報恩坊の怪しい偽作家!

 自作の小説がメインのブログです。
 尚、ブログ内全ての作品がフィクションです。
 実際のものとは異なります。

“大魔道師の弟子” 「マリアの同期生達」

2019-05-18 21:41:42 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月10日13:45.天候:雨 東京都大田区羽田空港・国際線ターミナル]

 

 そぼ降る雨の中、稲生とマリアを乗せたエアポートリムジンバスは定刻通りに羽田空港に到着することができた。

 稲生:「この時間帯なら、皆さんが到着する前に先にランチできますよ」
 マリア:「そうか。さすがにお腹空いた」
 稲生:「……ですね」

 係員から預けた荷物を受け取るマリア。

 稲生:「店なら色々ありますんで」
 マリア:「ほんと」

 ターミナルの中に入った。

 稲生:「国内線ターミナルは近代的な空港をイメージした設計・内装ですが、国際線ターミナルは完全に日本を主張しています」
 マリア:「イブキが歩くとイベントスタッフみたいに見えるヤツだな」
 稲生:「ああ、そうか。最近、威吹に会ってないなぁ……」
 マリア:「せっかく来たんだから、会いに行ったら?契約もまだなんでしょ?」
 稲生:「だけど契約書を持って来てないんです」
 マリア:「いいよ。後で師匠にFAXで送ってもらうから」
 稲生:「何でそこだけ魔法っぽくないんですか」

 取りあえず、ターミナル内の“江戸小路”に行ってみる。

 

 マリア:「ランプがいっぱい」
 稲生:「提灯です。提灯」
 マリア:「これ、屋敷にも飾ってみたいな」
 稲生:「ホラーチックな屋敷が、別の意味でホラーになると思いますので、お勧めできませんね」

 

 マリア:「あれは?」
 稲生:「櫓です」
 マリア:「Yagura?」
 稲生:「夏場の盆踊り会場に行けば、何するヤツなのか分かりますよ」

 
(旅立ちは 今も昔も 日本橋 首都高速の 下に埋もるも)

 

 マリア:「あ、これは分かる」
 稲生:「江戸時代の日本橋を再現したものですね。威吹も封印前はこの橋を渡ったのかなぁ……?」
 マリア:「真ん中しか歩いちゃいけないんだろ?」
 稲生:「は?」
 マリア:「謎解きに優れたSangha(僧侶)が、そうやって渡ったという逸話が……」
 稲生:「それ、“一休さん”です!しかも場所、日本橋じゃないし!」

 ※作者が上記の写真を撮った際、とある外国人が『Ikkyu-san』と言いながら、橋の真ん中を歩いているのをこの目で見ました。その時の写真を撮らせてもらおうかと思ったのですが、当の外国語が喋れない(英語ではなかった)ので断念しました。日本のアニメ、凄い!

 稲生:「早いとこ食べましょうよ。時間無くなりますよ」
 マリア:「おっ、そうだった」

[同日15:00.天候:雨 同場所・到着ロビー]

 マリア:「うどんと天ぷら美味しかった。また食べたい」
 稲生:「いいですよ。同じ系列の店が、確か……さいたま新都心にもあったと思うんで」

 国際線の航空便なので、そんなに時間通りに到着するわけもなく、15分くらい待ってからその便のものと思われる旅客の姿が見え始めた。

 稲生:「15分遅れなんだけど、『On Time』(定着)なんだ。僕的には『Delay』(遅着)なんだけど……」
 マリア:「『Will be』(未着)よりはマシだよ」
 稲生:「まあ、それは確かに……」

 しばらくすると、明らかにローブを着ているので魔道師と思われる女性3人がやってきた。
 全員、マリアより背が高い。

 マリア:「Hey,Lucy!Zelda!Rosalie!」

 体全体で表現するところは欧米人ならではか。
 再会を喜び合う魔女4人は、普通の欧米人女性のように見えたが、稲生の姿を見ると一転して険しい表情に変わった。

 マリア:「彼が稲生勇太。私の弟弟子」
 稲生:「ど、どうも。イリーナ組でマリアさんの後輩の稲生勇太です」

 一応、右手を差し出す稲生。
 恐らくスルーされるかあからさまに拒否されるだろうと思ったが、そうしたのは2人。
 もう1人は険しい表情ながらも、稲生と握手を交わした。
 黒髪のロングが目立つが、アナスタシア組のアンナが所謂パッツン前髪なのに対し、こちらは真ん中分けである。

