたわけだし」
今は高橋や高野君に任せっきりにしてしまっているが……。
でも、もしこの場に高橋がいたら、やっぱ彼に運転を任せていたのだろうな。
私は取りあえず、ホテルの方にハンドルを切った。