[4月25日15:00.天候:晴 東京都北区王子 JR王子駅→京浜東北線1443B電車10号車内]
再びタクシーに乗って王子駅まで戻った。
王子駅前も狭いので、一般車の送迎は南口の方が良い。
しかし稲生達はタクシーなので、堂々と北口で降りられる……か、どうかは分からない。
煽り運転の代名詞、都営バスにクラクション鳴らされたw
稲生宗一郎:「それじゃ勇太、気をつけて。先生方もありがとうございました」
稲生勇太:「うん。それじゃ」
イリーナ:「いえいえ。この前は巻き込んでしまいまして、申し訳ありませんでした」
マリア:「うちの毒親は絶対シャバに出させませんから」
宗一郎:「まあまあ、そう言わずに。もし出所してくるようであれば、一度お会いしてみたいですな」
どうやら宗一郎、マリアの母親アレクサは、あの事件で逮捕され、収監されたものと思っているらしい。
あながち嘘ではないのだが、逮捕したのは司法警察ではなく、ダンテ・アリギエーリ。
収監先も拘置所や刑務所ではない。
マリア:「それが、できれば。(ママは差別主義者だから、多分、面と向かって挨拶しても【お察しください】)
勇太:「そろそろ行きましょうか」
イリーナ:「そうね」
勇太の両親は再びタクシーに乗り、仮住まいの家に帰って行った。
勇太達はまた駅構内に入る。
〔まもなく2番線に、快速、磯子行きが参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください〕
パァァンと電子警笛を鳴らしながら電車が入線してきた。
〔おうじ、王子。ご乗車、ありがとうございます〕
ホームドアと電車のドアが開く。
やはり乗客は少なくて、稲生達はブルーの座席に座った。
〔2番線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車をご利用ください〕
かつては東北本線の汽車も停車した王子駅。
しかし、今は汽車が走った列車線とは分離され、電車線の一中間駅として機能している。
それでも本線であることに変わりは無い。
そんな線路は起伏に富んでいて、電車もそんなに高速では走らない。
〔次は上中里、上中里。お出口は、右側です〕
〔The next station is Kami-Nakazato.JK35.The doors on the right side will open.〕
イリーナ:「どこで降りるの?」
稲生:「御徒町にしましょう。休日ダイヤは京浜東北線の快速も御徒町には停車するので、そこから都営大江戸線に乗り換えができます」
イリーナ:「さすが勇太君ね。路線図も見ずに検索できる」
稲生:「学生時代、こっちの電車にはよく世話になりましたから。冥界鉄道公社が勝手に乗り入れてきたせいで、ダイヤをメチャクチャにされたこともありましたし」
イリーナ:「ああ。そんなこともあったわねぇ……」
稲生:「埼京線では久しぶりに205系に乗ったと思ったら冥鉄の幽霊電車だったし。あの探偵さんと芸能事務所の社長さん、どうしてるだろう?」
イリーナ:「さ、さあ?コロナウィルスで色々と大変なことになってるんじゃない?感染まではしていないと思うけどォ……」
あえて占わないイリーナであった。
[同日15:14.天候:晴 東京都台東区上野 JR御徒町駅→ジュエリータウンおかちまち]
〔おかちまち~、御徒町~。ご乗車、ありがとうございます。次は、秋葉原に止まります〕
稲生達を乗せた電車が御徒町駅に到着する。
稲生:「それじゃ、都営大江戸線に乗り換えましょう」
電車を降りて改札口に向かう。
1番後ろの車両に乗っていたので、必然的に北口から出ることになる。