 ルーシー:「ベイカー組のルーシー・ロックウェル。魔界に同じ名前の女王がいるけど、間違えないで」
 稲生:「は、はい。よろしくお願いします」
 マリア:「こっちの金髪セミロングがゼルダ・ハーパー、そっちの赤毛ボブがロザリー・ローレンス」
 ルーシー:「せっかく日本に来てなんだけど、先にホテルに行って荷物を置いて来たい」
 マリア:「了解。ポーリン組のヤツにホテルで働いてるのがいるから、そこなら安心でしょう」
 ルーシー:「エレーナの所?相変わらず、ボッたくり商売してるんでしょ?」
 マリア:「噂はイギリスまで届いてたか……」
 稲生:「じゃあ、もう先に森下に行くということで」
 マリア:「そういうこと。取りあえずここは日本だから、日本人の勇太がホテルまでは案内してくれる」
 ルーシー:「納得はできないけど妥当だと思う。ま、そういうことだからホテルまでは我慢よ」
 ゼルダ:「Ok...」
 ロザリー:「…………」
 稲生:「それじゃ、まずはモノレールで浜松町まで行き、そこから都営地下鉄大江戸線に乗り換えるというルートを使います」
 マリア:「よろしく」

 稲生が先頭を歩き、その後ろをマリア、そしてその後ろを来日したての魔女3人が歩くという構図になった。

 ルーシー:(多分、日本人の中でもダサい部類の男なんだろうけど、そういうのが却って魔法使いには向いているって話、本当みたいね)
 ゼルダ:(あのマリアンナを惚れさせた男……)
 ロザリー:(雷おこし……ひよこ……ごまたまご……スカイツリー……)

 この3人も一枚岩ではなく、色々な思惑を持って来日したようだ。
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“大魔道師の弟子” 「バスの旅」

2019-05-18 16:40:23 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月10日06:45.天候:曇 長野県北安曇郡白馬村 白馬八方バスターミナル]

 屋敷から送迎用の車に乗って、バスターミナルまでやってきた稲生とマリア。

 稲生:「朝早いですけど、大丈夫ですか?」
 マリア:「師匠とは違うさ」
 稲生:「やはり先生は……」
 マリア:「まだ寝てた」
 稲生:「なるほど」

 待合室で過ごしていると、バスが乗り場にやってくる。

 係員:「7時ちょうど発、バスタ新宿行きご利用のお客様は1番乗り場にお越しください」

 稲生は大した荷物ではないのだが、マリアだけキャリーバッグを持っている。
 もっともこれは、東京や埼玉での爆買い用であって、中身がそんなに入っているわけではない。
 バスだと荷物室があるので、そこに預けることができる。

 運転手:「稲生様とスカーレット様、3のAと3のBです」
 稲生:「はーい」

 バスに乗り込むと4列シートが並んでいた。
 とはいえ長距離便ということもあってか、シートピッチは比較的広い。
 荷棚には小さなバッグを乗せるが、そこから顔を覗かせるのはマリアが使役する人形が2体。

 稲生:「バスタ新宿から羽田空港行きのバスに乗り換えできるので、とても便利なんですよ」
 マリア:「そりゃいい。てことは、雨に濡れないってことだね?」
 稲生:「そうです。……やっぱり雨ですか?」
 マリア:「あいつらには気の毒だね。でも今日だけだから、今日のところはどこへ行くかのミーティングだけでいいんじゃない?」
 稲生:「あー、それはいいですね」

[同日07:00.天候:曇 アルピコ交通5502便車内]

 バスが7時に発車した。
 車内はそんなに混雑していない。
 もっとも、途中から乗ってくる乗客もいるだろう。
 長距離バスということもあってか、基本的には指定席である為、事前に予約が取れていれば何も問題は無い。

 マリア:「朝はうちの人形がサンドイッチ作ってくれたから、これを食べよう」
 稲生:「BLTサンドですね。さすがです。飲み物は幸い、バスターミナルの自販機で手に入れましたからね」
 マリア:「お昼はどうする?どうせあれでしょ?昼間に到着するヤツだろ?」
 稲生:「バスタ新宿じゃネタが無いので、そのまま羽田空港に移動してそこで食べようかと思います。そっちの方がよっぽど揃ってます」
 マリア:「そうか」
 稲生:「飛行機が到着するのが……?」
 マリア:「15時。狭いエコノミーに3人で来るから、私はワンスターホテルに入って休んだ方がいいとは思ってるけどね」
 稲生:「ですよねぇ……」

 最近はエコノミークラスも乗り心地は改善されているようで、例えばシートピッチも昔は79cm(旧国鉄185系や485系の普通車でさえ91cm)だったが、最近は85cm前後まで広げられている。

 マリア:「多分このバスのシートピッチの方が広いと思う」
 稲生:「マジですか。いや多分これ、長距離便だから広くされているのと、白馬って外国人観光客が多いので、欧米人の体型も考えているんだと思います」
 マリア:「私は基準にしない方がいいと思うよ」
 稲生:「すす、すいません!……あの、先生とかですよ」
 マリア:「師匠にとっては、これでも狭いだろうけどな」

 イリーナの身長は170cmを軽く超えている。

 稲生:「因みにマリアさんの同期の人達って、2期生ですか?」
 マリア:「そういうことになるね。ていうか、勇太も2期生だからね?」

 要はマリアに弟子入りしたわけではなく、イリーナに弟子入りしたので。
 マリアが弟子を取れば、その弟子は3期生ということになる。

 稲生:「あー、そうでした。そのマリアさんと同期入門の人達の写真とか無いんですか?」
 マリア:「無いな。別にIDとか作るわけじゃないし」
 稲生:「それもそうですね」

[同日12:13.天候:雨 東京都渋谷区千駄ヶ谷 バスタ新宿]

〔「ご乗車ありがとうございました。まもなく終点、バスタ新宿に到着致します。お降りの際はお忘れ物の無いよう、お支度をしてお待ちください。尚、危険ですので、バスが停車し、ドアが開いてからお出口に進みますようお願い致します」〕

 都内に入ると雨が降り出して来た。
 バスの大きなワイパーブレードが、規則正しくフロントガラスの雨粒を拭き取って行く。

 稲生:「しまったな……。傘持って来てなかった」
 マリア:「ローブを羽織れば、雨除けになるよ?」
 稲生:「あー、まあ、そうですけどね」

 魔道師のローブはただのローブではなく、雨が降れば雨除けに、日差しが強かったら日除けに、寒かったら防寒に、暑かったら防暑に使える優れもの。
 ただ、稲生はあまり着用しない。
 日本人は着用する習慣が少ないので。

 運転手:「お待たせしました。ご乗車ありがとうございまーす」

 バスが停車し、ドアが開く。
 基本的に到着はバスタ新宿の3階である。
 バスを降りると、係員が荷物室のドアを開けていた。

 マリア:「えーと……この荷物だ」
 稲生:「この後は4階に移動して、羽田空港行きに乗り換えます」
 マリア:「傘が無くても大丈夫だな」
 稲生:「羽田空港までと、羽田空港から先までですねぇ……」

 荷物を受け取った後、2人はエスカレーターで4階へ。

 稲生:「お腹は空いていませんか?」
 マリア:「途中のサービスエリアで、お菓子とか食べちゃったからね、今は大丈夫」
 稲生:「あ、それは良かったです。羽田空港に着くの、意外と遅いかなと思ったもんで……」
 マリア:「いや、大丈夫だよ。次のバス、何時?」
 稲生:「予約したのが12時50分発です。A1番乗り場ですね」
 マリア:「そうか。まだ時間あるな」
 稲生:「少し遅れて到着するかもしれないと思って、わざと一本遅らせてみたんですが、その必要は無かったみたいですね。ま、しょうがないです」
 マリア:「トイレに行く時間ある?」
 稲生:「大丈夫だと思います。多分、女性トイレは混んでると思うんで」
 マリア:「マジ!?」
 稲生:「今やバスタ新宿の名物です」

 ですので女性客の皆様にはバス車内のトイレか、或いは新宿駅のトイレをお勧めします。
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“大魔道師の弟子” 「いま、再びの東京へ」

2019-05-18 10:19:17 | ユタと愉快な仲間たちシリーズ
[5月5日18:00.天候:晴 長野県北部山中 マリアの屋敷1F西側・大食堂]

〔「……ゴールデンウィークを故郷などで過ごした人達によるUターンラッシュが続いていて、今日も各地の交通機関では激しい混雑が……」〕

 稲生:「やっとゴールデンウィークも終わりましたね」

 稲生は夕食のステーキを頬張りながら言った。
 ついに食堂に40インチのテレビが導入された。
 稲生はテレビはあまり観ず、ネット派である。
 部屋にはノートPCがあり、どうしてもテレビを観る場合はワンセグで観ることにしている。

 マリア:「勇太はゴールデンウィーク、家に帰らなかったんだなー」
 稲生:「何かこの前も帰ったばっかりのような気がするものでねぇ……」
 イリーナ:「ふふふ……。雲羽作品の時系列のおかしさに、やっと気づいたのかい?」