JR御徒町駅から昭和通り(国道4号線)に向かって、宝石商が立ち並び、まるでそれの商店街のような感じになっている。
稲生には全く縁の無い所かと思いきや……。
イリーナ:「ねぇ、あそこ。あそこから魔力の気配がするわよ?」
イリーナが都営地下鉄大江戸線の上野御徒町駅の先を指さした。
イリーナに言われなければ、稲生達はそこへ行こうとはせず、地下鉄への階段を下りていたところだろう。
イリーナ:「マリアは感じない?」
マリア:「……言われてみれば、邪悪な魔力の気配を感じます」
稲生:「ええっ!?ま、まさか、“魔の者”の眷属!?」
イリーナ:「いえ、魔道士の気配ね、これは。東アジア魔道団かしら?」
マリア:「中国でウィルスばら撒いただけでは飽き足らず、日本でも何かしようってのか」
稲生:「日本でも随分ウィルスばら撒かれましたけどね。……って、マリアさんは真相知ってるの!?」
マリア:「私に限らず、魔道士全員知っている」
イリーナ:「ゴメンねぇ。情報の対象がマスター(一人前)以上なもんでぇ……」
稲生:「早くマスターになれるよう頑張ります!」
インターン(見習い)の稲生。
それぞれ魔法の杖を手に、魔力の気配のする方へ向かう。
それは1つの寂れた宝石店からであった。
エレーナ:「何だぜっ!いつになったら入荷するんたぜっ!?」
店長:「ですから、コロナウィルスのせいで国際便が軒並み運休……」
エレーナ:「Amazonマーケットプレイスの出品者みたいなこと言ってんじゃねーぜ!?フザけてると、この店潰すぜ、あぁっ!?」
ボコッ!(マリア、魔法の杖でエレーナの後ろからど突く)
エレーナ:「いでっ!?何すんだぜ、コラ!?……って、あーっ!?」
マリア:「オマエこそ何やってんだ?」
エレーナ:「うるさいぜ!ここで私とエンカウントするとはいい度胸だぜっ、あぁ!?オマエのマテリア、私が頂くぜ!」
稲生:「魔法石をFF7みたいな言い方するんじゃない。作者がスクエニに怒られる」
イリーナ:「それじゃ私が、チート魔法見せてあげようかしら?エレーナちゃん?」
エレーナ:「じょ、冗談っスよ!たかがローマスター(Low Master 魔道士だが、導師ではない)の私が、グランドマスター(Grand Master 大魔道師。弟子持ちの導師)に楯突くわけないじゃないっスか!」
イリーナ:「分かればよろしい。ここで何をしていたの?」
エレーナ:「今月に入ってから、新しい魔法石が入ったって言うんで注文してたんです。そしたら、入荷待ちだとか言いやがりまして……」
稲生:「ちょっと待って。ここ、宝石店でしょ?ここで魔法石なんて手に入るの?」
エレーナ:「ああ。御徒町や秋葉原には、裏でそういうの売ってる店あるんだぜ。で、いつまで経っても入荷の連絡が来ねぇと来た。『どうなってやがるんだ、クォラッ!』ってなるのが普通だろ?あぁ?」
稲生:「なるほど。で、店長の言い分は?」
店長:「本来でしたら、15日前後に届くはずなんです。ですが、この新型コロナウィルスのせいで、航空便も船便も軒並み運休になってしまって、商品が入って来ないんです」
稲生:「運休してるの、旅客便だけじゃないんだぁ」
エレーナ:「こっちは先に金払ってるんだぜ?届かねぇんだったら、金返せだぜ?!」
店長:「いえ。先方からは間違いなく発送したとの連絡は入っています。だから、いつか必ず届くはずなんです」
エレーナ:「やっぱこの店潰すか、あぁ?」
イリーナ:「やめときなさい。この騒ぎの中、ホイホイ注文するあなたもあなたでしょう?」
エレーナ:「いや、そりゃそうですけど……」
稲生:「気の短い魔道士さんと売買契約してしまった店長さんもかわいそうだと思います。せめて、入荷の目途が立ったらすぐに連絡するということでどうですか?」