〔「……宮城県ではボーカロイドによるライブが大盛況で……」〕

 稲生:「ここ最近は、この屋敷でおとなしく魔道書を読み漁る方が楽しくなって来ました」
 イリーナ:「勇太君も、段々魔道師の気持ちに近づいて来るようになったねぇ……」
 マリア:「ところが、中には『また人間に戻るのか』とツッコみたくなるような奴らもいるのです」
 イリーナ:「マリアのこと?」
 マリア:「何でですか!」
 イリーナ:「やっと勇太君と『仲良く』なれたってことで、1期生(イリーナ達のこと)の間では話題満載よ」
 マリア:「そうですか。(ヒマな師匠共め……)いや、それとは別です」
 稲生:「じゃあ、何ですか?」
 マリア:「私と同期の連中が、『ゴールデンウィークも終わったことだし、マリアンナが拠点にしている日本を旅行したい』と言って来ておりまして……」
 稲生:「作者の嫌いなインバウンド政策の賜物ですかね?」
 イリーナ:「まあ、いいじゃない。ちょうどここには日本人もいるし」
 稲生:「僕が案内して大丈夫なんですか?」
 マリア:「ところが奴らはやっぱり魔女だ。男は嫌い」
 イリーナ:「あい分かった。それなら勇太君を魔法で女体化させればOKね。それでは、コホン。パペ、サタン、パペ、サタン……」
 稲生:「やめてくださいよ!」
 マリア:「そうじゃないですって!……取りあえず、東京くらいなら私も案内できます」
 稲生:「えっ、大丈夫ですか?」
 イリーナ:「まあ、インバウンド政策で、東京辺りも英語によるガイドも増えては来てるけどねぇ……」
 稲生:「あっ、そうだ!エレーナに頼んでみたらどうでしょう?」
 マリア:「ヤツのことだから、絶対ガイド料ボッたくって来るに決まってる!」
 稲生:「仲間内からボッたくるとは……」
 マリア:「そういうヤツなんだよ、アイツは!」
 イリーナ:「まあ、契約悪魔が『マモン』の時点で、【お察しください】だけどね」

 マモンとはキリスト教における七つの大罪の悪魔の1つで、金銭欲や物欲を司る悪魔である。
 仏教で言えば畜生道辺りに値するのか(餓鬼道に関しては、恐らく飽食・悪食の悪魔ベルゼブブが対応すると思われる)。

 稲生:「それは、いつなんですか?」
 マリア:「来週。ロンドンから飛行機で来る」
 稲生:「ロンドン!」
 イリーナ:「マリアの同期のコ達、あまり飛行機に長時間乗れないのに頑張るねぇ」
 稲生:「そうなんですか」
 イリーナ:「“魔の者”は未だにマリアを狙っているから、他のコ達は安全なんでしょうけどね」
 稲生:「まだまだしつこいんですね」
 イリーナ:「とはいえ、少しは心配だから東京までは稲生君も付いて行ってあげなよ」
 稲生:「願っても無いことです。僕もちょうど行きたい所だったんで」
 イリーナ:「そうなの?」
 稲生:「ええ。鈴木君と藤谷班長から、『いい加減、御講に出ろ!』と催促されてまして……」
 イリーナ:「あらあら」
 稲生:「鈴木君からは『その次の月曜日、添書登山に行こう!』なんて誘われましたし……」
 イリーナ:「私達、魔道に反しない宗教だったら自由にやっていいから」

 現在、反するのはキリスト教とイスラム教。

 稲生:「鈴木君、専門学校生になったはずなのに月曜日いいのかな……」
 マリア:「変な事に誘われないよう、ちゃんと確認した方がいいぞ?何だったら、契約書もしっかり交わしといて」
 稲生:「契約書!そこまで!?」
 マリア:「大事なんだよ、契約書は。後で『裏切った』だの『それは言われてない』だのうるさいんだから」
 稲生:(そう言えば、前もエレーナに似たようなことを言われたような気がするなぁ……)
 イリーナ:「宿泊先はワンスターホテルなの?」
 マリア:「まあ、そういうことになるでしょうね。あそこは『協力者』のホテルですから、さすがのエレーナもボッたくりできません」
 稲生:「僕も泊まった方がいいですか?」
 マリア:「それは別にいいよ。ホテルにさえ入ってしまえば、後は自由にさせるし。レストランもキャシー先生の経営だから、食事にも困らない」
 稲生:「なるほど」
 マリア:「むしろ私が勇太の家に泊まりたい!」(`・ω・´)
 イリーナ:「ごちそう様。宿泊代はちゃんと持って行くのよ」
 稲生:「先生は来られないんですか?」
 イリーナ:「私ゃここで留守番してるよ。2人で行っといで」
 稲生:「御土産買って来ます。何がいいですか?」
 イリーナ:「草加煎餅と狭山茶」
 稲生:「草加せんべ……って、ええっ!?そんなのでいいんですか!?」

 東京ではなく、埼玉の土産である。

 イリーナ:「最近、日本のお茶がマイブーム」

 食後の飲み物にコーヒーや紅茶ではなく、緑茶を入れてもらっているイリーナだった。

 稲生:「取りあえず明日、高速バスのチケット買って来ます。今日のところはネット予約して……」
 マリア:「よろしく」

 稲生は食事を終えると、足早に自分の部屋に戻って行った。
 どうやら、マリアの同期がこの屋敷に泊まるということは無さそうである。
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