店長:「はい、それはもう!」
エレーナ:「稲生氏!勝手に話を進めるんじゃねーぜ、あぁ!?」
イリーナ:「はいはい。これ以上もめると教会関係者に嗅ぎ付けられるからね、さっさと出ましょう」
マリア:「だいたい魔法石って、人間界で買う物じゃないだろうが……」
そんなことを話しながら店の外に出る。
エレーナ:「じゃあ、オマエは人間界で必要になった時、どうやって手に入れるんだぜ?」
マリア:「……モンスター倒して、ドロップアイテムとして手に入れる?」
エレーナ:「それは魔界の話だぜ!」
稲生:「まあまあ。それより僕達、これからワンスターホテルに行く所なんだ。エレーナはどうする?」
エレーナ:「ん?あ、もうそんな時間か。私も買い物終わったから、そろそろ帰るとするぜ」
マリア:「師匠。私達、買い物はどうしますか?ワンスターホテルの周り、デパートとか無いですよ?」
イリーナ:「こっちの商店街の方が開いてる店はあるのね。ちょっと探してみましょうか」
エレーナ:「私は向こうのカフェで休んでるんで、終わったら声掛けてください」
稲生:「ああ、分かった」
マリア:(先に帰らないのか、アイツ)
エレーナが行ってしまうと、件の宝石店から店長が出てきた。
店長:「先ほどはありがとうございます」
イリーナ:「もう少し、お客は選んだ方がよろしいですわね」
店長:「いえ、あれでもあの方はお得意さんなんです。機嫌を損ねさえしなければ、なかなかの上客でして……。あ、良かったらこれ、御礼です」
店長からもらったのは魔法石だった。
イリーナ:「これは『自動通訳』の魔法石ね。自動通訳魔法具に使うヤツ。これも消耗品だから、補充用として持っておくといいかもね」
稲生:「こういう所で手に入れるんですね」
マリア:「良かったな、勇太。これで1つ、『クエスト』達成だ」
稲生:「あ、これ、『クエスト』だったんですか!?」
イリーナ:「ちゃんと採点しておくからね」
期せずして『クエスト』を達成した稲生であった。
再びタクシーに乗って王子駅まで戻った。
王子駅前も狭いので、一般車の送迎は南口の方が良い。
しかし稲生達はタクシーなので、堂々と北口で降りられる……か、どうかは分からない。
煽り運転の代名詞、都営バスにクラクション鳴らされたw
稲生宗一郎:「それじゃ勇太、気をつけて。先生方もありがとうございました」
稲生勇太:「うん。それじゃ」
イリーナ:「いえいえ。この前は巻き込んでしまいまして、申し訳ありませんでした」
マリア:「うちの毒親は絶対シャバに出させませんから」
宗一郎:「まあまあ、そう言わずに。もし出所してくるようであれば、一度お会いしてみたいですな」
どうやら宗一郎、マリアの母親アレクサは、あの事件で逮捕され、収監されたものと思っているらしい。
あながち嘘ではないのだが、逮捕したのは司法警察ではなく、ダンテ・アリギエーリ。
収監先も拘置所や刑務所ではない。
マリア:「それが、できれば。(ママは差別主義者だから、多分、面と向かって挨拶しても【お察しください】)
勇太:「そろそろ行きましょうか」
イリーナ:「そうね」
勇太の両親は再びタクシーに乗り、仮住まいの家に帰って行った。
勇太達はまた駅構内に入る。
〔まもなく2番線に、快速、磯子行きが参ります。危ないですから、黄色い点字ブロックまで、お下がりください〕
パァァンと電子警笛を鳴らしながら電車が入線してきた。
〔おうじ、王子。ご乗車、ありがとうございます〕
ホームドアと電車のドアが開く。
やはり乗客は少なくて、稲生達はブルーの座席に座った。
〔2番線、ドアが閉まります。ご注意ください。次の電車をご利用ください〕
かつては東北本線の汽車も停車した王子駅。
しかし、今は汽車が走った列車線とは分離され、電車線の一中間駅として機能している。
それでも本線であることに変わりは無い。
そんな線路は起伏に富んでいて、電車もそんなに高速では走らない。
〔次は上中里、上中里。お出口は、右側です〕
〔The next station is Kami-Nakazato.JK35.The doors on the right side will open.〕
イリーナ:「どこで降りるの?」
稲生:「御徒町にしましょう。休日ダイヤは京浜東北線の快速も御徒町には停車するので、そこから都営大江戸線に乗り換えができます」
イリーナ:「さすが勇太君ね。路線図も見ずに検索できる」
稲生:「学生時代、こっちの電車にはよく世話になりましたから。冥界鉄道公社が勝手に乗り入れてきたせいで、ダイヤをメチャクチャにされたこともありましたし」
イリーナ:「ああ。そんなこともあったわねぇ……」
稲生:「埼京線では久しぶりに205系に乗ったと思ったら冥鉄の幽霊電車だったし。あの探偵さんと芸能事務所の社長さん、どうしてるだろう?」
イリーナ:「さ、さあ?コロナウィルスで色々と大変なことになってるんじゃない?感染まではしていないと思うけどォ……」
あえて占わないイリーナであった。
[同日15:14.天候:晴 東京都台東区上野 JR御徒町駅→ジュエリータウンおかちまち]
〔おかちまち~、御徒町~。ご乗車、ありがとうございます。次は、秋葉原に止まります〕
稲生達を乗せた電車が御徒町駅に到着する。
稲生:「それじゃ、都営大江戸線に乗り換えましょう」
電車を降りて改札口に向かう。
1番後ろの車両に乗っていたので、必然的に北口から出ることになる。
JR御徒町駅から昭和通り(国道4号線)に向かって、宝石商が立ち並び、まるでそれの商店街のような感じになっている。
稲生には全く縁の無い所かと思いきや……。
イリーナ:「ねぇ、あそこ。あそこから魔力の気配がするわよ?」
イリーナが都営地下鉄大江戸線の上野御徒町駅の先を指さした。
イリーナに言われなければ、稲生達はそこへ行こうとはせず、地下鉄への階段を下りていたところだろう。
イリーナ:「マリアは感じない?」
マリア:「……言われてみれば、邪悪な魔力の気配を感じます」
稲生:「ええっ!?ま、まさか、“魔の者”の眷属!?」
イリーナ:「いえ、魔道士の気配ね、これは。東アジア魔道団かしら?」
マリア:「中国でウィルスばら撒いただけでは飽き足らず、日本でも何かしようってのか」
稲生:「日本でも随分ウィルスばら撒かれましたけどね。……って、マリアさんは真相知ってるの!?」
マリア:「私に限らず、魔道士全員知っている」
イリーナ:「ゴメンねぇ。情報の対象がマスター(一人前)以上なもんでぇ……」
稲生:「早くマスターになれるよう頑張ります!」
インターン(見習い)の稲生。
それぞれ魔法の杖を手に、魔力の気配のする方へ向かう。
それは1つの寂れた宝石店からであった。
エレーナ:「何だぜっ!いつになったら入荷するんたぜっ!?」
店長:「ですから、コロナウィルスのせいで国際便が軒並み運休……」
エレーナ:「Amazonマーケットプレイスの出品者みたいなこと言ってんじゃねーぜ!?フザけてると、この店潰すぜ、あぁっ!?」
ボコッ!(マリア、魔法の杖でエレーナの後ろからど突く)
エレーナ:「いでっ!?何すんだぜ、コラ!?……って、あーっ!?」
マリア:「オマエこそ何やってんだ?」
エレーナ:「うるさいぜ!ここで私とエンカウントするとはいい度胸だぜっ、あぁ!?オマエのマテリア、私が頂くぜ!」
稲生:「魔法石をFF7みたいな言い方するんじゃない。作者がスクエニに怒られる」
イリーナ:「それじゃ私が、チート魔法見せてあげようかしら?エレーナちゃん?」
エレーナ:「じょ、冗談っスよ!たかがローマスター(Low Master 魔道士だが、導師ではない)の私が、グランドマスター(Grand Master 大魔道師。弟子持ちの導師)に楯突くわけないじゃないっスか!」
イリーナ:「分かればよろしい。ここで何をしていたの?」
エレーナ:「今月に入ってから、新しい魔法石が入ったって言うんで注文してたんです。そしたら、入荷待ちだとか言いやがりまして……」
稲生:「ちょっと待って。ここ、宝石店でしょ?ここで魔法石なんて手に入るの?」
エレーナ:「ああ。御徒町や秋葉原には、裏でそういうの売ってる店あるんだぜ。で、いつまで経っても入荷の連絡が来ねぇと来た。『どうなってやがるんだ、クォラッ!』ってなるのが普通だろ?あぁ?」
稲生:「なるほど。で、店長の言い分は?」
店長:「本来でしたら、15日前後に届くはずなんです。ですが、この新型コロナウィルスのせいで、航空便も船便も軒並み運休になってしまって、商品が入って来ないんです」
稲生:「運休してるの、旅客便だけじゃないんだぁ」
エレーナ:「こっちは先に金払ってるんだぜ?届かねぇんだったら、金返せだぜ?!」
店長:「いえ。先方からは間違いなく発送したとの連絡は入っています。だから、いつか必ず届くはずなんです」
エレーナ:「やっぱこの店潰すか、あぁ?」
イリーナ:「やめときなさい。この騒ぎの中、ホイホイ注文するあなたもあなたでしょう?」
エレーナ:「いや、そりゃそうですけど……」
稲生:「気の短い魔道士さんと売買契約してしまった店長さんもかわいそうだと思います。せめて、入荷の目途が立ったらすぐに連絡するということでどうですか?」
店長:「はい、それはもう!」
エレーナ:「稲生氏!勝手に話を進めるんじゃねーぜ、あぁ!?」
イリーナ:「はいはい。これ以上もめると教会関係者に嗅ぎ付けられるからね、さっさと出ましょう」
マリア:「だいたい魔法石って、人間界で買う物じゃないだろうが……」
そんなことを話しながら店の外に出る。
エレーナ:「じゃあ、オマエは人間界で必要になった時、どうやって手に入れるんだぜ?」
マリア:「……モンスター倒して、ドロップアイテムとして手に入れる?」
エレーナ:「それは魔界の話だぜ!」
稲生:「まあまあ。それより僕達、これからワンスターホテルに行く所なんだ。エレーナはどうする?」
エレーナ:「ん?あ、もうそんな時間か。私も買い物終わったから、そろそろ帰るとするぜ」
マリア:「師匠。私達、買い物はどうしますか?ワンスターホテルの周り、デパートとか無いですよ?」
イリーナ:「こっちの商店街の方が開いてる店はあるのね。ちょっと探してみましょうか」
エレーナ:「私は向こうのカフェで休んでるんで、終わったら声掛けてください」
稲生:「ああ、分かった」
マリア:(先に帰らないのか、アイツ)
エレーナが行ってしまうと、件の宝石店から店長が出てきた。
店長:「先ほどはありがとうございます」
イリーナ:「もう少し、お客は選んだ方がよろしいですわね」
店長:「いえ、あれでもあの方はお得意さんなんです。機嫌を損ねさえしなければ、なかなかの上客でして……。あ、良かったらこれ、御礼です」
店長からもらったのは魔法石だった。
イリーナ:「これは『自動通訳』の魔法石ね。自動通訳魔法具に使うヤツ。これも消耗品だから、補充用として持っておくといいかもね」
稲生:「こういう所で手に入れるんですね」
マリア:「良かったな、勇太。これで1つ、『クエスト』達成だ」
稲生:「あ、これ、『クエスト』だったんですか!?」
イリーナ:「ちゃんと採点しておくからね」
期せずして『クエスト』を達成した稲生であった。